中2合格の意味
今年のニコラのオーディションでは、池端杏慈ちゃんが、みごと中2で合格しました。
そんな中2合格といえば、2018年オーデで受かった加藤咲希ちゃん以来で3年ぶり。過去10年を振り返っても、たった3人しかいないように、超難関とされています。
では、なぜ杏慈ちゃんは合格することができたのでしょうか。今日は、中2合格の意味を考えます。
10年で3人
まずは、中2合格がいかに難しいか、いかに希少であるか、簡単に整理してみます。
最初に書いたように、過去10年のうち、中2で受かったのは、咲希ちゃん、中村里帆さん、荻原里奈さんの3人だけ。
しかもこの3人については、1つの重大な共通点があったりします。
共通点とは?
それが何かといえば、3人ともオーデ応募時点で、すでに芸能活動を経験しているということです。
咲希ちゃん&中村さんは、いずれも芸能事務所に所属したことがある経験者。ニコラのオーデを受ける前に、それぞれ事務所を辞めています。
一方、荻原さんについては、所属経験こそありませんが、ニコラと並行して応募したその年のミスセブンティーン(2012)でもファイナリストに残ったように、当時から様々なオーデを受け、実績を残してきました。
中2が合格する条件
こうしてみると、中2が合格する条件は明白です。オーデ合格後、ニコモとしての活動期間が2年半しか残されていないため、とにかく即戦力であることが必須。
咲希ちゃんたちの例からも分かるように、要は芸能活動経験者限定というわけです。
ところが、今回の杏慈ちゃんはどうでしょう。
杏慈ちゃんの場合
この点、杏慈ちゃんは、これまで事務所に所属したことも無ければ、目立ったオーデ実績もありません。完全な一般応募となっています。
となるとここで、改めて疑問が沸いてきます。過去の中2合格パターンから完全に外れる杏慈ちゃんが、なぜ受かったのでしょうか。
するとそこには、編集長が語る「オーデ応募者の傾向の変化」が密接に関係してくるのです。
編集長コメント
「これまでは、ニコラが大好きな読者がニコモになるというパターンが多かった。しかし今年は、ネット応募が全体の3分の2(6,498通)を占めたように、『SNSでオーデ募集の広告を見て応募した』というコも多く、応募者のタイプの変化を感じた」
ネット応募vs郵送応募
実際、ネット応募と郵送応募の比率の変化はどのようになっているのでしょうか。
以下のグラフは、ネット応募がスタートした初年度である2020年と、2年目となる今年の「郵送応募とネット応募の比率」を比較したものです。
応募形態の内訳
応募者層の変化
この通り。わずか1年で、ネット応募の割合が圧倒的に増えていることが分かります。
これが何を意味するかといえば、編集長の言うように、「応募者層の変化」に他なりません。
以前は「熱心なニコ読が、ニコモに憧れ、自分のあんな風になりたいと思い応募する」王道パターンが多かったところ、今年は「芸能界に興味があるコやモデルになりたいコが、たまたまネットでニコラの募集を知り、とりあえず応募する」といったパターンが増えてきたのです。
非ニコ読
この記事中で、編集長は名前こそあげていませんが、まさにそんな”ニュータイプ”こそ、中2合格の杏慈ちゃん。
杏慈ちゃんは、応募理由に「オーデ募集をたまたま見つけて」とあることからも、新パターン分類であることは明らかです。
もちろん、新モ紹介動画のインタビューでは「ニコラを読んだことはあります」と答えていますが、そこはご愛敬。熱心なニコ読でないことは間違いなさそうです。
卒モ伸び悩み問題
ともかく編集部は、一連のSNSをきっかけとした応募者層の変化に乗っかり、これまでのニコラ愛&ニコ読重視の採用から、非ニコ読層の応募者にも手を出してきました。
その裏に何があるかといえば、最近のオーデ出身組に特に顕著な「卒業後の伸び悩み問題」です。
熱心なニコ読がオーデに受かった場合、その多くがニコモになったことで満足してしまう。もしくは、ニコモになること自体が目的であるので、ニコラ卒業=即引退コースが定着しつつあるという問題です。
卒業=即引退
具体的には、今年卒業の5Gでいえば、生徒会長の若林真帆ちゃん&副会長小林花南ちゃんは芸能活動引退。
去年の卒業生でオーデ組1番人気の白井杏奈ちゃん、2番人気の青井乃乃ちゃんは、いずれも事務所に籍は置きつつも実態は開店休業状態。
加えて、2019年卒業の秋田汐梨さんを最後に、2年連続でセブンティーン行きが出ていないように、とにかくニコラ卒業=フェードアウトとなりつつあるのです。
真の意味
そこで編集部は、あえてニコ読に限定せず、将来性を重視。
むしろニコラに興味が無くとも、芸能活動やモデル活動を志し、ニコラ卒業後も芸能界で活躍できそうなコを、試しに採用してみたのです。
今回、杏慈ちゃんが中2で合格したことについては、杏慈ちゃんような”新しいタイプ”のコがニコ読にどれくらい受け入れられるのか。さらにはそんなコが中2スタートでどこまでやれるのかといった実験的な意味合いも多分にありそう。
今後の杏慈ちゃんの活躍如何によって、次回以降のオーデでの同タイプ(非ニコ読枠)の採用が増えるか減るか、決まって来るはずです。