三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

【卒業延期】ユニジェネは卒業しない!?

卒業延期

ニコラ2024年3月号の最後にある次号予告ページが、読者の間で物議をかもしています。

次の4月号に掲載される企画の1つに「高1モ、まだ卒業しません!気合い入れ直し旅in山梨」というものがあるからです。

そこで今日は、本来であれば次号で卒業するはずだった高橋快空ちゃんたち07世代の卒業延期について、考えます。


4月号で卒業するルール

まず大前提として、最高学年ニコモの卒業は、2021年以降新高2となる4月号(3月1日発売号)となっています。

これは、もともとニコラは5月号(4月1日発売号)が卒業号であったものの、当時の小島編集長が、「新学期が始まる時期に卒業というのはおかしい」と問題提起。

1年の周知期間*1を経て、若林真帆ちゃんたちの世代から、実際の学校のスケジュールに合わせ、ニコモの卒業時期が1カ月前倒しされることになりました。

どんでん返し

だからこそ読者は、今回の3月号が発売される直前まで、快空ちゃんたちも当然ながら次の4月号で卒業すると思っていたわけです。

ところが最初に書いた通り、何ら前触れも、説明も無しに、イキナリ次号予告における「卒業延期宣言」です。それもヒッソリと。

さすがに、読者が混乱するのも無理ないのではないでしょうか。

1:稼働期間の問題

では、なぜ卒業が延期されるのか。延期しなければならないのか。考えられる理由は、2点あります。

1つ目は、現高1世代の「ニコモ歴」の問題です。快空ちゃんたちオーデ24期を中心に、07世代はニコモとしての稼働期間(登場冊数)が、他の世代と比べ圧倒的に短い(少ない)ことがあげられます。

コロナの影響

具体的には、コロナ禍で実施された24期オーデは、審査が続々と延期され、けっきょく合格者おひろめは年明けの1月号に持ち越し。予定より3カ月ほどデビューが遅れたのです。

また、23期の河村果歩ちゃん&近藤結良ちゃんについては、コロナの影響で2020年7月号が休刊となったことで、2024年の合併号と合わせ、登場機会が2冊ほど減っているのです。

こうして、07世代は最もコロナの影響を受けた世代といえ、その埋め合わせといった面が大きいのかもしれません。

2:JK企画の新設

続いて、延期理由の2点目。3月号から始まった新学期直前特集に、毎年恒例の「中学準備企画」だけでなく、新たに「高校準備企画」が加わったことです。

これは、馬場編集長が「編集長より」で以下のようにコメントしている通り、まさに「ニコラで初の試み」となります。

2ヶ月ぶりの最新号は、新学期大特集!
ニコラでは初めての高校準備ページも企画しました新潮社サイト|雑誌詳細)


経験者が必須

ともかく、誌面で大々的に高校デビュー企画をやるなら、そこは経験者がいないとならない。

そして、デビュー企画の本番といえばもちろん、予告にも大きく「JK準備!」とある4月号&春休みに発売となる5月号の2冊となります。

であれば、本来、最高学年となるべき小松崎ふたばちゃんたち08世代は、まだJKデビュー前ですので、当然ながら経験者である07世代による”実体験に基づいたアドバイスが必要というわけです。

延期やむなし?

とまあ、主に以上のような理由によって、卒業を「延期せざるを得なくなった」というのがホントのところではないでしょうか。

なお、もっと大きな狙いとしては、「対象読者層のオトナ化」「ニコプチとのすみ分け強化」等があるわけですが、これらついては、卒業が延長されることにより発生する”歪み”*2ともども改めて近いうちに詳しくまとめます。

いつ卒業?

それでは最後に、卒業が延期されたとして、快空ちゃん達はいつ卒業するのでしょうか。いつまで現役を続けるのでしょうか。

この点、上の世代が残れば残るほど、後輩たちの活躍の場を奪うことになります。

腐っても最年長。なんだかんだいってニコモ歴の長い07世代は、それぞれがファンを多く抱えているため、このまま居座っては世代交代が一向に進みません。

そこで、次号予告にある企画タイトルの「まだ卒業しません!」というフレーズに着目します。

時間稼ぎ

卒業すると思わせておいて、「まだ」しない。

ただし、あくまで「まだ」しないだけであって、「今後しばらく」しないわけではないし、もちろん「永遠に」しないわけでもない。

反面、タイトルに「気合い入れ直し旅」とあることから、ここに至ってわざわざ気合を注入する点、1カ月や2ヵ月そこいらで、すぐに卒業とはならない。要は、単なる時間稼ぎです。

卒業時期の予想

コロナの前、春休みには毎年恒例ニコラ最大のイベント「東京開放日」があったし、ゴールデンウィークには、ニコプチのイベント「プチコレ」がありました。

そして現在は、夏休みに両誌の合同イベントである「ニコフェス」が実施されています。

すると、イベント内で卒業式を行う関係上、最短でGW中となる6月号卒業。最長で、夏休み中となる9月号卒業といったところでしょうか。

とにかく仕事が雑

思えば、馬場編集長になってからのニコラは、晴れ着表紙を廃止したり、300号記念を無視したり、突然合併号にしたり、どさくさに紛れて大幅に値上げしたり。

あげくに今度は、読者に一切の説明もしないまま、ニコモにとって最も重要な卒業制度に手をつけたように、もはややりたい放題です。

少なくとも編集部は、本気で部数を回復したいと思っているならば、読者の間で定着した制度や伝統を変える際、もう少し丁寧に説明すべきではないでしょうか。

*1:実際は、いわゆる裏垢事件により、内部情報の流出の形で、卒業時期の前倒しが読者に知れ渡る

*2:イメモの契約期間・任期はどうなるのか。引き継ぎは? 交代式は? また、生徒会の役職は? 引き継ぎは? それぞれの発表時期は? といった点に、編集部はどう整合をつけるつもりなのか