応募総数
先日、竹下優名ちゃんをはじめとする「ミスセブンティーン2023」のファイナリストと一緒に、今年の応募総数も発表されました。
その数、前年比マイナス300となる2,971人ということで、ついに3,000を割り込んでいます。
そこで今日は、今回のSTに、中学生雑誌「ニコラ」、小学生雑誌「ニコプチ」を加えた、いわゆる中学生モデル3大オーデの応募総数を比較。現状を整理してみます。
グラフの見方
以下のグラフは、セブンティーン、ニコラ、ニコプチの3誌につき、それぞれの実施するオーデの各回(年度)ごとの応募総数をまとめたものです。
データの範囲は、2014年から2023年までの10年分。
ただし、ニコラとプチは、まだ今年の分が発表されていないため、2014年から2022年までのデータとなっています。
3大オーデ応募総数の推移
STの場合
2012年は5,328人、2013年が6,598人と、グラフから切れている部分も含め、もともとニコプチを上回っていたセブンティーン。
それが2016年に初めて逆転されると、あとは常に2,000から3,000ほどの差を付けられています。
また、3誌のオーデを、それぞれ10年前と比較(グラフの左端と右端)してみると、ニコラについてはほぼ増減なし。
ニコプチに至ってはむしろ増えているのに対し、セブンティーンのみ半減しているということで、一人負けの状態となっています。
ニコラ&プチの場合
ニコラとプチについては、まだ今年の応募総数が出ていないため、具体的な数字で見るより、ちょっと視点を変え、両者の共通性に注目します。
すると、とにかく面白いのがグラフの形。さて、パッと見て何か気づきませんでしたか?
より分かりやすくするため、ニコラ(ピンク)と、プチ(赤色)の2本を、以下に抜き出してみます。
ニコラ&プチの推移
完全連動
そうです。過去10年間、応募総数が増えたとき、また、減った時が、それぞれ完璧に一致しているのです。
ニコラが増えればニコプチも増える。ニコラが減ればプチも減る。
これは、ニコラとニコプチと読者層が極めて近いこと。具体的には、専属モデルの進級制度の定着もあり、小学生のときはニコプチを読み、中学生になったらニコラを読むといった姉妹誌間での読者の引き継ぎが、比較的上手くいっている証拠ともいえそうです。
ネット解禁
なお唯一、2020年のみ連動していないわけですが、そこはハッキリとした原因が有ります。
この年は、コロナの影響により、当然ながらセブンティーンとニコプチの応募総数は減りました。
一方、ニコラだけは、初の試みとしてネット応募を解禁したため、大きく増やすことになったのです。
ニコラが多い理由
最後に、ニコラの応募総数が、他の2誌と比べ圧倒的に多い理由にも触れておきます。
この点、一般的によく言われるのが新垣結衣さんや、川口春奈さんといった”大物女優の輩出効果”ですが、それを言ったら、セブンティーンこそ「女優の登竜門」とされているように、もっと両誌の応募総数の差は縮まっていいはずです。
では、真の理由はといえば、なんといってもニコラのみ応募資格が一般応募(事務所無所属)限定だったからに他なりません。
事務所解禁
しかし、「だった」と過去形にしたように、それも2021年の実施分までの話。
2022年からは、セブンティーンやニコプチ同様、ニコラのオーデも事務所に所属している人が応募できるように変わりました。
これにより、ニコラ、セブンティーン、ニコプチと、3誌すべてのオーデの応募条件が「学年」と「身長」を除き、共通となったのです。
現状半々
ちなみに、事務所解禁後、最初となるオーデ(26期)の合格枠の内訳は、松田美優ちゃんたち事務所所属組が2枠だったのに対し、白尾留菜ちゃんたち一般応募組も2枠と見事に半々。
新制度になったオーデは、まだ1回終わっただけであるため、事務所解禁による応募総数への影響は、現時点で未知数です。
ニコラの今後
ただし、STやプチのように「事務所組しか受からない」「一般応募で合格するのはほぼ不可能」といった状況にはないため、当面、ニコラが大きく減らすことはなさそうです。
であれば今後、ニコラの合格枠の配分がどうなっていくのか。
それにより来年以降、いよいよ応募総数に大きな影響が出てくるはずです。