専属読モ新設
今年のオーデから、ファイナリストに残ったものの最終合格できなかった人を、「ニコラガールズ」として救済する制度がスタートします。
一見、ニコプチでいう「読リー」のような、ニコモに準ずる”2軍モデル”的な役回りになると考えられるわけですが、果たしてホントにそうなのか。
今日は、一般応募と事務所応募の有利・不利について検討するシリーズの【後編】として、ニコモとニコガの役割分担を考えます。
前編の復習から
まずは、【前編】を書いてから、ちょっと間が空いてしまったので、簡単に内容を復習してみます。
◆もともとニコラのオーデは一般応募限定だった ↓ ◆26期(2022年)より、史上初めて事務所所属者にも応募が解禁されると、さっそく合格者に占める【一般:プロ】の比率が【2:2】となる ↓ ◆27期(2023年)には、ますます拍車がかかり【1:3】となる ↓ ◆これを見て、「一般からの合格は厳しそう」といった不安が読者の間で広がり、現に応募総数が3000人も減少する ↓ ◆そこで28期オーデに際し、編集部が取った対策とは?
今日のテーマ
この通り、【前編】が「対策とは?」で終わっているので、当然ながら【後編】はその続き。
具体的にどんな対策を取って来たのかが、今日のテーマとなります。
で、結論から言ってしまうと、その肝心の対策というのが「専属読モ(ニコガ)の新設」というわけです。
真の意味
では、ニコガが新設された真の意味とは、いったい何でしょう。
ルール上「読者代表として様々な情報を発信する【ニコラガールズ】には、ファイナリストに残ったものの最終合格できなかった人のうち希望者全員を採用」となっています。
しかし普通に考えて、すでに事務所に所属し、芸能活動実績のあるコが、この救済を受けるでしょうか。
所詮2軍
1年契約の上、そもそも誌面には専属モデルである「ニコモ」がいるんだから、読モの出番は限られます。
なにより、「読者代表」とハッキリ書かれている通り、その【読者サイド】の立ち位置は明らかで、決して【モデルサイド】ではありません。
つまり、素人の延長線上にあるようなニコガは、まさに一般応募者ための救済制度に他ならないのです。
一般合格は無謀
だいたい、これまで芸能活動を一切やったことのない普通の女のコが、それこそ去年のオーデでいうと、テレビでバリバリ活躍する松尾そのまちゃんや、子役として3歳から芸能活動をやっている梨里花ちゃんと同じ土俵で勝負して、勝てるわけがない。
この傾向は、当然今後も続くと考えられ、やがて合格者に占める一般応募の割合は、セブンティーンのように【ゼロ】となるか、または、ニコプチのように【1~2人】にとどまるか。
いずれにせよ、このままでは「ニコラのオーデに一般応募で挑戦してみよう!」という人が激減するのは、目に見えているわけです。
ニコラの応募が多い理由
この点、以下にまとめたように、ミスSTの応募総数は【3,000】前後だし、プチモオーデも【4,000】超といったところ。
対して、ニコラだけが常に【1万】を超えていたのは、唯一「事務所に所属している人は応募NGのため、一般の読者でも合格できる!」というのが売りだったからなのです。
窮余の策
しかしニコラも、ついに2022年から応募をプロにも解禁し、STやニコプチに倣ってしまった。
で、結果として、さっそく応募総数が3000も減るという現実に直面し、今年のオーデを迎えることになります。
そして、この事実に慌てたニコラ編集部はニコガを新設することで一般応募の救済に走ったというのが真相なのです。
一般応募に希望
評価できるのは、なんら対策もせず、それこそSTやプチのように殿様商売で「所属者しか合格しませんが何か?」「応募したい奴だけ応募すればいい」といった態度をとらなかった点。
もちろん、応募総数を維持したい思惑が大きいわけですが、それでも一般応募の読者に希望を持たせることはできました。
あとは、今回のオーデで採用されるニコガ1期生がどんな風に扱われるのか。
まとめ
せっかくニコガになったものの、身分としては、現行の「読者SNAP」ページにちょこちょこ登場するだけの単なる「1年契約の読モ」で終わるのか。
それとも、本人の努力や、人気・実力次第で出番が増え、最終的にニコモへの登用の道も開けるのか。
読者の希望をつなぎとめられるかどうかは、ニコガ1期生にどんなコが採用されるのかはもちろん、その後の活躍の場の広がりにかかっているといえそうです。