三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

大学入試で例える!ST専属モデルになる方法

STモデルになる方法

セブンティーンの専属モデルになる方法は、大きく分けて2種類あります。

1つは、ちょうど現在実施中である一般公募オーディション「ミスセブンティーン」に合格すること。

そしてもう1つが、芸能事務所に所属する人を対象とした、いわゆる「事務所オーデ」に合格することです。

では、この2つは具体的にどう違うのか。以下、大学入試を例にとって、分かりやすく解説してみます。


入試に例えると?


一般入試

図中の上から順に、まずは「一般入試」に当たるミスセブンティーンから、みていきます。

これまで全く芸能活動経験が無く、純粋にSTモデルに憧れるフツーの読者さんはもちろん、レッスン生や研究生といった形で、または、最近スカウトされて、現状とりあえず事務所に籍を置いている人から、すでにお仕事経験のある女優やアイドル、さらには他誌の専属モデル卒業生にいたるまで、とにかく応募条件さえ満たしていれば誰でも参加できるオーディション

まさにミスSTとは、模試でA判定連発の優等生や浪人生(プロやセミプロ)でも、現役生の記念受験組(素人さん)でも、とにかくみんなが同じ土俵上で勝負するという形から、一般入試に例えることができるのです。

経験者が圧倒的優位

ちなみに、今回のファイナリスト18人の経歴一覧を見れば明らかな通り、さすがに最後まで残って来るのは、基本事務所に所属する芸能活動経験者がほとんど。

今年の場合、たった3人だけが事務所に所属したことのない、普通の読者出身ということになっています。(⇒参考:最終候補の素性一覧

この傾向は、近年のミスSTにおいて、ずっと続いていることからも、オーディション初挑戦の普通の女のコが、場慣れしているプロやセミプロに勝つのは、なかなか厳しといえそうです。

推薦入試

続いて、STモデルになる2つ目の方法。「推薦入試」に例えられる事務所オーデとは、どんな仕組みになっているのでしょうか。

この点、最大の特徴としてはミスSTの1次審査に当たる「書類審査」が免除されることがあげられます。

実施に先立ち、各プロダクションごとに、編集部から「応募枠」が割り振られ、内部選考を実施。

それぞれのプロダクションが、モデル志望の所属タレントや、とくに売り出したい新人を、自社の「代表」として送り出します。

こうして、所属元の”お墨付き”で事務所オーデに参加することになるため、書類による振るい落としは不要なのです。

なお、事務所オーデにおいては、イキナリ編集部による面接&カメラテストが実施され、原則一発勝負で合否が決定することになります。

推薦組を2つに分類

このように、応募者(=受験者)の”質”を、事務所(=高校側)が保証する点、また、書類審査(=筆記試験)が免除される点、まさに事務所オーデを推薦入試に見立てることができるわけです。

ただし、そんな推薦入試は、どこの「高校」に通っているかによって、さらに2パターンに区分されます。

具体的には、特定の高校に対しては「指定校推薦枠」があり、その他の高校については、一般の「公募推薦」となります。

指定校推薦

2019年現在でいうと、合格枠が確保されているのが「ニコラ卒業生」と「坂道グループ」。それぞれ毎年必ず1人が、優先的にSTモデルに採用されるのがパターン化しています。

去年の場合、ニコラ卒業生として「あさが来た」でおなじみ清原果耶さんが採用。坂道枠としては、日向坂から小坂菜緒さんが採用されています。

また、2017年の場合、ニコラ卒業生として「りんくま」こと久間田琳加さんが採用。坂道枠としては、乃木坂から久保史緒里さんが採用されています。

とくにニコラ出身については、その春に同誌専属モデルを卒業生した各世代のトップが、永野芽郁さんはじめ、2013年以降なんと6年連続でSTモデルに加入しているのです。(⇒参考:ニコラ卒⇒ST行き整理

公募推薦

こうして、ニコラと坂道だけが、STモデル採用を前提とした個別面接を経て加入しているのに対し、年1で定期的に実施される通常の事務所オーデが、公募推薦に当たります。

実施時期は、毎年の年末。最初に書いたように、各プロダクションから選抜された候補を一同に集め、ミニオーデ形式で行われます。

ただし、あくまでこれは公募推薦であるため、指定校と異なり合格は極めて狭き門。実際、各回ごとの合格は3人が限度であり、年度によっては合格者ナシとされることすらあります。

また、紺野彩夏さんや岡本莉音さんのように、直前の、もしくは前年のミスSTファイナリストで、けっきょく落選した人が、そのまま事務所代表としてリベンジを掛けて再挑戦することも多く、競争率は近年ますます高くなりつつあるようです。

図でまとめると

ということで、現役のセブンティーンモデル25人について、以上みてきたそれぞれの加入経緯ごとにまとめると、こんな感じ。

当然、一般入試に相当する王道「ミスST組」が圧倒的に多くて、17人と全体の約7割占めます。

また、2番目に多いのが公募推薦に相当する「事務所オーデ組」で4人。そして、推薦枠を持つ指定校に相当する「ニコラ高校」「坂道高校」から、それぞれ2人ずつとなっています。

STモデル出自分類



ニコラとニコラ以外

ついでに、せっかくなので指定校組として特別扱いされている、ニコラ出身と坂道枠について、もうちょっと掘り下げてみます。

まずはニコラ枠から。たとえば今回のミスST2019には、「ニコプチ」専属モデルから田中杏奈さん&瀬戸琴楓さんが、去年は「JSガール」専属から土方エレナさんが、2017には「キラピチ」専属から宮野陽名さんが、といった感じて、もう毎年ように他誌専属モデル卒業生がエントリー。

対して、ニコラ出身はといえば、あえて一般の応募者に混じってミスSTに挑戦することは一切無く、合格が確約された事務所オーデ1本となっています。

これは言うまでもなく、ニコラが「ティーン誌ナンバーワン」であることが理由。そもそも、セブンティーンよりもニコラの方が部数で上回っているわけで、そこのトップモデルを優先的に招き入れるのは、ある意味当然の戦法といえます。

坂道と坂道以外

一方、坂道はどうか。”ライバル”とされる48グループから、去年はNMB山本彩加さんが、今年はAKB千葉恵里さんがエントリー。

対して坂道はといえば、ニコラ同様、一般応募に混じってミスSTに挑戦することはなく、これまた事務所オーデ1本です。

つまり、専属モデル経験者枠としてはニコラかニコラ以外か、現役アイドル枠としては坂道か坂道以外かによって完全に扱いが異なっているのが現状です。

おわりに

以上、セブンティーンモデルになる方法を「一般オーデ(=ミスST)」と「事務所オーデ」に分けた上、さらに後者を「ニコラ/坂道系」と「その他」に区分。計3パターンに分類した上で、それぞれを大学入試に例えて解説してみました。

普段セブンティーンを読まない人で、たまたま今回、好きなアイドルさんやタレントさんがファイナリストに残ったことをきっかけに、ミスSTに興味を持った人にも、その位置づけが、おおよそのところ分かってもらえたかと思います。

ということで来週は、例年通り各種指標を用いつつ、いよいよ具体的にミスST2019を予想してみます。