◆事務所オーデって何?
新モ凛美ちゃんの加入経緯は”事務所オーデ”によるものとされます。
また、ニコラ2019年5月号の12ページで、町田恵里那ちゃんが「もし進級に落ちたら”事務所オーデ”を受けるつもりだった」と語っています。
ということで、そんなニコモオーディションでもない、ニコプチ進級でもない、ニコモになる第3の方法としての”事務所オーデ”とは何なのか。いい機会ですので、ここで改めて徹底的に解説してみます。
◆ニコモになる方法(3分類)
◆まずは全体像
ニコラの専属モデルになる方法は3つだけ。1つ目が「ニコラモデルオーディション」。2つ目は「ニコプチ進級」。そして3つ目が、今日のテーマでもある「事務所オーデ」となります。
1つ目と2つ目については、すでにニコ読さんたちにとっては周知の事柄であり、とくにここで説明する必要はないと思います。
そこで以下、読者に対して秘密裏に実施されるうえ、制度的にも分かりずらい事務所オーデに絞って、具体的なケース&人名に、図表も用いつつ詳しく見ていきます。
◆事務所オーデ4分類
ニコモオーデでも、ニコプチ進級でもない第3のニコモになる方法が、事務所オーデと呼ばれています。
ただし、一口に事務所オーデといっても、その実施パターンは様々。おおざっぱに言って、4つに分けることができます。
一般的には、オーデ&進級を除いた残り全部をひっくるめて「(広義の)事務所オーデ」と定義されるわけですが、その中をパターン別に「A.(狭義の)事務所オーデ」「B.個別面接・顔見せ」「C.オーデ&面接の2段階選考」「D.その他」の4つに区分します。
以下、実際にそれぞれのパターンで加入したニコモ卒業生の具体例を使って、順番に各実施方法を解説していきます。
◆事務所オーデの実施形態
◆A.狭義の事務所オーデ
最も事務所オーデっぽい事務所オーデ。文字通り事務所に所属する人だけを対象としたミニオーディションとなります。
編集部が実施を決め場合、付き合いのある芸能事務所に、「応募枠」を割り振ったうえで、「実施のお知らせ(参加要請)」を出すことでスタート。
これを受けた各事務所は、それぞれ自社の内部で、応募者を選出。中1か中2のタレントで、特に強く売り出したいコを「事務所推薦」として、オーデに送り込む形です。
あとは、各事務所を代表する候補者が、事務所単位で、もしくは複数の事務所合同で、編集部に集合して面接&カメラテストの一発勝負。
要は、事務所推薦という保証・裏付けにより、ニコモオーデでいう1次の書類審査は免除され、一気に最終審査といえるミニオーディション形式で実施されています。
◆具体的なケース
実施は不定期ですが、たとえば2012年6月号で岡本夏美さんのが「同じ事務所のコたちと一緒に、編集部で事務所オーデを受けた」と語っている点、その年の春休みあたりに、エヴァーグリーンのコたちを対象に行われていたことが分かります。
また、2010年のニコプチ進級から漏れた泉はるさんも、所属するチャームのコたちと一緒に事務所オーデに挑戦。進級によらない「ニコプチ⇒ニコラ」コースの第1号となりました。
さらに最近だと、2017年。一時期、ニコラ加入のウワサが流れたレプロの駒木根心捺さんですが、その駒木根さん自身が受けていたかどうか定かではありませんが、実際、レプロのコたちが数人で参加した事務所オーデがあったことは確かなようです。
◆事務所オーデのイメージ図
ということで、そんな狭い意味でいう事務所オーデの実施につき、編集部と事務所との関係をイメージ図にするとこんな感じ。
編集部から矢印が出ているように、とにかく編集部が起点となって、そこから各事務所に呼び掛け、実施されることになります。
◆B.個別面接(顔見せ)
続いては個別面接による一本釣り。いわゆる「顔見せ」というやつです。
ちょっと前までのニコラ誌面では、身長・体重などが公開される年1回の全モ紹介企画において、該当者の加入経緯を「顔見せ」と表記していましたが、最近では事務所オーデという言葉と共に、すっかり聞かなくなりました。
とはいえ、いちいち事務所に通知し、ある程度の規模で実施することになる上記「狭義の事務所オーデ」と異なり、こちらは事務所からのオファーにより個別に面接するだけですので、とにかく簡単。
