体重公開
実はニコラではほんの数年前まで、4月に発売される号において、全ニコモの身長&体重が公開されていました。
ところが現在では、5月号の「プロフィール特集」で公開されているデータに、体重の項目はありません。
では、いつから体重が非公開となったのでしょうか。今日は、誌面から体重表記が消えた時期とその理由について考えます。
体重公開の有無
まずは、右にある「全モプロフィール企画」に関するデータを見て下さい。
これは、各年の新学年スタート号(5月号)、もしくは新年スタート号(2月号)に掲載されたプロフの項目に、体重データが有るか、無いかをまとめたものです。
2021年で終了
するとこの通り。2021年の5月号を最後に、それまでずっと続いてきた体重データが誌面から消えたことが分かります。
それでは、2021年の後半から2022年の初めにかけて、いったい何があったのでしょうか。編集部に掲載を見送らせた出来事とは?
実は、この間に”ちょっとした事件”があったのです。
ニコラ休刊署名事件
それは2021年の秋。「元ニコ読」を名乗る大学生が、突然ニコラを休刊させるための署名運動を始めたのです。
その方の主張をまとめるとこんな感じ。
◆細くて色白で可愛いニコモは、もともと憧れの存在であったが、やがて自身と比較し、劣等感を抱くようになった
◆こんな気持ちになるのは、ニコラのせいだ
◆『細さ』と『白さ』と『見た目の良さ』を強要するニコラは間違ってる!
個人の運動
しかし、その時点では単なる一個人による署名活動ですので、何ら影響力はありません。
実際、当時のニコ読のほとんどが、署名活動が行われていること自体、知らなかったはずです。
新聞沙汰
ところが、その年末。ある新聞が記事にしたことで一気に風向きが変わります。その記事のタイトルがこれ。
「やせて色白のモデルに傷つき―――。ティーン向けファッション誌は『ありのままで美しいと発信を』元愛読者らがネット署名」(東京新聞)
ニコラバッシング
上のリンクから読んでもらうと分かりますが、記事は「ニコラ編集部は取材に対し回答を拒否した」で結ばれているように、若干悪意アリ。
とにかく、これをきっかけに、各ネットニュースでも取り上げられることになり、ちょっとした”ニコラバッシング”が、一部で巻き起こることになります。
運動は下火に
まあ、結果として、署名は1万5千ほど集まった程度で、すぐに尻すぼみになり、いつのまにか話題になることすらなくなりました。
しかし編集部としては、トラブルの芽は早いうちに摘んでおきたい。もめごとは無いほうがいい。
ニコラのイメージダウンは、スポンサー離れにつながり、それは休刊に直結するからです。
体重が消えた理由
だからこそ、この一連の”事件”の直後となる2022年からは、5月号のプロフ企画ですっぽりと体重の発表が消えたというわけです。
それ以後、ニコモの体重が公表されるのは、「オーデ合格発表」と「進級モおひろめ」という、それぞれニコラ誌面初登場の際にひっそり1度きりとなっています。
部数減以外でも休刊に!?
こうしてみると、休刊の原因は単に部数減を理由とするものに限らないことが分かります。
いつ何時、コンプラ違反を指摘され、それが世間に広まることで雑誌のイメージダウンとなり、思わぬところで休刊につながりかねません。
とくに今年は、いよいよ10月からステマに関する法規制が施行される点、ニコモを用いたインスタ等の"ヤラセ広告まがい"に対し法令違反を指摘されないよう、編集部には細心の注意を払って欲しいところです。