最新部数
21日、日本雑誌協会のサイトで、ニコラをはじめとする同協会加盟257誌の最新印刷部数が公表されました。
今回公表されのは2023年10月1日から同年12月31日までに発行された雑誌1号あたりの平均部数となります。
そこで今日は、ニコラとニコプチの最新部数について、過去のデータと比較しつつ見ていきます。
グラフの見方
以下のグラフは、ニコラとニコプチの部数推移を、4半期ごとに過去10年分まとめたものです。
1番左が【2014年1月~3月期】。1番右が今回発表された【2023年10月~12月期】のデータとなります。
グラフ中に書き入れた上下の矢印は、それぞれニコラとプチの部数の差が最大だった期、最少だった期を表します。
ニコラ×ニコプチ部数推移
ニコラの場合
ということでこの通り、ニコラの最新部数は【75,615部】。ニコプチは【68,585部】となっています。
ニコラの場合、部数減はコロナの影響が本格的に出始めた2020年以降、13期連続。直前期からも約2,000減ということで、一向に回復する気配が見えません。
実際、2023年のニコラは、第1四半期から順に、マイナス1,078⇒マイナス2,345⇒マイナス2,710⇒マイナス2,245ということで1年間で実に【8,378部】も減らしてしまいました。
ニコプチの場合
一方のニコプチは、今回ついに一筋の光明が見えてきました。
なんと、コロナの第1波後、一時的に回復した2020年の第3四半期以来、13四半期ぶりに部数が回復に転じたのです。
もちろんそこは、【68,290⇒68,585】と、プラス分はわずか【295部】にとどまりますが、それでも増加したという事実こそ重要であり、今後の反転攻勢が期待できます。
両誌の差
こうして、下げ止まらないニコラに対し、プラスに転じたニコプチと明暗が分かれたわけですが、そこで注目されるのが”両誌の部数の差”についてです。
過去10年、両誌の差が最も開いたのが、まだニコラが優に20万台を維持していた2014年の7月~9月期で、数字は右の通り。
その差は【110,847部】と、驚くべきことに10万を超えていたのです。
逆転もアリ
それが今やどうなったか。今回の最新分では、ニコラとニコプチの差が【7,030部】にまで縮まり、史上最少となりました。
このままニコラが回復せず、このままプチが上昇に転じた場合、今年のうちに部数が逆転することも十分に考えられそう。
果たして、ニコラは今後も”紙での発行”を維持できるのか。まさに2024年はニコラにとって運命の分かれ目の年となりそうです。