◆ニコラのオーデ制度
今年のニコラ専属モデルオーディションの応募締め切りは、来週火曜日必着。いよいよ、あさってに迫りました。
ピチレモンの休刊により、去年からピチモオーデがなくなったため、現存する唯一の中学生雑誌モデルを目指すための専属オーデとなります。
今日は、そんなニコラのオーディションについて、全ニコモに占めるオーデ出身者の割合、つまりは生え抜き率を他誌のそれと比較し、いかにニコラのオーデ制度が優れているか検証します。
◆現役ニコモの出自構成
◆断然オーデ優勢
上のグラフを見てください。これは、現時点における全現役ニコモ21人を、オーデ・非オーデといった出身別にまとめたものです。
毎年1人のニコプチ進級枠が、部長の香音ちゃんはじめ、去年の涼凪ちゃん。そして今月号から加入した黒坂莉那ちゃんの3人。
一方、事務所顔みせによる加入が、副部長の清原果耶さんと、年末加入の草野星華さんの2人。以上が非オーデで計5人。
残る16人はというと、全員が各年の専属モデルオーディション出身であり、実に生え抜き率76%という高い数字となっています。
◆他誌と比較
ではここで、ホントにニコラの生え抜き率は高いのか。ちょっと他誌の構成比と比較してみます。
ということで、ニコプチ、休刊したピチレモン、そしてセブンティーンの3誌の自前オーデ出身率(生え抜き率)は以下の通り。
ピチレのみ、休刊となる最後の2015年12月号のデータで、関根莉子ちゃん卒業済みの全29人版となっています。
◆ニコ☆プチ出自構成
◆ピチレモン出自構成
◆セブンティーン出自構成
◆似たり寄ったり?
さてどうでしょうか。ニコラの生え抜き率76%に対して、ニコプチは73%。ピチレとセブンティーンは62%。
こうしてみると、意外と似たり寄ったり。たしかに、ニコラが最も高いといえば高いですが、他誌に比べ、際立って高いとは思えないところです。
しかし、この数字には大きなトリックが隠されています。どんなトリックかといえば、オーデ出身はオーデ出身でも、そのオーデが事務所に所属している人も受けられるオーデであったかどうかの違いです。
具体的には、オーデ応募時に芸能事務所に所属しているかどうか。つまり、芸能活動経験のない全くの普通の読者であったか、それとも芸能活動経験者や芸能レッスン経験者であったかの違いなのです。
◆オーデ制度の差異
この点を踏まえ、グラフを改めます。こんどは、オーデ出身者につき、応募時すでに事務所に所属していたかどうかの区分も加えました。
それが、以下のグラフの水色の部分(所属していた)と、オレンジ色の部分(所属していなかった)になります。
するとどうなったか。ニコラのオーデはもちろん事務所に所属している人NGですので、オーデ出身における一般応募の割合は、76%でそのまま。
対して、ニコプチも、ピチレも、セブンティーンも、いずれもオーデは事務所に所属していても応募OKということで、合格者の大半をそういった"プロ"が独占する事実により、一般からの合格率は大幅に低下することになります。
◆ニコラの出自構成(改)
◆ニコ☆プチ出自構成(改)
◆ピチレモン出自構成(改)
◆セブンティーン出自構成(改)
◆ニコラ以外は大幅低下
実際、ニコプチは、山内寧々ちゃんと林芽亜里ちゃんの2人だけ、初登場時にファンレターのあて先が「編集部あて」となっていたように一般応募。こうして、事務所に所属しない人による合格率は13%にまで下落します。
なお、町田恵里那ちゃんについては、応募前にスカウトされて、正式な所属契約はしていない状態で合格ということではありますが、とりあえず所属分類にしてあります。
ピチレは、ニコラ式に一般応募限定での実施だった、鶴嶋乃愛ちゃんが合格した2013年オーデ組をはじめ、9人が一般応募からの合格で、こちらも半分となる31%に下落。
セブンティーンにいたっては、ミスSTのファイナリスト発表時に事務所に所属していなかったのは、なんと2015年の樫本琳花さんだけということで、一般合格率はわずか4%となってしまっているのです。
◆一般応募者に優しいオーデ
事務所に所属しない状態でのオーデ合格者による専属モデル占有率をまとめると、ニコプチの13%、ピチレの31%、セブンティーンの4%に比べ、ニコラは76%。
こうしてみると、もう圧倒的にニコラのオーディションこそが、最も読者に優しい(=受かりやすい)制度となっていることは一目瞭然。
もちろんその理由は、事務所に所属している人の応募を一切禁止していることに他なりません。
ということで、今年は応募していないという人も(まだ朝一で写真とって午後書類作って月曜提出でギリギリ間に合いますが)、結果としてダメだったという人も、ぜひ来年こそは受かるというつもりで、がんばってみてください。