三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

中学生雑誌モデル激動の2016年を振り返る

休刊復刊狂想曲

f:id:GYOPI:20160529014938p:plain:right2015年10月の終わりにピチレモンが休刊すると、これにタイミングを合わせるように、同年12月にラブベリーが復刊。

意図せずして、一斉に全員が失業(卒業)することとなったピチモたち。休刊の悲哀もそこそこに、われ先にと多数が新装開店となったラブベリーへ移籍するなど、ドタバタが展開されたのは記憶に新しいところです。

とにかく、こうして中学生雑誌の大再編が行われた2015年の終盤から2016年にかけては、まさに当事者のモデルたちにとって激動の時代。

そこで今日の三月の転校生は、誰がどの雑誌からどの雑誌へ移籍したのか。ピチモを中心とした中学生モデルの2016年の動きを、分かりやすく図にして解説します。

中学生モデル移籍図2016

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図の説明

上の図は、2015年12月から2016年12月まで、おおよそ1年間の中学生モデルの移籍関係をまとめたものです。

対象は原則として専属モデルですが、一部レギュラーモデルも含み、読モ&読モ準ずる待遇(撮影料ナシ)は対象外とします。

読者層は、小学生雑誌、中学生雑誌、お姉さん雑誌と3区分。以下、区分をまたぐ移籍を「タテの移動」とし、同区分内での移籍を「ヨコの移動」とします。

小学生モデルの受け皿

かつて、小学生雑誌から中学生雑誌へとタテの移動といえば、「ニコプチ⇒ニコラ」「ニコプチ⇒ピチレ」の2パターンが中心でした。

しかし、ニコプチ卒業生を定期的に毎年1人、もしくは2人受け入れていたピチレの休刊により、状況が一変。受け皿がニコラ1枠に減少してしまいます。

で、そんなときに登場した救世主が、2012年の休刊から2年10ヶ月を経て復刊なったラブベリーというわけです。

ニコプチ⇒ラブベリー

最も新しいところでは、つい1ヶ月前。去年12月に、ニコプチ卒業生伊藤小春ちゃんが、ラブベリーにレギュラーモデルとして加入したばかり。

その他、プチも出身としては石橋宇輪ちゃん、松田望愛ちゃんといったところが、ここ1年にラブベリー加入を果たしており、最近ではすっかりピチレに代わる卒業後の受け皿として定着した印象です。

ピチレ⇒ラブベリー

中学生雑誌から中学生雑誌へとヨコの移動といえば、もちろん「ピチレ⇒ラブベリー」コース。

2015年12月の復刊時以来、今ではラブベリーのエースとなった関りおんちゃんや、専属となった黒川心ちゃんをはじめ、全部で16人もの元ピチモが移籍を果たしています。

ちなみに、ピチレ休刊時の専属モデルが全部で29人でしたので、実に過半数がラブベリーに移籍したことになります。雑誌だけが違うだけで、モデルはほぼ同じメンバー。箱は違えど中身は同じ!?逆居抜きパターンといえそうです。

ラブベリー⇒ニコラ

さらに、もう1つのヨコの移動として、これまた去年12月。中学生モデル界隈にビックニュースが飛び込んできました。

なんと、それまでラブベリーのレギュラーだった草野星華ちゃんが、2017年2月号よりニコラへと移籍を決めたのです。

基本、中学生雑誌間におけるヨコの移動は、ハナチューや旧ラブベリー、そしてご存知ピチレといったように、それまで所属していた雑誌の休刊を理由に、事務所が主導し、何とかライバル誌に引き受けてもらう(押し込む)形がほとんど。

対して、今回の「ラブベリー⇒ニコラ」コースは、前田優衣ちゃんがセミファイナルで脱落したTGA2016の最終合格者にして、将来性抜群の星華ちゃんを巡っての争奪戦といえ、非常に興味深い事例といえます。

なお、本人ブログによると、ニコラへの顔みせは、不採用となった去年に続き2度目の挑戦ということで、星華ちゃんは元々ニコラ志望だったことがうかがえます。

ピチレ⇒お姉さん雑誌

最後は、ピチレ休刊により、もちかけられたであろうラブベリーへの移籍話をあえて断り、より上位誌への移籍を独自に目指し、それをみごと実現させたケースです。

こちらは現時点で3例あり、具体的には2016年2月からセブンティーン専属となった佐々木莉佳子ちゃん、同年5月からポップティーン専属となった鶴嶋乃愛ちゃん、そしてViViのレギュラー岡田結実ちゃんとなります。

特に、莉佳子ちゃんと乃愛ちゃんは、それぞれすっかり新天地に溶け込んで、さっそく人気モデルの仲間入り。タレントとして活躍が目立つ結実ちゃん含め、いずれも、安易に妥協せず、自分を貫いたことが奏功した真の勝ち組といえそうです。

まとめ

これだけ多くの中学生モデルの移籍が、これだけ短期間に集中したのは、間違いなく中学生雑誌史上、はじめてのこと。

ラブベリーのときも、ハナチューのときも、メロンも、CANDyも、休刊後に再就職先を見つけた一部のモデルたちがパラパラと数誌に散っていくだけで、多くても数人程度の規模でした。

そう考えると、ピチレの休刊につき、ラブベリーという受け皿が有ったことは不幸中の幸い。ピチモたちにとって、ある意味運が良かったといえないこともなさそうです。

であれば、"準勝ち組"とされるラブベリー移籍組には、りおんちゃんや心ちゃんに続き、1人でも多くが専属の座を勝ち取り、今後もモデルとしてがんばっていって欲しいと思います。