◆複数進級説
今年のニコプチ卒業生のニコラ進級につき、プチ読の間では「1人に戻るのでは?」といった意見が見られます。
しかし、それはありえません。今年も必ず2人以上になるはずです。
ではなぜ今年も複数進級と断言できるのか。今日は、その理由を示した上で、具体的な人数を予想してみます。
◆データの見方
まずは以下の一覧を見て下さい。これは、プチモ卒業生として最初にニコラ行きとなった伊藤夏帆さんから、最新2019年の”めあここ”まで、過去12年分すべての進進モをまとめたリストです。
データの内容は、左から「進級年度」「進級人数」「進級モの氏名」の3つ。
以下、このリストも参照しつつ、とくに進級モの人数に焦点を絞り、話を進めていきます。
◆歴代進級モ一覧
2008 | 1 | 伊藤夏帆 | ||
2009 | 1 | 中島愛蘭 | ||
2010 | 1 | 七木奏音 | ||
2011 | 1 | 飯豊まりえ | ||
2012 | 1 | 澤田汐音 | ||
2013 | 1 | 永野芽郁 | ||
2014 | 0 | |||
2015 | 1 | 香音 | ||
2016 | 1 | 涼凪 | ||
2017 | 1 | 黒坂莉那 | ||
2018 | 3 | 高田凛 | 安村真奈 | 町田恵里那 |
2019 | 2 | 林芽亜里 | 阿部ここは |
◆進級は1人だけ
今年も2人以上がニコラにやって来ると言い切れる理由は単純です。すでに複数進級が既得権益化してしまっているからに他なりません。
上の一覧からも明らかなように、そもそも進級制度が始まった当初、ニコラに行けるのは1年につき1人となっていました。
2008年の伊藤さんに始まり、2017年の黒坂莉那ちゃんまで、実に10年もの間、進級できるのは常に卒業生から1人だけだったのです。
◆一気に3枠へ
そのルールが突然崩れたのが2018年です。なんとこの年は安村真奈ちゃん、高田凛ちゃん、町田恵里那ちゃんの3人がニコラにやって来ました。
さらに、翌2019年も複数進級が続きます。さすがに、まだ1年もたっていないので、すでにニコ読だった人も多いはず。
◆1人に戻る説
ということで、今でこそ複数進級は読者にとって当たり前のような感じにもなっています。
ですが果たしてこの傾向は、今後も永遠に続くといえるのでしょうか?
そこで、一部読者の間で、冒頭に書いた「そろそろ1人進級に戻る説」が登場してくることになったわけです。
◆卒業後の行き先
結論から言うと、進級が今後1人に戻ることは絶対にありえません。なぜか。
だいたい今のこのご時世。プチを卒業しても、モデルとして次の行き先が、なかなか見つからないのです。
今から10年以上も前の2000年代、それこそ中学生雑誌の全盛期は、ニコラをはじめとして最大で6誌もの中学生雑誌が同時に存在していた時期もありました。
それが1誌欠け2誌欠け。2010年前後に休刊が相次ぎ、気づけば残ったのはニコラ1誌だけという現状。
もはや、プチ卒業後の標準的な行き先としては、ほぼニコラ一択となってしまっているのです。
◆飛び級コース
もちろん、間に中学生雑誌を挟まず、一気にセブンティーンやポップへと進むコースだって、あることはあります。
実際、去年のミスSTでは田中杏奈ちゃん&瀬戸琴楓ちゃんがプチ卒直後の中2で受かったし、一方のポップでも生見愛瑠さんが大活躍しています。
ただし、これらはいずれも超レアなケース。だいたい、ミスSTにプチモ卒業生が、その卒業した年(中2)に受かったのは2010年の三吉彩花さんたち以来9年ぶりのこと。
ポップでも、プチモ卒業生で専属になれたのは香音さんや、澤田汐音さんなど、基本的には間にニコラを挟んでいることがデフォ。生見さんのように直通で即専属というは極めて珍しいことなのです。
◆1人限定の狭き門
