進級とは?
「進級」とは、各年のニコプチ卒業生の中から数人が、そのままニコラの専属モデルになれるという制度、または、その制度によってニコモとなったコを言います。
新潮社発行の姉妹誌である「小学生雑誌(ニコプチ)⇒中学生雑誌(ニコラ)」への異動ということで、学校に例えて進級と呼ばれています。
では、卒モの誰が進級できるのか。それはどうやって選ばれるのか。きょうは、ニコラ進級制度の仕組みについて考えます。
進学が正しい?
まあ、表現としては”小学⇒中学”ですので、むしろ「進学」の方が的確な気もしますが、そこは最初にニコラ編集部が、2008年の初代進級伊藤夏帆さんに対し言い始めた、公式な用語であること。
また、なによりすっかり両誌の読者の間で定着した言い方でもあるので、気にしない気にしない。
進級が決まる仕組み
では、そんな進級はどうやって決まるのでしょうか。誰が決めるのでしょうか。
答えを出す前に、ここでちょっと以下に掲載する「世代別ニコプチ卒モ表紙回数ランキング」を見て下さい。
これは、2014年度の”進級ナシ”を挟み、その後、仕切り直しで進級が再開した2015年度の香音さん以降、今年の心花ちゃんたちまで、過去8年分、世代別に卒モの表紙回数をまとめたものです。
さすがに、表紙1回やゼロの卒モまで含めると人数が多くなってしまうので、今回のランキングに掲載するのは、各世代につき表紙回数2回以上を条件としています。
卒業年次別の表紙回数
タテマエ
タテマエ上、ニコプチ卒業生を対象に、ニコラ編集部が進級面接を実施。その合格者だけがニコラに行けるということになってはいます。
実際、高比良由菜ちゃんや、阿部ここはちゃんは、1度目の面接で合格決定とはならず保留。
その場で課題を出され、改めて2度目の面接に臨み、次でようやく合格が出たということで、一見、ちゃんとした選考がなされているようにも思えます。
採用を前提
とはいえ、この進級面接は、ニコラ側が独自に新モを発掘するための面接ではなく、あくまで形式的なもの。
プチ時代の表紙回数上位2人が、よっぽど”ニコラの雰囲気に合わないコ”でないことを確認するために実施しているのです。
だいたい、プチで干されていたといえる表紙0回のコを、あえてニコラ側が進級枠で拾ったら、それはそれでニコプチ編集部にケンカを売っていると思われかねません。
そこで基本、ニコラ編集部は進級面接につき、ニコプチ編集部の評価に従い表紙回数の上位2人の採用を前提に実施しているというわけです。
世代上位の表紙経験
それが証拠に、とくに2015年以降の進級は、各年とも完璧なまでに表紙回数の多い順となっています。
2015年の香音さん(当時の生見愛瑠さんはまだまだ無名)に、2016年の涼凪さん、2017年の黒坂莉那ちゃんは、それぞれが世代の表紙回数トップです。
複数進級となった2018年の高田凛ちゃんたち3人も、キレイに1位、2位、3位の3人。
機械的に採用
さらに、2019年は”めあここ”、2020年は”るきゆな”、2021年は”あきあや”と、全て各世代の1位&2位という。
なにより2019年は、田中杏奈ちゃん&藤村木音ちゃんら、後にセブンティーン行きを果たす最強のライバルがいたにも関わらず。
2020年も同じく、ST行きの入江美沙希ちゃんがいたにも関わらず。
2021年も、ST行きの森崎美月ちゃん&ポップ行きの犬飼恋彩ちゃんがいたにも関わらず、各年ともにあっさり表紙回数の順に進級が決まっているのです。
もうここまで分かりやすいとなると、選考も面接もあったものではありません。進級の合否は、機械的にパターン化されているのです。
表紙至上主義
ということで、今年の進級”はなたば”も例年通り、表紙回数の上位2人が、そっくりそのままニコラ行きとなりました。
とにもかくにも、進級はプチ時代の実績が全てにおいて優先される表紙経験至上主義。
この傾向は来年以降も、しばらくは続いていきそうです。