卒業号の表紙
新中2となったプチモが卒業を迎えたニコプチ6月号の表紙は、去年に引き続き《卒モ全員》でした。
対して、新高2となったニコモが卒業するニコラ6月号の表紙は《有坂心花ちゃんのピン》となり、去年に引き続き卒モが全員で登場することはありませんでした。
ということで今日は、ニコプチの表紙が《卒モ選抜》から《卒モ全員》へ、ニコラの表紙が《卒モ全員》から《卒モ選抜》へと、いつの間にか入れ替わった理由を考えます。
一覧の見方
まずは以下の一覧を見て下さい。これは、ニコラとニコプチ、それぞれ各年の卒業号の表紙につき、表紙モデルの構成パターンをまとめたものです。
背景が緑色になっているのは《卒モ全員》による表紙で、ピンク色が《一部選抜型》の表紙。
対象は、ニコプチが最初に卒業生を送り出した2008年から2025年まで、18年分としていますが、両誌とも2018年以前も全く同じパターンが続きますので省略しています。*1
卒業号の表紙パターン
それぞれの特徴
ということでこの通り。あまりに古すぎて一覧には入っていませんが、ニコラの方は、2005年の新垣結衣さんたちが卒業した代から、2023年の高比良由菜ちゃんたちの代まで、19年連続で《卒モ全員表紙》となっていました。
一方のニコ☆プチは、初の卒業生で、ニコラ進級第1号の伊藤夏帆さんが、2008年夏号の表紙から外れたように、原則として《卒モ全員表紙》は無い。
要は、両誌の間では卒モに関するスタンスが、全く異なっていたのです。
一瞬で入れ替わった!
ところが、2023年から2024年にかけて、一覧中でも矢印が交差しているように、表紙パターンが一瞬にして完全に入れ替わったのです。
冒頭にも書いたように、プチは崎浜梨瑚ちゃんの代から《卒モ全員》になった一方、ニコラは髙橋快空ちゃんの代から《卒モ選抜》になった。
それにしても、なぜ突然ここまで変化したのでしょうか。その裏には、必ず理由があるはずです。
タネ明かし
そこで、上で見てきた「表紙パターン比較一覧」に、《当時の編集長名》を書き加えてみます。
それぞれの卒業号を担当した編集長は誰だったのか、2018年以降の分から見ていきます。
ちなみに、ちょっとニコラに詳しい人は「馬場編集長は2023年7月にニコラの編集長に就任しているのでは?」と思うかもしれませんが、当時のニコラの卒業は《4月号》ですので、担当は久保田編集長代行となります。
卒業号表紙(編集長入り)
選抜表紙を持ち込む
ということで、何のことは無い。すべては馬場編集長の仕業というわけです。
自身が編集長を務めたプチ時代、ただの一度も《卒モ全員表紙》をやらせることはなかった。
そして、ニコラの編集長に異動して来た際、その信念を持ち込み、なんとニコラで20年近く続いた《卒業号=卒モ全員表紙》の伝統を見事にぶっ壊したのです。
編集長の責任
対してプチは、馬場編集長の後任である若狭編集長が就任するや、さっそく《卒モ全員表紙》をやってきた。
ということで、ニコラの《卒モ全員表紙》が突然終わった一方で、プチでは《卒モ全員表紙》が突然始まった理由は、とにかく編集長の一存。
改めて編集長の権力の大きさを思い知らされると同時に、これまで多くの読者が望まない数々の伝統破壊*2をやってきた馬場編集長は、当然、今後部数が伸びなければ、さすがに責任を問われることになりそうです。