ということで、中2という微妙な時期に「卒業」という形でニコプチから放り出されても、ようするにニコラしか行き先が無い。
事務所としては、なんとか自社のタレントをニコラに押し込みたいし、もちろんモデル本人もニコラに行きたい。
しかし肝心のニコラ行きはといえば、2017年まで各世代ごとに学年トップの1人限定という狭き門だったのです。
◆救済の手
それが2018年、一気に進級枠が3枠に増加されます。たしかにこの年は、当時の中2が若林真帆ちゃん&小林花南ちゃんの2人しかいなかった点、そこは例外ケースとも考えられますが、問題は翌年。
大人数世代とされる野崎奈菜ちゃんや池未来実ちゃんたち今の新中3世代は、2019年の夏時点で、すでに7人もそろっていたのです。
にもかかわらず、まとめて”めあここ”2人を進級させてきたことで、大所帯9人となりました。
◆参考:世代別の進級状況
年度 | すでに在籍 | 進級してきた | 合計 |
---|---|---|---|
2018 | マホ カナミ |
リン マナ エリナ |
2+3=5 後にかとぅ加入 |
2019 | コハル クルミ アム ナナ カノン ハルカ マノカ |
メアリ ココハ |
7+2=9 |
2020 | セナ ワカナ ミナミ リミ シズク |
?? | 5+?=? |
※加藤咲希ちゃんは、凛ちゃんたちの進級(7月号)後、オーデ合格により加入(10月号)
◆プチサイドの期待
2019年の場合、世代間の人数のバランスを考えれば、進級は芽亜里ちゃん1人でも全然よかったわけです。
しかし結果としてそうはならず、進級枠は2つが維持されました。ではこれは何を意味するのでしょうか。
もちろん、プチ編サイド、事務所サイド、さらにはプチモ本人たちの「期待」を裏切れなかったのです。
◆モチベーションの維持
世代トップの1人だけがニコラへ進級できる。裏を返せば、2位以下は進級できない。
これでは、プチモとしてモチベーションが維持できません。とくに、芽亜里ちゃんという絶対的エースがいる学年の場合、他の同世代のコたちは、やる気を失ってしまいます。
ですが、進級が2枠、もしくは3枠あるとなればどうか。「2人目になら入れるかもしれない」「自分のニコラに行けるかもしれない」。事務所としても「うちのタレントをニコモにできるかもしれない」。
いい意味で競争も起き、ニコラ行きを目標に、最後までみんなががんばるようになるのです。
◆全世代でエース輩出
対してニコラサイドとしても、実は進級を複数に増やしたことで、大いに助かっていることが明白だったりします。
ちょっと考えてみて下さい。2017年進級の莉那ちゃんは、現生徒会長&レピピイメモということで、新高2世代のトップであることは疑いようがありません。
新高1の安村真奈ちゃんも、つい先月にうちのサイトで実施した2000人アンケート「学年別人気投票」において、真帆ちゃんを遥かに上回る圧倒的な得票数を得ているように、ここにきて大逆転。単純に人気の面では世代トップに立ったといえそう。
新中3の芽亜里ちゃんにいたっては、学年トップどころの話ではなく、去年の秋からすでに、全ニコモでナンバーワンの人気であることは誰もが認めるところです。
◆進級モは不可欠
ようするに、新高2、新高1、新中3と、現時点で進級モが存在する全ての学年において、その進級モがそれぞれ世代のトップに立っているわけです。
もはやニコラにとって進級モは欠かせない存在であり、編集部としても進級モに頼りっきりの現状。
言ってしまえば、級モ抜きではニコラという雑誌自体が存在しえないところまで来てしまっているのです。
◆既得権益化
こうして、進級サイド、編集サイド、双方にメリットのある進級枠が既得権益化。
であれば今後、ニコプチ⇒ニコラの進級枠が増えることはあっても、これが減ることは考えられません。
よって、今年の進級枠が1に逆戻りすることなど、絶対に無いと断言できるのです。