三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

【ST】ニコラ格下げ? 小中学生雑誌の平等化

ミスSTの結果から

ニコラ出身の広瀬まのかちゃんが、ミスセブンティーン2022に選出されました。

その意味するところとして、ST編集部による各小中学生雑誌に対する扱いの平等化があげられます。

きょうは、今回の結果から見えてきた、これまで圧倒的に優遇されていたニコラ卒業生の地位の低下について考えます。


ニコラ優遇枠

過去、ニコラ卒業生に対しては「優先採用枠」があって、原則的に毎年1人限定で、オーディションを受けることなく、面接のみによってST専属モデルになることができました。

以下の「ST新モ年表緑」の中の緑枠で囲った部分がそれ。

年表からは切れてしまっていますが、古くは2010年加入の西内まりやさんに始まり、2016年の永野芽郁さん、2017年の久間田琳加さん、2018年の清原果耶さんといったところが、ニコラ卒モ枠によるST加入の代表例となります。

ST新モ加入年表



優先枠の廃止

ところが、10年間も続いた伝統のニコラ枠も、2019年の秋田汐梨さんを最後に、2020年以降は完全にストップ。

表中に「×印」が入っているように、現在のところ、実に3年連続で、この特定枠による採用は、ゼロとなっていました。

もちろん、「コロナの影響」や、「ST自身が紙での定期刊行を廃止」といった事情もあったことは確かですが、そこは2021年&2022年と2年連続で春の事務所オーデ(赤枠)が復活していますので、何ら言い訳になりません。

要は、ニコラの優先採用枠は完全には廃止されたということです。

まのかちゃんの登場

では、セブンティーンと、ニコラとの縁はすっかり切れてしまったのでしょうか? もはやニコラ卒業生がSTに行くことは無くなったのでしょうか?

そんな風に読者の多くが疑問に思っていたまさにそのとき、飛び込んできたのが「まのかちゃんがミスST2022のファイナリストに残った!」というニュースだったのです。

結果的に、まのかちゃんは最終合格を果たし、ニコラ史上初めて優先枠によらず、王道であるミスST経由による専属就任という快挙を成し遂げることになりました。

意図は平等化

この”ニコラ枠の廃止⇒ミスSTによる採用”といった一連の変化の意味するところは、ズバリ「もうニコラを特別扱いはしません」「ST専属モデルになりたかったら、ニコラ卒業生であっても、通常通りミスセブンティーンを受けて下さい」ということ。

つまり、これまでニコラだけが特別扱いされていた採用制度が見直され、平等化が図られたというわけです。

不公平な制度

そもそも、ニコプチ卒業生やキラピチ卒業生は、一般応募者と同じ条件でミスセブンティーンに応募し、読者投票を含む4次にわたる厳しい審査を経て、ようやく専属モデルになることができます。

対してニコラ優先枠は、たった1発の面接で採用が決まるということで、それはさすがに不公平ではないかという声があがるのも当然といえば当然です。

質の低下

それでも、飯豊まりえさん、永野さん、久間田さん、清原さんといった将来有望なニコラ卒業生が次から次へと輩出されているうちは、お互いの利益が合致し問題になることはありません。

ですが、2020年のニコラ卒モのエース黒坂莉那ちゃん、2021年のエース若林真帆ちゃんのいずれもが、卒業後すぐに実質引退というのが今の状況です。

であれば、さすがに他誌より優先してニコラだけから採用するメリットが、ST側に無くなったであろうことは、容易に想像できるところです。

全誌から平等に採用

そこで、ST編集部はどうしたか。ニコラだけを優遇するのをやめ、各小中学生雑誌を平等に扱うようにしたのです。

以下に示す、今年のミスセブンティーン合格者の「肩書き」を見れば一目瞭然。

もう、みごとなまでに現存する小中学生雑誌「ニコラ」「ニコプチ」「キラピチ」「Cuugal」の4誌から、それぞれ1人ずつをファイナリストに残した上で、最終合格させてきました。

ミスST2022受賞者



格下げか?

この「全誌平等化」の傾向は、もちろん来年以降も続くことになりそう。

であれば、今日のタイトルにも「格下げ」と付けた通り、一見すると、ニコラにとっては不利なことのようにも思えますが、意外とそうではなかったりします。

例えば、もし今年も優先枠が存在したらどうだったか。当然ながら、林芽亜里ちゃんが100%の確率でセブンティーン行きを果たしていたはずです。

下剋上の可能性

ですが実際は、ニコラ時代にイメモも役職も無かった、まのかちゃんが、読者投票を経て、文字通り人気と実力で専属モデルの座を勝ち取ったのです。

ニコラ時代にナンバーワンでなくとも、STに行けること。過去の実績よりも、現在の人気と将来性が重視されることが示されたのです。

まのかちゃんに続くのは?

ということで、いよいよニコラ卒業生に開放されたミスセブンティーン

来年は、高比良由菜ちゃんたち06世代から、いったい誰がエントリーしてくるのか。去年や一昨年のニコプチ卒モのように、1度に複数がファイナリストに残ってくるのか。

来年以降、まのかちゃんに続く、ニコラ卒業生のミスST合格者誕生が期待されます。