しかもそれは、事務所が推している大型新人や、実績のあるコばかりですので、編集部にとっても、採用するメリットは大きいわけです。
◆個別面接の具体例
最近の具体例としては、なんといっても2015年4月号加入の清原果耶さんです。
清原さんは、ニコラ加入の前年にアミューズが実施した「新人オーディション」のグランプリ受賞者。当時、まだまだ実績こそありませんでしたが、将来性は十分なわけで、顔見せ(個別面接)にみごと合格。ニコラ卒業後も大活躍しています。
同様に黒崎レイナさんも個別面接。黒崎さんは「卒モ川口春奈さんと同じ事務所ということもあり、事務所の紹介で編集部に顔見せに行った」と語っています。
また、当時第14代リハウスガールに決まり、女優としてもすでに活躍していた山本舞香さんも「編集部に面接に行って合格した」。ほのかりんさんも「今の事務所からニコラに顔見せに行ってニコモになれた」。
◆個別面接(顔見せ)のイメージ図
ポイントとしては、アミューズやスターダスト、レプロにエヴァーグリーンといった、多くのニコモオーデ合格者を引き受けている事務所や、すでに大物の先輩ニコモが在籍する事務所など、とにかく編集部と何らかのつながりがあることが大事。
そんな”つながり”を生かし、事務所サイドから編集部に、ニコモとしての採用を提案します。この通り、事務所オーデとは矢印の向きが逆になっていることが分かると思います。
◆C.オーデ&面接の合併
続いては、それぞれ見てきた「(A)狭義の事務所オーデ」と「(B)個別面接」のハイブリット型パターンです。
まずは、個別に面接して振るいにかける(B)。その後、面接の合格者を並べてミニオーデを実施(A)という、2段階選抜になります。(場合によっては、ミニオーデ⇒面接の順になることもあり)
ただしこれだと、通常のニコモオーデほとではありませんが、それでも事務所オーデ4分類の中では、圧倒的に手間がかかることもあり、現在ではほとんど実施されていないようです。
◆合併パターンの具体例
このパターンは、LDHの藤井夏恋さんが代表例。「まず編集部に顔見せに行き、そのあと事務所オーデを受けた」と語っています。
というわけで、すでに詳しく見てきた個別面接&事務所オーデを単純に合体させただけであるため、解説やイメージ図は省略とします。
◆D.その他
事務所オーデ4分類の最後は「その他」のパターンです。上記A.B.Cのいずれにも当てはまらない個別事例ですので、そこは具体的に見ていくしかありません。
そんな”その他パターン”の代表例が、実はなんと現役の草野星華ちゃんのケース。
一般的に、星華ちゃんの加入は「事務所オーデ」とされますが、その経緯はとても複雑。うちのサイトの個別プロフィールに詳しく説明してあるので、そちらも併せてチェックしてみて下さい。
また、その他パターンとしては、なんといっても八木アリサさんの「編集部スカウト」というのも有名。以下、2人の加入経緯を簡単にまとめてみます。
◆その他パターンの具体例
星華ちゃんは「東京ガールズオーディション(TGA)」出身。TGA2015でファイナリストとなった星華ちゃんは、その過程である第5次ドラフト審査でニコラ編集部とつながりができます。
その審査は、招待された各雑誌編集部が、興味を持った候補者に対し、「札」をあげるという仕組み。そして、ニコラ編集部が獲得の意思を示したのが星華ちゃんだったというわけです。
その後、編集部と面接しニコモ採用が決まるのですが、明らかにエイベックスによる仲介や推薦による面接ではないし、もちろん(狭義の)事務所オーデに応募したわけでもありません。よって、その他分類となるわけです。
八木さんについても異例中の異例。ある映画の日本語吹き替えのオーディションに参加していた八木さん。同じオーデには、ニコモの西内まりやさんも参加していて、「ニコラ以外のお仕事密着特集」のために同行していた編集部員の目に留まり、その場でスカウトされたのでした。
ということで、こうして2人も厳密には事務所オーデではありませんが、ニコモオーデでも、ニコプチ進級でもない加入経緯ということで、便宜的に事務所オーデに分類されることになります。