三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

【ニコラの闇】私服総選挙は出来レース?

順位操作

「私服総選挙2023」の順位は、読者投票に、ニコスナのいいね!数を加算した合計ポイントによって決まります。

しかし、ここで大きな問題となるのが”いいね1個”がどれくらいの重さで扱われるのかが示されていないこと。

今日は、一部の読者の間で言われる「編集部が順位を自由に操作できる可能性」について検証します。


換算率とは?

8月号に掲載された、今回の総選挙のルール説明では、インスタのいいね数につき、単に「反映される」とあるだけ。

そこで、いわゆる換算率。つまり、読者アンケートによる投票1票に対して、いいね1コを何票相当として扱うか、その倍率が問題となるのです。

もちろん、読者投票は、ニコラを買った人しか投票できない上、投票用紙には1人の名前(部門ごとに1人ずつ計2人)しか書けません。

他方、いいねはニコラを買っていない人も付けられるし、それこそ、インスタを投稿した14人全員にだって付けることができます。

最大の問題点

要は、「1票」と「1いいね」とでは全然重さが違うわけで、となると必然、いくら「反映される」といっても、そこは10分の1(10いいね=1票換算)だとか、20分の1(20いいね=1票換算)だとか、おおよそこのくらいになるはずです。

で、その換算率(1いいねが何票に相当するか)が、事前にルールとして示されていないことが大問題というわけです。

後出しルール

なぜか。もう、この換算率を編集部が後出しで自由に設定することで、最終的な順位を操作できてしまうからに他なりません。

といっても、言葉だけの説明だとちょっと分かりずらいので、具体例で見てみましょう。

以下に作ったのは、仮定の投票数&いいね数となります。

仮定のデータ



どっちが勝つ?

仮に、高橋快空ちゃんが、読者投票で「500票」を獲得。いいね数は「0」だったとします。(快空ちゃんはインスタ投稿に参加しなかったので、いいね0は確定)

また、伊藤沙音ちゃんは、読者投票で「400票」を獲得。いいね数は「1500いいね」だったとします。

さて、いいねを反映した総合ポイントはどうなるか。

カイラ推しの場合

この点、編集部が意図的に現エースである快空ちゃん勝たせたいと思った場合、いいねの価値を低く見積もればいいのです。

具体的には「換算率5%」。つまり、20いいね=1票とするのです。

すると、結果はこんな感じ。

パターン(1)

快空ちゃんは「投票500」+「いいね0」で、合計すると「500ポイント」。

沙音ちゃんは「投票400」+「いいね1500×0.05=75」で、合計すると「475ポイント」。

こうして、1500ものいいねを獲得した沙音ちゃんを横目に、快空ちゃんがギリギリ逃げ切ることになるのです。

シャノン推しの場合

一方、編集部が将来のエース確定である沙音ちゃんを勝たせたいと思った場合はどうか。

こんどは、いいねの価値をより重めに見積もることになります。

具体的には「換算率10%」。つまり、10いいね=1票とするのです。

パターン(2)

この通り、快空ちゃんは「投票500」+「いいね0」で、先ほどと一緒の合計「500ポイント」。

対して沙音ちゃんは「投票400」+「いいね1500×0.1=150」で、合計すると「550ポイント」。いいねの力で逆転して、沙音ちゃんが優勝となるのです。

編集部の思惑次第

ということで、換算率の設定次第で編集部が順位を操作できるという意味が分かってもらえたと思います。

よって、こんな総選挙には意味がない。最低でも、「1いいねを何票として扱うか」について、編集部は事前に明示しておかなければならなかったのです。

いい加減なルール設定

それにしても、なぜ編集部は今回に限ってそんな当たり前のことができなかったのでしょうか。

私服総選挙の企画段階においては、編集長ポストが空席だったり、ニコフェスの準備だったりでいろいろバタバタしていたため、細部までルールを詰められなかったのかもしれません。

単に担当者が、そこまで気が回らなかっただけで、意図的に操作できる余地を残すため、あえて換算率を示さなかったわけでは無いのかもしれません。

それでも、いい加減な”ゆるゆるルール”は禍根を残します。

誰も得をしない

上で出した例でいうと、たとえ快空ちゃんが優勝(パターン1)したとしても「いいねゼロなのに優勝かよ」「編集部のごり押しだ」。

たとえ沙音ちゃんが優勝(パターン2)しても「投票数はカイラちゃんより少ないのに、ボーナスで逆転した」「編集部が意図的に換算率を高く設定して、ムリヤリ勝たせた」。

どっちが勝っても、必ずどこからか文句が出てきます。

双方のファンにとってはもちろん、モデル本人にとっても、せっかくの勝利が祝福されず、不幸なこと。

失敗企画

つまり、今回の私服総選挙2023は、誰も得をしない失敗企画といえるのです。

責任は、ニコフェスに間に合わせるため、こんな無茶な企画を通した当時の編集長代行にあります。

そこで、新たに就任した馬場編集長には、「私服総選挙2023秋」もしくは「同2023冬」といった感じで、改めて仕切り直し。

なるべく早いうちに、こんどは事前にハッキリ換算率を示すにせよ、読者投票1本でいくにせよ、とにかく、誰もが納得する公正なルールのもと、改めて私服総選挙を実施してほしいと思います。

おまけ

それにしても、今回の私服選挙のルール上の不手際もそうだし、先月号の小松崎ふたばちゃんの沖縄ロケに関する事実誤認もそう。

もし、馬場編集長があと後数ヶ月早く着任していたなら、編集長による原稿チェックの段階で「フタバは沖縄行ってるよ!書き直し!」と、担当の山崎さんに突っ返したことでしょう。

私服総選挙も場合も、「換算率が出てないよ!」「後出しルールはダメ!」と企画を修正していたことでしょう。

こうして見ると1年間という長期の編集長の不在が、ニコラ編集部のレベルを落としたことは間違いなく、新編集長は当面、編集部の立て直し・正常化に取り組むべきかもしれません。