◆合格学年の壁
ニコラのオーディションに中1で受かった場合と、小6で受かった場合、それぞれその後の活躍に大きな差があります。
例えば生徒会長で見てみると、3代目若林真帆ちゃんはじめ、初代&2代目のいずれもが小6合格か進級。
オーデに中1で合格したコたちの中からは、いまだ生徒会長が誕生していないのです。
ということで今日は、オーデ小6合格と中1合格との間を隔てる”壁”について考えます。
◆リストの見方
以下の「歴代ニコラ生徒会長・部長リスト」を見て下さい。これは、現役の真帆ちゃん世代に加え、過去5年分の生徒会長&部長の一覧です。
データの内容は、左から順にトップを務めた年度と名前。さらには、ニコモになった経緯(オーデor進級)。
なお、トップの呼称は、2017年度以前が「部長」。2018年度以降は「生徒会長」となります。
◆歴代ニコラ生徒会長(部長)リスト
現在 | 若林真帆 | オーデ/小6合格 |
---|---|---|
2019 | 黒坂莉那 | プチ進級 |
2018 | 川床明日香 | オーデ/小6合格 |
2017 | 香音 | プチ進級 |
2016 | 鈴木美羽 | オーデ/小6合格 |
2015 | 高嶋芙佳 | オーデ/小6合格 |
◆小6&進級で独占
冒頭で書いた通り、こうして現代+過去5年のトップの座は、そのすべてがオーデ小6合格、もしくはニコプチ進級によって占められています。
でも、そもそもの採用人数が少ないなら、つまり、オーデ小6合格の人数自体が少ないなら、それはそれで納得できるところ。
そこで、過去5年間の学年別オーデ合格者数についても確認します。
◆オーデ合格者の学年構成(直近5年)
19期 | 20期 | 21期 | 22期 | 23期 | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|
小6 | 2 | 1 | 4 | 1 | 3 | 11 |
中1 | 2 | 3 | 1 | 3 | 2 | 11 |
◆人数は一緒
上の学年構成表は、過去5回分のオーデにつき、実施回ごとに中1合格と小6合格の人数をまとめたものです。
するとこの通り。年度によって多少の差はありますが、合計するともう両者の数がピッタリ一致。それぞれ11人ずつ受かっているわけで、条件的には全く同じということです。
◆小6合格は4
にも関わらず、そこから将来的に生徒会長に就任した実績を見てみると、小6合格からは真帆ちゃんに、川床明日香ちゃん、さらには鈴木美羽さんに高嶋芙佳さんと、「現+過去5年」の計6年のうちで4度。実に、会長ポスト獲得率66.7%を占めることになります。
一方で、小6合格から生徒会長が出現しなかった場合、それを補完するように進級組が登場。黒坂莉那ちゃんと香音ちゃんが部長ポストに就任しています。
◆中1はゼロ
ということで、ここしばらくの間、オーデ中1合格がニコラのトップに上り詰めたケースは、ゼロということが分かりました。
なお、よくありがちな「中1のほうが加入が遅いため不利」というのは、言い訳にすらなりません。
生徒会長が発表される高1の5月号まで、小6合格の場合は3年半。中1合格だって2年半もあり、その間の努力、成長、スタイル、適性、人気などなど総合的に判断され、役職が決まるからです。
加えて、中学生雑誌としての特性(「中学生ランキング」や「中学生のバッグの中身」など、企画自体が中学生モ限定)により、合格から数カ月は小6がロクに出番すらないのに対し、中1はすぐに登場できることになっている点からも、全く不利ではないといえます。
◆参考:採用数とポスト獲得数(直近5年)
◆原因は?
上の参考グラフからも、小6と中1は新モ採用数(オーデ合格数)では全く一緒なのに、生徒会長就任率では比べ物にならないことが確認できます。
では、小6合格が獲得した会長ポスト「4」に対し、中1合格は「ゼロ」どなっている現状について、どうしてここまで差が出てしまうのでしょうか。
その原因は、どうやらニコラ特有のオーデの選考基準にありそうです。
◆小6の場合
たとえば、オーデの最終審査で合格ラインぎりぎりのコがいたとします。そのコが小6であった場合、編集部は無理に合格させず、とりあえず「また来年挑戦してみて下さい」と様子を見ることになります。
◆中1の場合
一方で、合格ラインぎりぎりのコが中1であった場合はどうでしょう。ご存じの通り、中2合格は加藤咲希ちゃんのような「その年の中2世代の人数が5人以下」かつ「芸能活動経験者で即戦力」という限定された環境でのみ出現する希少パターン。
よって、候補が中1の場合、小6のようにとりあえず「あと1年様子を見る」という裏技が使えず、要はここで取るか落とすかの2択となります。
そうなると、多少粗があっても合格ラインぎりぎりでも、手を出さないのはもったいないので「とりあえず取る」という選択がなされることになります。
◆小6優位の真相
こうして、小6合格は、厳選されたホンモノ。合格ラインを優に上回り、絶対に取るべきエリートで占められることになります。
一方、中1合格には、ホンモノに加え、キープの意味で拾ったコも含まれるため、必然的にスタート地点から両者の間にはレベルの差が出てしまい、これこそが、生徒会長ポストの獲得率の差に表れていると考えることができるのです。