三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

ラブベリーの発売日がコロコロ変わる理由

発売日の設定

f:id:GYOPI:20170306015846p:plain:rightLOVE berry(ラブベリー)の最新号となるvol.6が、ついこの間の3月1日に発売となりました。

思えば2015年12月。ピチレモン休刊と入れ替わるように復刊してから1年ちょっと。

元ピチ読や非ニコ読、さらにはアイドルファンらを順調に取り込み、軌道に乗りつつあるラブベリーではありますが、実は発売日がコロコロ変わることでも有名です。

ということで、今日の三月の転校生では、これまで発売された6号分の発売日設定を元に、なぜ固定できないのか、それともあえて固定しないのか。その理由を考えます。

いつ発売?

「次の号がいつ発売だかわからない」。よく、ラブベリー読者から聞かれる声です。

実際、1冊でも買い逃すと、次号予告が見られないので、次の号の発売日がわからなくなってしまいます。

もちろん、そこはネットで調べればいいわけですが、それでも発売日が固定されていないというのは、読者定着&売り上げアップに関しては大きな不利となります。

古参は固定

この点、ニコラやピチレ、セブンティーンポップティーンなら毎月1日。隔月発売のニコプチやJSガールなら偶数月の22日。

これら名の知られた雑誌の発売日は、もはや読者の間ではすっかり常識として定着しているので、自然と発売日に本屋さんに出向くことになります。

対して、各号ごとに発売日がバラバラ、もしくはちょくちょく変わるとなるとどうでしょう。「毎月○日が発売日」といった習慣が、読者の間に定着しないので、部数拡大を阻んでしまいかねません。

ということで、そんなラブベリーのこれまでの発売日の変遷(次号の発売予定日含む)を見ていきます。

ラブベリー発売日一覧

vol.1 2015/12/25
vol.2 2016/04/28
vol.3 2016/08/20
vol.4 2016/10/20
vol.5 2016/12/20
vol.6 2017/03/01
vol.7 2017/05/01(予定)


コロコロコロコロ

創刊号が12月25日に発売すると、続くvol.2が4月28日。で、その次からは偶数月20日が続き、ようやくこれで固定かと思ったら、今度は最も一般的な1日発売に変更。

もう、こんな調子で創刊以来発売日がコロコロコロコロ。これでは読者に「毎月○日はラブベの日!」と覚えてもらうことは出来ません。

では、なぜこれほどまでに発売日が一定しないのでしょうか。実は、一見すると行き当りばったりのように思えるラブベリーの発売日には、1つの法則が見い出せます。

先手必勝

それはズバリ「ライバル誌よりほんの少しだけ早く売る」。後発誌の特権、まさに先手必勝パターンです。

たとえば創刊号。25日発売ということで、年末特有の前倒しにより、その3日後となる28日発売のニコラやST&POPなどを明らかに意識しての設定。

同様にvol.2。今度は、ラブベリーが28日ということで、これまた年末以外は毎月1日発売となる他のティーン誌の2日前に設定されました。間違いなく意識しています。

照準は小学生雑誌に?

ところが、vol.3からはターゲットが変わります。これまでは、中学生雑誌に対して先んじる設定だったところ、発売日が20日に設定されるようになったのです。

これは何を意味するのか。当然に、その2日後となる22日発売の小学生雑誌であるニコプチやJSガールをライバルとして見るようになったということです。

こうして、中学生雑誌から小学生雑誌にターゲットを変えた理由としては、読者アンケートなどからメーンとなる読者層を割り出したところ、思った以上に小学生層、ニコプチ世代が多かったことによると考えられます。

自信を持って

それにしても、2日や3日、ほんのちょこっとだけライバル雑誌より先行して発売し、わずかながら売り上げアップを狙うというなんともセコイ作戦。

確かに、先行して発売することで他誌を食う分、売り上げは多少あがるのかもしれませんが、最初に書いたように固定された発売日を持たないということで失うものも大きいはず。

なにより、有名アイドルさんにピチレ出身、ニコプチ出身などなど、十分に豪華なモデル陣を揃えているのだから、下手に発売日の小細工などせず、自信を持って、堂々と勝負して欲しいものです。

1日固定で勝負の予感

と思っていたところ、ついに今回。vol.6にして、初めて多くの他誌と横並びとなる1日発売を決断した編集部。次号vol.7の予定も5月1日となっていますので、どうやら奇数月1日に固定する感じ。読者に覚えてもらうなら、これしかありません。

今後、1日発売ということで、ニコラやST、POPと同じ土俵に乗り、真っ向勝負で、どこまで部数をのばせるか。それとも一転、落ちてしまうのか。

そもそも、1日に発売日を設定してきたからには、当然に月刊化も視野に入れているはずであり、いずれにせよ、もう発売日はコロコロいじらず、しばらくはこのまま1日固定でがんばって欲しいと思います。