◆ニコラとセブンティーンは?
前々回の日記では、ニコ☆プチの部数の増減について、過去7年分の推移をグラフで確認してみました。(⇒参考:ニコプチ部数)
で、その結果、ニコプチの部数がジワジワ減っているということ。実はけっこう厳しい状況にあるということが見えてきました。
では、他の中学生雑誌はどうなのか。ニコプチとは正反対に売れ行き順調なのか。それとも、ニコプチ以上に危機的状況にあるのか。
今日の三月の転校生では、ニコラ&セブンティーンの2誌にしぼって、ニコプチ同様、詳しく部数の増減を追ってみます。
◆部数推移
◆5年間と比較して
上のグラフは、セブンティーンとニコラについて、2012年から2016年まで、過去5年分の部数推移をまとめたものです。おまけで、ニコプチも加えてみました。
前回の結論として「ニコプチが減っている」とはしましたが、こうしてみるとそんなの微々たるもの。2012年に11万6千だったのが、2016年には10万2千へと、5年かけて1万ちょっと落としただけであることが分かります。
一方のお姉さん雑誌たちはどうなのか。ニコラは5年かけて22万7千を19万3千に落とし3万5千の減。セブンティーンにいたっては、34万6千が21万7千ですので、なんとなんとたった5年で13万部の減という惨状です。
◆ST惨敗
グラフをもう少し詳しく見てみましょう。ニコラもセブンティーンも2015年から2016年にかけて、直近2年間はほぼ横ばい。
つまり、ニコラは2014年中盤から2015年前半にかけて下降。セブンティーンは2012年から2014年にかけて急降下しているように、両誌とも特定の時期に一気に部数を減らしたことが分かります。
もっといえば、セブンティーンの2014年。この1年だけで6万部の減というのが痛恨。
セブティーンは全く読んでいないので、短期間にここまで落ちる原因が分かりませんが、きっと何が理由があるはずです。
◆減少率
(2012) ⇒ (2016) (増減) ---------------------- S T / 346667 ⇒ 217500 ▲129167 ニコラ / 227434 ⇒ 192925 ▲34509 ニコプチ / 116500 ⇒ 102100 ▲14400 ----------------------
◆まとめ
ニコプチが落ちた落ちたといっても、こうしてみるとたった1万そこら減っただけ。お姉さん雑誌に比べれば、可愛いものです。
とはいえ、こうしてどのファッション雑誌も部数が下落傾向にあるというのは、つい1年ちょっと前にピチレモンが休刊したばかりですし、やっぱり心配といえば心配です。
ただ、ニコラとセブンティーンは、2015年以降、下げ止まった感もあり、実際2016年には、期によって一時的に回復もしているのが一縷の望み。
とにかく、これ以上休刊となる雑誌が出ないよう、それぞれの出版社&編集部にはがんばって欲しいと思います。