編集長交代
2024年6月、セブンティーンの編集長が2年ぶり交代。成見玲子副編集長が、そのまま編集長に就任ました。
では、ミスブンティーン2024の選考において、編集長が代わったことはどう影響するのでしょうか。
今日は、セブンティーンの歴代編集長ごとにニコラ・ニコプチ卒業生の採用状況を整理します。
一覧の見方
以下の一覧を見てください。これは過去10年にわたり、セブンティーンの編集長と、その編集長の時代にSTモデルとして採用されたニコラ・ニコプチ卒業生をまとめたものです。
採用については、誰でも応募できるオーディション【ミスST】によるものと、ニコラ卒業生を対象とした非公開オーディション【進級】の2通り。
後者については、特にニコ読にも分かりやすいように、「進級」としていますが、これはSTでの正式な呼称ではありません。
ST編集長×新潮社系卒モ採用

編集長ごとの特色
この通り、STには過去10年で4人(崎谷編集長は再登板)の編集長がいることが分かります。
2009年~2016年まで、長期にわたって務めた崎谷編集長を除くと、それ以降に就任した編集長の任期はおおよそ2年~3年。
そんな比較的短い期間でも、編集長ごとにハッキリとした”採用の方針”があることが見えてきます。
崎谷編集長(1期目)
古すぎて一覧表には入っていませんが、2009年の就任早々、ニコラ卒業生の優先採用を始めたのが1期目の崎谷編集長です。
2010年、第1号として西内まりやさんを「進級」で採用すると、以後、進級採用を定例化。
永野芽郁さん(2016採用)、飯豊まりえさん(2014採用)、岡本夏美さん(2016採用)といったところも、崎谷編集長が獲得しています。
鈴木編集長
続く2017年に、副編集長から繰り上がった鈴木編集長も、基本的に前編集長の流れを踏襲。
進級1枠を維持しつつ、清原果耶さん(2018採用)、久間田琳加さん(2017採用)、秋田汐梨さん(2019採用)といった、後にSTモデルを代表する存在となる大物を獲得しました。
小林編集長
ところが一転、突然流れを変えて来たのが、2020年に就任した小林編集長です。
小林氏は、副編集長からの繰り上がりではなく、前「Myojyo」編集長からの横滑り。
実際、就任時には「前例にとらわれず、どんどん新しいことをしたい」と宣言しています。
ニコラを敵視
で、小林編集長は、どんな新しいことをしたか。
特に読者層が被るニコラを必要以上に敵視し、その卒業生の進級採用を打ち切ったのです。
上の一覧表の右にある「進級」欄を見ると、小林編集長の就任以降、ニコラ枠がすっぽり消えていることが分かると思います。
プチは増枠
その一方、直接のライバル関係にはなりえないニコプチついては、卒業生を「ミスST」で積極的に合格させてきます。
それまでは、隔年採用だったのを毎年採用に変更。自身の2年の任期中、入江美沙希さんはじめ、実に4人ものニコプチ出身を合格させています。
ここまで来ると、完全に好みの問題。モデルの採用は、編集長の独断で、これだけ変わるのです。
崎谷編集長(2期目)
小林編集長の努力も実らず、ついにセブンティーンの月刊撤退が決まったのが2021年。
その翌年には、ST全盛期を築いた崎谷氏が、編集長として呼び戻されます。
1期目のところで書いた通り、もともとニコラと親和性のあった崎谷編集長は、再びニコラ卒業生の力を借りるべく一計を考案。
進級を復活させる代わりに、ニコラサイドへ応募を内々に打診した上で、そのままミスセブンティーンを経て採用するという大技です。
進級⇒ミスSTへ
ちなみに、その第1号がミスST2022の広瀬まのかちゃんで、第2号が同2023の関谷瑠紀ちゃん&高比良由菜ちゃんとなります。
ということで、ニコ読として注目すべきはただ1点。この流れが今年も続くのかです。
具体的には、もうすぐファイナリストが発表されるミスセブンティーン2024でも、ニコラ卒業生が最終合格するのかどうかに尽きるのです。
成見編集長
この点、編集長に変わると採用方針が大きく変わる。
とにかくすべてはその当時の編集長次第であることは上で見てきた通りです。
では、現編集長はどうなのか。
すると、先月から新たに就任した成見編集長については、前回も書いた通り、副編集長からの繰り上がりとなります。
結論
繰り上がり組なら、前編集長の路線を大きく変えてこないのというのが過去のパターンです。
加えてなにより成見氏は、1期目では【ニコラ進級】を、2期目では【ニコモST採用】を開拓した崎谷編集長の下で副編集長を務めたという点も見逃せません。
よって、少なくとも新編集長が今回のミスST2024において、いきなりニコラ枠を完全に潰してくるとは考えられず、今年もニコラ出身の合格枠は維持されると見てよさそうです。