◆ピチ読の行き先
ピチレモンの休刊により、突然お仕事が無くなった専属モデル"ピチモ"たちは、どこに行ったのでしょうか?
休刊から3ヶ月。この間、ラブベリーに行ったコもいれば、セブンティーンに行ったコもいるし、さらには女優として、アイドルとして、本格的に活動を始めたコもいたりと、その行き先は様々です。
ですが、なにより重大な問題は、読者である"ピチ読"の身の振り方。休刊に追い込まれるほど部数が減っても、そこは伝統のピチレモン。
最終的に残った7万弱のピチ読ちゃんたちは、いったいどこに行ったのでしょうか? 今日は、元ピチ読の行き先について考えます。
◆ピチ読の行き先
◆グラフの解説
上のグラフは、三月の転校生が先週に実施した300人アンケートの結果をまとめたものです。
ピチレを読んでいた人が、いま現在の時点でどの雑誌を読んでるか、回答してもらいました。
なお、データには、複数読んでる人や、元々ピチレと合わせて読んでいたという人も含まれます。
また、何も読んでいないという人と、読んでいる人が3パーセント未満だった雑誌(キラピチ、JSガール、その他)は、グラフから除きました。
◆ニコラ(35%)
現存する唯一の中学生雑誌にして、ピチレの永遠のライバル誌であった「ニコラ」へと、元ピチ読が流れるのは、ごく自然なこと。
予想通り、購読率35%ということで圧倒的な第1位。実に、元ピチ読の3割以上が読んでいるわけです。
もちろん、もとからピチレと合わせて読んでいたという人もいますが、ピチレの休刊により、少なくとも毎月定期的に発売される中学生雑誌はニコラ1誌だけとなった現状から、とりあえずは新しく読み始めた人も多いはず。
あとは、こういったピチ読出身の新しい読者を、上手く定着させることができれば、今後のニコラの部数はますます伸びていきそうです。
◆ST(21%)、POP(18%)
中学生雑誌より、"ちょい上世代"が対象となる2誌、セブンティーンとポップティーンが、ほとんど差なく2位・3位。
前者は、ピチモ出身の江野沢愛美ちゃんに加え、今回新たに休刊時現役メンバーの佐々木莉佳子ちゃんも専属モデルとなった正統派ファッション誌。
一方のポップは、伝統的にピチモのエースの受け皿として、前田希美ちゃんや志田友美ちゃんが専属モデルとして活躍する上、田尻あやめちゃんや鶴嶋乃愛ちゃんも、読モ扱いでちょこちょこ登場するように、よりピチ読とは相性の良い雑誌。
もともとピチ読にとって、やがてピチレを卒業した後、この両誌のどちらかを読み始めるのが1つのパターンとなっていたわけですが、今回のピチレ休刊により、その移行時期がちょっと早まったといった感じでしょうか。
◆ラブベリー(14%)
問題は4位のラブベリー。形の上では復刊とはいえ、昔の読者が残っているわけではなく、実質は新規参入。
そんな中で、ニコラは別格として、セブンティーン&ポップの王道2誌に迫っての4位は、一見かなりの健闘に思えます。しかし、ホントにそうでしょうか? 以下、この点を掘り下げてみます。
◆ラブベリーは健闘か?
そもそもラブベリーには、休刊時の現役ピチモ15人もが大挙して移って行ったのです。
当然、ある程度の数のピチ読も着いて行くであろうと想像できるわけで、そう考えると、14%という数字はいかにも低いように思えます。なにしろ、元ピチ読のうち、1割ちょっとの人しか買っていないというのですから。
実際、三月の転校生としても、ラブベリーの購読率は最低でも2割台は行くと予想してたところです。
◆ラブベリー不発の理由
もちろん、ラブベリーにはピチモ出身以外にも、多くのモデルさんがいるわけで、各モデル目当てのAKBファンやその他アイドルのファンが買ったため、売り上げ自体はかなり良好の模様。
ですが、ピチ読(世代)の流入はというと、おそらくラブベリー編集部としても、思ったほどではなかったというのが正直なところではないでしょうか。
では、その原因はどこのあるのか、ピチ読が1割しかラブベリーに着いて行かなかった理由は何か?
◆エースが回避
原因はといえば、やっぱりピチレ出身であるラブベリーモデルの"質"にあることは間違いありません。
移籍組の筆頭格である関りおんちゃんは、もともとモデル歴も長い上、ピチレ加入早々「エース待遇」であったものの、ピチレにおいては所詮ピチモ歴半年の新人さん。
移籍組ナンバーツーの杉本愛莉鈴ちゃんも、ピチモになった経緯(⇒参考:合格について)や、その後の妙な推されっぷり(⇒参考:まりりん特集)などが災いし、まだまだピチレでは"ヨソ者"扱い。
ようするに、ピチモのエース・超主流派が、たった1人もラブベリーに行っていないのです。
◆最大の原因
具体的には、エースコンビの「りこはる」(関根莉子ちゃん&福原遥ちゃん)、2016年にエースコンビとなるはずだった「モカみお」(上白石萌歌ちゃん&優希美青ちゃん)。そして、その次のエース確定だった鶴嶋乃愛ちゃん。
これらトップ5のうち、誰ひとりとしてラブベリーに行かなかった。行ったのは「他誌色の強いヨソ者」と「干され」と「新人」ばかりだった。
これこそが、元ピチ読による購読率が1割にとどまった最大の原因であるといえます。
◆まとめ
以上みてきたように、元ピチ読の3人に1人がニコラに流れました。一方で、ポップとセブンティーンは2割前後。ラブベリーにいたっては、1割台にとどまりました。
また、ニコプチもちゃっかり6%を獲得し、ギリギリ入賞しています。こうしてみると、新潮社の「ニコプチ⇒ニコラ」の小・中学生ナンバーワン雑誌体制は、今後もしばらくは続きそうです。