休刊ラッシュ
セブンティーンに続き、ポップティーンまでもが実質休刊(紙での定期発行終了)となりました。
となると、いよいよ次はニコラの番ではないかと心配になるのが読者の常。
そこで今日は、一部でまことしやかに囁かれるニコラ休刊説の信憑性について検証します。
理由1:編集長不在
ニコラの休刊がウワサされる最も大きな原因といえば、なにより長期にわたる編集長の不在です。
去年、前任の小島編集長が退任してから、早くも9ヶ月。今をもってして、後任となるべき久保田さんは編集長”代行”のまま。
そもそも、編集部のトップである編集長がいないなんてことは、ニコラ創刊以来、初めてのこととなります。
ウラの意味
では、その裏にはどんな事情があるのか。久保田代行を、なぜ編集長に昇任させないのか。
そこで考えられるのが、これは休刊を前提とした人事なのではないかということです。
休刊の責任
具体的にどういうことかというと、たとえば新潮社において、すでに内々にニコラの休刊が決まっている、もしくは休刊が近いとします。
そうすると、新たに編集長となった人にしてみれば、自分の責任でもないのに、いきなり編集長になった途端、休刊が発表されるというのは納得できないわけです。
いくらなったばかりとはいえ、外見上、休刊の責任は当時の編集長に押し付けられるからです。
代行のまま
しかし、もとはといえばその責任の大半は、任期中にニコラの部数を半減させた前編集長にあることは明らかです。
にもかかわらず、もしここで久保田さんを昇任させたなら「久保田編集長がニコラを休刊させた」「25年の伝統ある雑誌を終わらせた張本人だ」ということで、キャリアに傷がついてしまいかねません。
そこで、”編集長”ではなく、あえて”代行”のままにしておくというわけです。
理由2:イメモの告知
続いて、休刊がウワサされる第2の理由が、イメモに関する次号予告の件。
すでにうちのサイトでも取り上げて来たように、5月号の予告にイメモ発表の告知が無かったことです。
そこで改めて、一連の流れを簡単に振り返ると、こんな感じ。
イメモは5月号で公表される
↓
であるなら、今月号巻末の次号予告で
「いよいよ5月号でイメモ発表!」と
告知があるべき
↓
なのに、今回は告知が無かった
↓
ということは、イメモ制度が終わる!?
発表がない場合
要は、もしも次号でイメモの発表がない場合、それは休刊のサインではないかということ。
イメモは基本的に1年契約となっている点、近く休刊が見込まれるなら、そこは無理にイメモを選任せず、とりあえず様子を見るはずです。
一方、すでに次号での発表が告知されているニコラ生徒会長ですが、こちらはイメモと異なり対外的に何ら意味を持たない、ニコラ内部での”生徒会ごっこ”に過ぎないため、たとえ選任後いつ休刊となっても問題ありません。
理由3:オーデの告知
第3の理由は、イメモ同様、次号予告に第27回ニコラモデルオーディションの告知がなかったことです。
ニコラのオーデは、5月号から募集がスタートするのが恒例。
なのに、次号予告に「オーデ募集開始」の文字が無いということは、今年のオーデの実施が見送られる可能性も出てきました。
実施されない場合
そこで、もしもオーデが実施されない場合、それは休刊の可能性を考慮に入れているからではないかというわけです。
そもそも、間もなく休刊する雑誌が、それを隠してオーデを行い、新モを募集したらならば、まるで詐欺。
まさに、2015年のピチレモンがそれで、みごと23期ピチモオーデに合格したゆうちゃみさんですが、デビューから数カ月後には、いきなりピチレが休刊となり、無責任にもあっという間に専属契約は解除となってしまいました。
理由4:部数減
そして最後となる第4の理由が、なんといっても部数の問題です。
これは、うちのサイトでも常々指摘してきているように、ニコラの部数がついに2022年のはじめに10万を切りました。
一般的に「雑誌は部数10万が採算ライン」と言われる中、ニコラは最新の部数が8.4万ということで、もはや数字的に、いつ休刊となってもおかしくない状況にあるのです。
ウワサを打ち消すために
ということで以上みてきた通り、ニコラ休刊については「ネタ」だの「ウワサ」だのといった類ではなく、必ずしもあり得ないことではないと分かってもらえたと思います。
では、そんな読者の疑念を払拭するための手段は何か。もちろん、(1)すぐにでも編集長を決めることです。
これに加え、通常通り(2)5月号でイメモが発表され、同時に(3)オーデの募集もスタートすれば、取り合えず当面、休刊の心配は不要となりそうです。