◆季刊⇒隔月刊
ラブベリーが、現在発売中のvol.4より、隔月刊(2ヶ月に1回の発売)となりました。
もともと同誌は、去年の12月に季刊誌(3ヶ月に1回の発売)としてスタートしたわけで、創刊から10ヶ月での隔月刊化となります。
では、この10ヶ月という数字は、早いのか遅いのか。同じく「季刊⇒隔月刊」の道をたどった小中学生雑誌に、ちょうどニコプチがありますので、両誌のスピードを比較してみます。
◆隔月刊までのスケジュール
ニコ☆プチ ・創刊号:2006年9月 ↓(2年5ヶ月) ・隔月化:2009年2月 ラブベリー ・創刊号:2015年12月 ↓(10ヶ月) ・隔月化:2016年10月
◆ニコ☆プチの場合
ニコプチの創刊は2006年の9月。そこから第2号の発売まで、約半年かかったわけですが、その2号以降は、キッカリ年4回。2月、5月、8月、11月の各月22日発売で定着します。
で、2009年の2月より隔月刊化。現在の2月、4月、6月、8月、10月、12月という、年6回の各月22日発売となりました。
ということで、ニコプチが創刊から季刊を経て隔月刊にいたるまでにかかった期間は2年5ヶ月です。
◆ラブベリーの場合
対して、ラブベリーは第1号が去年の12月発売。当初から季刊予定で、翌年3月に第2号の発売を告知していましたが、実際には1ヶ月遅れて4月発売。続く第3号も、予定より1ヶ月遅れて8月発売。で、今回の第4号からは、予定通り隔月刊化となりました。
その間、わずか10ヶ月。もちろん、完全にゼロからのスタートとなる創刊ではなく、旧ラブベリーの流れを汲(く)む復刊であるという点。
また、小学生雑誌であるニコプチと異なり、ラブベリーは「JC→JKのための・・・」と銘(めい)打っているように、対象が1つ上である点などなど、両誌を単純には比較できませんが、それでも4号目で隔月刊化に踏み切れたのは、ひとえに売り上げが好調だからに他なりません。
◆ニコラ1強の弊害(へいがい)
かつて、4大誌とされた「ピチレモン」「ニコラ」「ハナチュー」「旧ラブベリー」。さらに前は、これらに「メロン」「CANDy」を加えて6誌あった中学生雑誌。(⇒参考:中学生雑誌休刊の歴史)
当時の読者たちは、こうした数ある様々な選択肢の中から、最も自分に合ったお気に入りの雑誌を選んで購読することができました。
また、少なくとも去年までは、ニコラ派とピチレ派に分かれることで、かろうじて選択肢が用意されていました。
それが今はどうでしょう。去年のピチレ休刊により、現状は完全なニコラ1強体制。中学生がファッション誌を読もうと思ったら、ニコラしか選択肢がない状態となってしまっています。
◆まとめ
そこでラブベリーには、新たな中学生雑誌として、同年代の読者たちに、ニコラに替わりうる選択肢を提示することが期待されるわけです。
そのためには、なんといっても月刊化。幸い、元ピチ読や反ニコラの読者の支持はもとより、専属モデルとして獲得した有名アイドルちゃん効果とも相まって、部数の伸びも良好のようですし、ぜひこのままニコラと並立する中学生雑誌に成長していって欲しいと思います。