三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

中2合格が出現する環境

合格パターン

おととしのオーデでは、受かりずらいとされる中2から加藤咲希ちゃんが合格し、大きな話題となりました。

そもそも、ニコラのオーデで受かるのは大部分が中1以下。咲希ちゃんのように、中2が合格するにはある特殊な要因がそろわなくてはなりません。

ということで今日は、24期の合格発表を前に、中2合格が出現する環境を考えます。


中2合格の出現パターン



2つの要因

上にまとめた通り、第1に自分の力ではどうすることもできない外的要因として、「当時の中2モの数」または「当時の中2モの世代レベル」。

第2に、まさに個人の問題となる内的要因として「即戦力となりうる芸能活動経験」。

以上2つがそろった場合にのみ、中2から合格者が誕生することになります。以下、具体的に見ていきます。

前提知識

本題に入る前の前提知識として、過去10年間の中2合格が咲希ちゃん、中村里帆さん、荻原里奈さんの3人しかいないことからも分かるように、基本的に編集部は中2を採用する気がありません。

せっかく合格させても、すぐに受験生になって芸能活動と学業との両立が大変な時期になるし、なにより、ようやく一人前のモデルに育てたあたりで、ちょうどニコラ卒業を迎えることになるからです。

そんなわけで、その年の中2世代に問題があり(外的要因)、かつ、よっぽど本人に魅力がある(内的要因)場合のみ、中2から合格者が誕生し得るのです。

外的要因

ということで、中2で合格するケースが、めったにないことが分かったところで、まずは外的要因から整理します。

「当時の中2世代に問題アリ」というのは、どういうことを指すのでしょうか。

この点、まず一見して明らかなのが「世代の総人数」です。具体的には、オーデ直前において中2モが5人以下の場合となります。

世代人数が5人

たとえば、咲希ちゃんの2018年を見てみます。この年の10月号時点での中2世代は、若林真帆ちゃん&小林花南ちゃんに、安村真奈ちゃんたち進級3人衆を加えても、ニコラ史上で最少となる5人でした。

同様に、中村さんの場合。この2013年も、中村さんが加入する直前の中2世代は、高嶋芙佳さんと、事務所オーデの小澤奈々花さん、そして前年のオーデ中1合格の2人に、進級の永野芽郁さんを加えて、これまた5人だったのです。

こうしてまさに5人という数字が基準となり、このライン上にある場合に限って、オーデで中2の補充が行われるわけです。

世代のレベル

続いては、荻原さんのケースです。荻原さんの加入直前、実は中2は例年並みとなる7人が存在しました。

にも関わらず、編集部はなぜあえて中2の荻原さんを、オーデで合格させたのでしょうか。

するとそこには、「当時の中2モの世代レベル」の問題が浮かび上がってくることになります。

カリナツ世代

たしかに、荻原さんと同世代のトップモデル小山内花凜さんは、ピン1回を含む表紙15回ということで、あの新垣結衣さんと同じ表紙回数を誇ります。

ただし、2番手が問題です。けっきょく、高1になって副部長に就任したのは、旧ラブベリーが休刊し、急遽ニコラに移籍してきた岡本夏美さんという。

低レベル世代

ようは、オーデ生え抜き組から、2番手が出なかっただけでなく、プチ進級ですらない、単なる休刊⇒再就職の移籍組に、ナンバーツーの役職を持っていかれたわけです。

だからこそ、そんな世代レベルを事前に察知していた編集部は、あえてカリナツ世代に対し、オーデで中2の補強を計ったのです。

外的要因に合致

こうして、単純に人数が足りないケースに加え、例年に比べ世代レベルが低いと編集部が判断した場合。

このどちらかのパターンに合致すると、外的要因を満たすことになり、中2合格の可能性が出てきます。

で、あとは次に検討する「内的要因」次第。その結果、両方に該当すると、咲希ちゃんのように中2でも無事合格となるわけです。

内的要因

こちらの基準は明確です。「芸能活動経験がある」もしくは「即戦力として使える」。これだけです。

咲希ちゃんの場合、小学低学年から地元のキッズモデル事務所に所属。関西のローカル雑誌で専属モデルを経験したのち、小6でニコプチと提携するジェニィガールに選出されています。咲希ちゃん自身が謙遜して「ニコモになる前は芋かった」だの「陰キャだった」だの言おうと、まさに即戦力として完璧な実績です。

中村さんの場合も、ラブトキでおなじみのナルミヤが主催する「シンデレラオーディション」出身。同オーデで準グランプリだった、杉本愛莉鈴さん(⇒さくら学院)、梅本和泉さん(⇒AKB)、内木志さん(⇒NMB)、古橋舞悠さん(⇒アイドリング!!!)ら、並み居る”その後のアイドルさん”たちを退け、最優秀グランプリを受賞しているのだから、その実績は申し分ありません。

なお、こうした内的要因、つまり個人に焦点を当てて中2合格の仕組みを解説した「かとぅだから受かった!中2合格の真実」も、併せて読んでみて下さい。

限定的事象

ということで以上みてきたように、中2が合格するパターンはといえば、人数不足or低レベル(外的要因)に、即戦力・活動実績(内的要因)。

この2点がバッチリ揃ったときのみ、限定して起こり得る現象となります。

となると今年はどうなのか。すると現中2世代は、ニコモ歴も長くすっかり人気も定着した”セナワカ”はじめ7人。補充条件の基準である5人を軽く超えています。

今年の中2合格は?

加えて、将来のエース候補である田中南ちゃんに、最強の進級モ”ルキユナ”、さらには外仕事に強い凛美ちゃんなどなど多士済々。世代レベルも史上トップクラスです。

であるならここはもう、たとえどんな即戦力が応募して来ようとも、今年の中2合格は絶対に無いと断言できそうです。