ようやく決定
先週、長い間空席となっていたニコラの新しい編集長が、新潮社のサイトで発表されました。
7月1日付けで、ニコプチの馬場すみれ編集長が、そのままニコラの編集長へと横滑り。
一方のニコプチは、若狭夢莉香副編集長が編集長に昇格します。
出戻り
今月からニコラにやって来た馬場編集長といえば、元々はニコラの編集部員。
それが2006年のニコプチ創刊にあたり、当初は両誌を掛け持ちしていたものの、やがてプチの編集部に異動します。
その後は、2014年にニコプチ副編集長。2017年には編集長に就任しています。
史上初のケース
そして今回。馬場編集長は、これまで6年間務めたプチの編集長から、まさかのニコラ編集長に就任となったわけですが、これがどれほど珍しいことなのか。
ある程度古いニコ読さんなら、その意味するところがわかるはずです。
年表の見方
そこでちょと、以下の「歴代ニコラ編集長年表」を見て下さい。
これは、創刊以来すべての歴代ニコラ編集長の就任時期と任期をまとめたものです。
年表中、唯一名前が黒字で表記してある久保田氏のみ、肩書きは「編集長代行」であり、その任期の間(2022年7月号~2023年8月号)、編集長は空席となっていました。
歴代ニコラ編集長年表
代数 | 編集長 | 就任~退任 |
---|---|---|
初 代 | 宮本和英 | 1997.創刊号~2003.03月号 |
2代目 | 山元琢治 | 2003.05月号~2007.11月号 |
3代目 | 松本美帆子 | 2007.12月号~2012.08月号 |
4代目 | 眞部菊実 | 2012.09月号~2017.06月号 |
5代目 | 小島知夏 | 2017.07月号~2022.06月号 |
(代行) | 久保田裕子 | 2022.06月号~2023.08月号 |
6代目 | 馬場ふみか | 2023.09月号~ |
外部招聘
今回の編集長人事が珍しい理由ですが、なんといっても歴代ニコラの編集長は、必ず副編集長から昇格するという制度が、史上初めて崩れたことにつきます。
たとえば、山元編集長は、ニコラを創刊した宮本編集長時代の副編集長だったし、その次の松本編集長は、山元時代の副編集長。
もちろん、眞部編集長も、小島編集長も、さらには久保田代行にいたるまで、歴代すべての編集長が副編集長出身だったのです。
これまでのパターン
歴代の編集長は、ニコラ編集部に配属されてから、5年~10年かけて副編集長になり、さらにそこから5年程度で、ようやく編集長に昇格しています。
少なくとも10年以上、ニコラ編集部に在籍し、ニコモやメンモ、クライアント、さらには読者の声に接しながら誌面づくりを続けて来た。
要は、ニコラのことを知り尽くした上で、編集長になるわけです。
新しいタイプ
16年ぶりにニコラへ戻ってきました。 (「新編集長就任のお知らせ」より)
それが今回。本人もコメントしている通り、いくら元ニコラ編集部員だったといっても、もう16年も昔の話。
まさに、ニコラ史上初となる副編集長を経ない、まったく新しいタイプの編集長ということで、新潮社上層部からは、ニコラの変革が期待されているのではないでしょうか。