三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

ニコラのオーデの応募者はそんなに減ってきてる?

テコ入れのワケ

f:id:GYOPI:20200223004820p:plain:right29日発売、ニコラ2020年4月号では、いよいよ今年のニコモオーディションに向けた新連載がスタートします。

予告にある連載タイトルに「受けたコ全員がサイン写真もらえる!」とあるように、とにかく今年はこれがオーデ最大の目玉。

ということで今日は、例年より2カ月も早くオーデ関連の企画が始まり、かつ、史上初の応募者全員プレゼントというテコ入れまでがなされた理由を考えます。


グラフについて

まずは、以下のグラフを見て下さい。これは、第1回から第23回まで、過去に行われた全てのニコラモデルオーディションにつき、各回ごとの応募総数の推移をまとめたものです。

とくに応募総数が多かった上位3回(2009年、2010年、2017年)については、丸印を「赤色」で塗っています。

なお、データについては、うちのニコラ専門サイト「ニコ♥プリ」内にあるオーデ実施データを使用しています。

オーデ応募総数の推移

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応募総数トップ5

実施年度 応募総数 主な合格者
1位 2010年 14期 15,650 藤麻理亜
2位 2017年 21期 14,734 小林花南
3位 2009年 13期 14,076 藤田ニコル
4位 2016年 20期 13,252 若林真帆
5位 2011年 15期 12,603 高嶋芙佳


初期は低迷

応募総数の推移は、グラフの通り、こんな感じとなっています。

基本的に、創刊から間もない第1回オーデ以降の数回は、応募が少なくて当然。そのまましばらくは低空飛行が続きます。

当時のニコラは、すでに10年ほど先に創刊してた中学生雑誌の先輩ピチレモンと比べるまでもなく、まだまだ無名の雑誌ですから仕方のないところです。

じょじょに軌道に

それでも、初期のオーデから新垣結衣さんや岡本玲さんといった大物が出たこともあり、じょじょに浸透。

2008年に実施された12回目のオーデにて、ついに応募総数が1万に迫ると、2年後には一気にニコラ史上最多となる1万5千超を達成します。

その後は現在まで、1万台を維持しつつも、増やしたり減らしたり。年によって変動が大きことが分かります。

直近10年限定の増減

続いては、過去10年に限定。2010年から2019年までの応募総数を抜き出してグラフにしてみました。

増えたり減ったりの「波」を矢印で表すことで、各年ごとの傾向がよりハッキリと見えてくることになります。

なお、2015年と2016年のところに付いている、赤丸の「写」「服」の意味は、以下で説明します。

応募総数の推移(直近10年分)

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第2次下降期

グラフからも明らかなように、まさに現在は応募総数が減っている真っ最中です(第2次下降期)。

田中南ちゃんや吉岡優奈ちゃんたちが受かった去年の2019年オーデは、2013年と並んで、最も少なかったことが分かります。

こうなると編集部としては、2018年、2019年に引き続き、3年連続で減ることは何としてでも回避したい。そうした思いから、今回の早期告知&サイン写真プレゼント企画が持ち上がったと考えられます。

ナナちゃんの場合

ちなみに、野崎奈菜ちゃんが語る、オーデに応募した最大の理由は「川床明日香ちゃんのサイン写真が欲しかったから」。

2018年当時、熱心なニコ読だった奈菜ちゃんは、「応募したら大好きなアスカちゃんの写真が当たるかも」。最終合格をホンキで目指していたわけではなく、サイン写真プレゼントという企画につられ、とりあえず最初は気軽に応募したわけです。

プレゼント企画の起源

この点、ニコラオーデについては、数年来ずっと「オーデ応募者の中から、落ちた人も受かった人もまとめて全員を対象に抽選。200人にサイン写真が当たる」というプレゼント企画が、1つのウリとなっています。

実際、奈菜ちゃんのようにそれ目当てで応募した人も多く、応募を後押しする動機付けの大きな要因の1つとなっていといえます。

では、こういった「応募すると当たるかも」といったプレゼント企画は、いつから始まったのでしょうか。

そこで、直近10年の応募総数増減ブラフに入っている「写」「服」マークの登場となります。改めて、以下に示すグラフを見て下さい。

再掲載(図解入り)

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下降とプレゼント企画は連動

グラフ中の「服」マークは、応募者全員を対象に抽選で100人にブランド服をプレゼントする企画が導入された年を表します。

「写」マークは、応募者全員を対象に、抽選で100人にニコモのサイン入り写真をプレゼントする企画です。これは2018年から、100人が200人に倍増されます。

ということで、まさに応募者プレゼント企画は、応募総数の下降と連動していることが一目瞭然。以下、具体的に見ていきます。

テコ入れ⇒回復パターン

2015年。応募が1万を切りそうになったので、ブランド服を100人にあげよう。これが、落ちた人にもプレゼントが抽選で当たるという最初のケースとなります。

翌年。プレゼントの商品が、ブランド服からニコモのサイン&メッセージ入り写真に変わりますが、抽選で100人というのは一緒です。

すると、とにかく効果てき面。グラフの通り、2016年&2017年と劇的に応募総数が回復していきました。

再下降で最後の手段

ところが、2018年より再び下降が始まります。そこで、こんどは写真の当選者を200人に増やします。

しかし、それでも止まりません。2019年は、ついに1万台ギリギリというラインまで来てしまいました。さて、どうする編集部?

これに対し、今回編集部が取ってきたテコ入れ策は、とんでもない規模のものでした。今日の冒頭に書いた通り、なんと受けたコ全員にサイン写真をプレゼントという壮大なものだったのです。

最後の切り札

ついに最後の切り札として、抽選で100名でも200名でもなく、一気に応募者全員へとパワーアップ。

少なく見積もっても応募は1万人以上ですから、もはやサイン写真の必要枚数は去年の50倍。1万枚以上が必要となります。

そこで、現役モ22人が分担してサインするとします。応募総数を1万として、それを22人で割ると455。つまり、1人当り約500枚にサインすることが必要となるのです。

ただでさえ、モデルのお仕事と学校との両立で大変なうえ、膨大なニコラ関連のアンケートも。

これにサインのノルマ「1人500枚」が加わると、ニコモにとっては、けっこうな負担となりそうです。

オーデレベルの向上

とまあ、多少ニコモに負担がかかったとしても、背に腹は代えられません。2009年以来、実に11年ぶりとなる応募総数1万割れを防ぐ意味でも、これは確実に有効な手段。

というか、減少を食い止めるどころの話ではなく、応募するだけでサイン写真がもらえるなら、むしろ確実に増加も見込めるといえそうです。

そもそも、応募総数が多くなれば、その分、より多くの選択肢から新モにふさわしいコを選べるわけで、必然的に「合格者の質」(=オーデのレベル)が高くなることはいうまでもありません。

写真を”エサ”に、より多くのニコ読応募してもらおうという狙いは、ニコモ全体のレベル向上につながるわけで、けっして間違っていないのです。

応募のススメ

もちろん、読者にとっては、応募するだけで確実にサイン写真がもらえるという、またとないチャンス。応募しない手はありません。

だいたい、合格するのは例年1万人の中から5人程度。どうせ(絶対?)合格しないし、もし万一合格しても、それはそれでニコモになれるわけで、なんら悪い話ではありません。

ようするに、落ちても写真がもらえるし、受かったら受かったでモデルになれる。応募するうえで、一切マイナスの要素がないのです。

ということで、今年の24期オーデは、編集部の”必殺プレゼント作戦”により、もしかしたら史上最多の応募総数と、史上最高レベルの合格者が期待できるかもしれません。