三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

ピチレ&ニコラの最新部数発表2013秋

両誌の最新部数が発表

先週、中学生雑誌「ピチレモン」と「ニコラ」の最新部数が、日本雑誌協会ホームページ上にて発表されました。今回の部数データは、「算定期間2013年7月1日~9月30日に発売された各誌1号あたりの平均部数」(協会HPより)となります。

過去3年分のピチレ&ニコラ部数推移

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部数推移表の解説

上の表は、両誌について過去3年分、2011年から現在にかけ、四半期(3カ月)ごとの部数推移をまとめたものです。今回発表された最新の部数(2013年7月~9月期)は、表の一番下、赤い網掛けになっている部分です。

で、そんな注目の最新部数ですが、ピチレは前期(2013年4~6月期)と比べ、大幅に落とし「93,234部」、対するニコラは、わずかながらシッカリ300増やして「216,334部」という結果でした。これにより、両誌の差は、12万部以上に広がってしまいました。

ということで以下、ピチレ&ニコラそれぞれにつき、ここ最近の部数推移と、今回の結果に関して、グラフを用いつつ、それぞれ個別に解説していきます。

ピチレモン:10万割れ!

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ピチレモンが、ついに10万部の大台を割ってしまいました。もちろん記録は過去最低。9万3千部まで落ち込みました。

前期比マイナス1万6千というのも、過去最低の落ち幅。よって、上のグラフも、カクンと急落になってしまっています。

今回の対象期間は、8月号、9月号、10月号の3冊ということで、ピチモオーディションの合格発表も、水着特集も、ちょうど7月号で終わったため、誌面的に、とくにこれといって大きなイベントがなかったこと。そんな中でも、唯一の大型企画である9月号恒例「中2ピチモ林間学校」が、延期となったこと。そしてなにより、期待された「大型ニコプチ卒業生」の移籍が無かったことなどが原因として考えられます。

しかし、最大の原因は、やっぱり「エースの不確定状態」だったのではないでしょうか。

エース不確定状態

最年長グループで、今年のピチレを引っ張る存在であるべき「SNRS」。中でも、春のイベント「ピチモ大学園祭2013春」で行われた高2ピチモ卒業式で、現役ピチモを代表し、送辞を読んだ山口乃々華ちゃんこそが、エースとなるべきでした。しかし、E-girlsのお仕事などもあり、思ったように本誌登場数が伸びず、表紙回数も、たったの6回どまり。

その一方、編集部は、中3組から関根莉子ちゃんと福原遥ちゃんの「りこはる」を、強く推し出し始めます。莉子ちゃんの表紙は14回、はるんちゃんは6回を数え、すでに高1組を超えてしまっています。

こうして、いったい誰がエースなのか、ハッキリしない状態であったのが2013年のピチレといえ、旧「三月の転校生」でも書いたよう、ピチ読の間でエース論争が巻き起こったわけです。とにかく、この「もやもやした状態」「エース不確定状態」も、確実に部数の低下に影響していると思われます。

二コラ:高位安定

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今回の二コラは、21万6千部ということで、キッカリ300部の増加。グラフからも分かるように、一貫して22万前後を維持し、安定した人気を誇っていることが見て取れます。

あまちゃん」で一躍有名になった能年玲奈ちゃんが二コラ出身、それもオーディション組ということも、ちょっとは影響しているのかも知れません。

不吉な10万割れ

これまで、何度も書いてきていますが、中学生雑誌の10万部割れは危険信号。かつて、ラブベリーも、ハナチューも、10万を割ってから、一気に休刊に向かったわけです。

おそらく編集部も、この数字にはかなり驚いていることと思います。ピチ読としても、不安になるところ。とはいえしかし、実はまだまだ明るい兆し、希望は残っています。

明るい兆し

いよいよ、2014年は、最年長学年となる「りこはる」が、晴れてエースとなるべき年。すでに2013年から下地を作ってきたわけで、いわば「もやもや状態」は、この布石ともいえます。

ということで、りこはるの2人がハッキリと中心になりピチレ引っ張っていくことで、この2人が大エースとなることで、部数の回復も見えてくるのではないでしょうか。とりあえずは、「はるんBOOK」のあった11月号を含む次期部数発表に、ちょっと期待したいと思います。