◆9月号の表紙
7月30日発売、ニコラ2021年9月号は、まさかの05line(高1モ)全員による表紙。
過去のパターンを振り返ると、学年全員で表紙に登場するのは卒業号だけであり、こうして通常号での同学年全員集合というのは、ニコラ史上初のこととなります。
◆全員を表紙にする方針
今回、05世代で表紙未経験だった北川花音ちゃん、湊胡遥ちゃん、平澤遙ちゃんの3人が、ついに初表紙となったわけですが、この点に関しては、現編集長の徹底した方針が見て取れます。
それは何かといえば、ニコモになったからには、卒業前にもれなく全員を1回以上表紙にしてあげるというものです。
◆選抜表紙
もともニコラでは、卒業の前まで表紙ゼロ。ようやく卒業号(卒モ全員表紙)で初表紙となるコが、必ず学年に数人は存在しました。いわゆる「不人気モ」です。
ところが、2017年。現在の小島編集長体制になってからというもの、この傾向が一変します。
◆全員表紙へ
編集長に就任後、初めて送りだした2018年卒業の清原果耶さんたち「どんどこ世代」に、2019年卒業の川床明日香さんたち「TRGL世代」。
さらには2020年卒業の黒坂莉那ちゃんたちの世代に、2021年卒業の安村真奈ちゃんたち「5G世代」にいたるまで、イギリス留学のため途中卒業したオルトン花菜ベティさんと、体調不良のため長期休養を余儀なくされた溝部ひかるさんを除けば、誰一人落ちこぼれることなく、卒業前に表紙を経験しているのです。
◆平等化の是非
そして今回。05lineについては「さすがに9人もいるので全員が卒業前に表紙に出るのは無理だろう」「編集長の平等路線は途切れるだろう」と思われていた矢先、こうして、史上初となる通常号での学年全員表紙という禁じ手を使ってまで、クリアしてきたわけです。
もちろん「平等化」は一概に悪いこととはいえないし、一方で、特定のエースを延々と表紙に起用し続けることにも賛否両論あるところ。
◆表紙の価値の低下
それでも、現編集長になってからというもの、表紙が選び抜かれた人気モデルだけの「特権」でなくなったことは事実です。
もはやニコラでは、ニコモになったからには誰でも表紙になれるということで、伝統的な表紙の価値は完全に地に落ちたといえます。
ともかく、05lineにおいても全員表紙の方針が徹底されたことから、こうした編集長の平等路線は、改めて議論を呼ぶことになりそうです。