三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

ミスセブンティーンはニコラ進級の敗者復活か?

卒モの進路

ちょっと前に、来年のニコラ進級が3人になる可能性についてまとめました。

で、その際に使用した「歴代進級一覧」ですが、これを見て”ある法則”に気づいた方も多いのではないでしょうか。

今日は、ニコプチ卒業生の進路として、「ニコラ進級」と「Seventeen行き」を事前に見分ける方法を紹介します。


ニコラ進級の法則

そもそも、各年のニコプチ卒業世代から、最終的な表紙回数で1位と2位がニコラに進級するというのは、広く知られているところです。

しかし、表紙回数で分かるのは、実は進級だけではありません。

ではここで、改めて「年次別プチモ卒業生表紙回数ランキング」を掲載しますので、進級の他にいったい何が分かるのか、ちょっと考えてみて下さい。

一覧の見方

以下の一覧は、”今年+過去3年分”のニコプチ卒業生につき、それぞれ年度別に、表紙回数ランキングを作成したものです。

人数が多くなり過ぎないよう、最低回数を2回以上とし、表紙ゼロ&1回だったプチモは除外しています。

また、右側の欄には、ニコラ進級の可否を「(進級)」「×(落選)」で表しました。

プチモ卒業生表紙回数



3位に注目

さて、どうでしょう。注目すべきは、各年度でギリギリ落選となった3位のコです。

たとえば、めあここ世代の3位タイである田中杏奈ちゃん&藤村木音ちゃん。

るきゆな世代の3位入江美沙希ちゃんなどなど、もう、名前を見ればパッと思い浮かぶように、セブンティーンモデルがずらり。

進級次点はST行き

要は、各年いずれも、進級落ちだった次点の3位(2019年は4位の瀬戸琴楓ちゃん含む)のコが、そろってミスセブンティーンに合格しているのです。

ここで、より分かりやすくするため、上の一覧に卒業後の進路を書き加えるとこんな感じです。

表紙回数一覧(進路付き)



次の雑誌

2019年の卒業生の場合、表紙回数で上位5人が、”次の雑誌”としての行き先が決まりました。

2020年の場合は上位3人の、2021年の場合は上位4人に6位の葛西杏也菜ちゃんを加えた5人の行き先が決まっています。

その内訳は、一律に1位と2位がニコラ。3位以下が基本的にセブンティーンとなっているのです。

表紙回数至上主義

名付けて「表紙回数で卒業後の行き先が分かってしまう法則」です。

それにしても、ここまでハッキリと表紙回数で優劣が決まり、それぞれの行き先が決まってしまう。

トップ&ナンバーツーをニコラが優先的に分捕って、”余りもの”である次点の中から最良クラスをセブンティーンが拾うというすみ分けです。

こうなると、もはやミスセブンティーンは、ニコラ進級の落選者による敗者復活戦。いわゆる救済制度に成り下がったといってもいいかもしれません。

部数減の現実

では、そもそも伝統あるセブンティーンが、なぜここまでニコプチ卒業生の”2軍”にまで頼らざるを得なくなったのか。

そこには、やはり部数減の現実がありそうでです。

ではここで、以下のグラフを見て下さい。これは、ニコラ、ニコプチ、セブンティーンの3誌につき、過去10年間の部数の推移をまとめたものです。

部数推移



STの1人負け

ニコラが減った減ったと騒がれて久しいですが、いくら減ったと言っても、10年前と比べ、10万ちょっと(!)落ちただけ。

対してセブンティーン”34万⇒9万”ということで、25万の超大幅減に比べれば、まだ可愛いものです。

他方、ニコプチにいたっては、グラフが横一線であるように、過去10年でほとんど減らしていないのです。

紙を終了

だからこそ、いち早くセブンティーンは紙での定期発行を終了し、不定期刊化(現状は季刊)。WEBメーンに移行したのです。

この点、久しぶりに紙での発行となった久間田琳加さんピン表紙の2022年春号が発売されるのを前に、セブンティーンの専属モデルさんたちが、こぞってSNSで「うれししい」と投稿していたのが印象的。

やっぱり雑誌は、紙があってこそ。モデルにとっても、自分の登場している姿が”データ”としてではなく、”実物”として残ることは、何より代えがたいものといえそうです。

進級のその後

もちろん、ニコラに進級できたコは勝ち組。将来的にも活躍が保証されるといった、単純なことでもありません。

実際、進級コースで、ニコラ卒業後も活躍できているのは、永野芽郁さん、飯豊まりえさん、香音さんといった、2010年代前半の進級組ばかりです。

かつ、飯豊さん&永野さんともに”ニコラ経由のセブンティーン行き”というパターンであることも、話を複雑にしていたりします。

救いの手

とはいえ、ここまで“余り物”を拾ってくれるということは、現役プチモにとって、「たとえ進級に落ちてもセブンティーンがある!」といった安心感を得られるもの。

狭義の中学生雑誌がニコラ1誌しかない今、「進級できなかったらモデルとしてのキャリアは終わり」といった悲観論に陥らないための、ある意味セーフティネットとなっているのかもしれません。

今年のミスSTに注目

ということで、これから注目すべきは、何といっても「果たして3度あることは4度ある」のか。

具体的には、2019、2020、2021に引き続き、今年のミスセブンティーン2022で、プチモ卒業生の合格があるのかどうか。

もしも、こんどのSeventeen夏号にて発表されるファイナリストに、今年のニコプチ卒業生で序列3番手の滝口芽里衣ちゃんの名前があったなら。

それはもう救済枠確定ということで、芽里衣ちゃんが最終合格まで突き進むことは間違いないといえそうです。

⇒実際、芽里衣ちゃんはファイナリストに残り、最終合格を果たしています