三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

【ピンクラテ】イメモ差し替え説を検証する

後編

2019年度のイメモ予想を振り返るシリーズの【後編】です。【前編】では、3ブランドそれぞれについて、予想と実際の結果とを照らし合わせ、反省点をあげました。

後編の今日は、テーマをピンクラテのイメモに特化。このたび、5代目としておひろ目された藤本林花美愛ちゃんの就任経緯につき、一部読者の間でささやかれる「イメモ差し替え説」の真偽を検証します。


差し替え説

そもそも、ピンクラテのイメモ差し替え説とは、いったいどんな内容なのでしょうか。

簡単に説明すると、「実はもともとラテのイメモは白井杏奈ちゃんだったのが、直前になって急遽リリちゃんに差し替えが行われた」というものです。

そこで以下、具体的な検証に入るわけですが、まずは前提となる基礎知識として、イメモが決まるまでのスケジュールを確認していきます。

イメモが決まるまで



勝負は年末から1月頭

川床明日香ちゃんや泉口美愛ちゃんの発言を基に、おおよそのスケジュールをまとめるとこんな感じ。

秋から冬にかけて、各ブランドごとに候補者が絞り込まれまれ、そこから競争。その後、年末にはほぼ方針が固まり、1人に内定が出ます。

あとは、最終的な調整を経て、1月中に本決定となり、2月頭に事務所を通じて本人に連絡が行くといった流れです。

差し替えの真偽

さて、いよいよここからが本題。では今年、ホントにラテイメモの差し替えが行われたのでしょうか。

そして、もし行われたとして、それはどの時期に当たり、誰と誰が入れ替わったのでしょうか。

この点、ラテのイメモについて、改めてその特性をまとめてみます。若干、前回と重複するところもありますが、そこはより詳しく掘り下げてみます。

ラテイメモの特性

ピンクラテのイメモは、まさにニコモの王道。基本的には、就任の瞬間における読者人気ナンバーワンが配置されることになります。

理由は、ワールド(ピンクラテの会社)が、ニコラの大口のスポンサーであるため。

このことは、ニコラの公式サイト上に、ちょっと前までは年間通じて、最近だと、新作発表や年末年始など特定の時期になると、ピンクラテのバナー広告が表示されることらも分かると思います。

ラテ優遇の証拠

ということで、そんなピンクラテは、イメモを擁する”3大ブランド”の中でも特に別格格扱い。

前回みてきたように、毎年配置されるイメモは、ラブトキはもちろん、明らかにレピピをも上回る人気ナンバーワンと相場が決まっています。

そして、ラテ優遇の証拠は、この通り。前回に提示した一覧表をちょっと改良し、新たな項目として「役職」を付け加えてあります。

3ブランドのイメモ表紙&役職



みうりんの序列

ということで、この通り。よく、2016年度につき、「久間田琳加さんのほうが、鈴木美羽さんより上位だ!」と思い込んでいる人がいますが、それは明らかな事実誤認。

久間田さんが、鈴木さんを上回ったのは、高1になってから。高1直前までの表紙回数はもちろん、その他の指標として、初表紙も、ハワイに行ったのも、レピピブックに出たのも鈴木さんの方が1年先んじている点、また、なにより部長になっている点、少なくともイメモ就任の瞬間までは、鈴木さんが上位だったのです。

ということで、全ての世代において、レピピよりも、ラテの方が、明らかに優遇されていることが分かってもらえたと思います。

第1指名ラテ

そんなわけで、完全に普通に考えれば、中3の12月時点での人気&実績から、ラテのイメモは黒坂莉那ちゃんか、杏奈ちゃんの2択しかあり得ません。

そして、優先選択権は、レピピではなく、ラテが握っていますので、まずはラテ側がどちらでも好きなほうを選べたはず。

で、結果としてラテは、人気急上昇中ではあるものの、ニコプチ進級&後発中2加入という「外様」の莉那ちゃんではなく、オーデ小6合格の王道で、読者人気ナンバーワンの杏奈ちゃんを選択。

いち早く、「アンラテ」として、次期イメモ候補に杏奈ちゃんを内定、確保しておいたのです。

2巡目レピピ

他方、2番手で指名できるレピピは、どう考えたか。読者人気は抜群である反面、すでに当時から体型面の不安が言われていた杏奈ちゃんを、先にラテが指名したことで、もはや莉那ちゃん一択。

とくに、ブランドイメージとして、クール系&スタイル重視であるレピピにとっては、案外狙い通りだったのではないでしょうか。

そして、第3順位がラブトキ。もちろん例年通り、人気1位&2位が、ラテ・レピに取られた後、残った中からの選択となります。

3巡目ラブトキ

ただ、今年はちょっと様子が違いました。例年なら、「みうりん」「カノンカヤ」といったツートップに対し、3番手は遥か後方。圧倒的に人気面で差があるのが常。

ところが今年の場合、幸運にも、半年後の未来にはTNMで優勝することになる、青井乃乃ちゃんが残っていたのです。

思えば年末、イメモ内定時に表紙経験が有ったのは、杏奈ちゃん、莉那ちゃん以外、あとは多田成美ちゃんと濵尾咲綺ちゃん、そして乃乃ちゃんの3人だけだったので、ラブトキはその中から、将来性で他を圧倒する乃乃ちゃんを、当然の流れとして指名したわけです。

3人に内定

こうして、3ブランドのイメモが、リナレピ、アンラテ、ノノトキという形でひとまず内定した格好。

あとは、よほどのことが起こらない限り、そのまま確定、本人伝達、一般公表の運びとなります。

ですが今年は、まさに「よほどのこと」が実際に起こってしまいます。そして、前代未聞となる差し替えが行われることになったのです。

がけっぷち企画

ここで思い浮かぶのが、杏奈ちゃんの「がけっぷちダイエット」連載が始まった2月号に掲載された編集部の企画趣旨コメント。

すでに決まっていた杏奈ちゃんの表紙&目玉企画を中止し、別のコに差し替えたというのです。

この差し替えが行われたのは、時期的に12月号から2月号の間。そこでちょっと表紙について振り返ると、12月号は「ひびあす」で、2月号が「みあしお」。

もはや、完結しているこの組み合わせの中に、あえて杏奈ちゃんが割り込む余地はありません。

最初の差し替えは1月号

では1月号はどうか。すると、「さらのの」表紙ということで、ここなら杏奈ちゃんが入り込む余地は十分。

というより、むしろ大の仲良し南沙良ちゃんとの「さらんな」こそ、もともと編集部が描いていた1月号の表紙の組み合わせだったのです。

同様に、目玉企画。こちらも同じ1月号に、巻頭4ページの大型ピン企画「リナ冬ファッション」があります。であれば、これも、もともとは杏奈ちゃんのために予定されていた企画であったと考えられます。

杏奈ちゃん脱落の瞬間

こうして、まさにこの瞬間。1月号の表紙&目玉企画の差し替えが決まった時点こそ、杏奈ちゃんが生徒会長候補から脱落が決定。

代わりに莉那ちゃんの生徒会長&イメモが、確定した瞬間であったといえます。

とはいえ、イメモまでが消えたのではありません。そこは、なんといっても読者人気の高い杏奈ちゃん。

「ダイエット企画」の成否、つまりは本人の努力次第ということで、ラテ枠は保留となります。

最後のチャンス

もし、連載スタートから3か月後。イメモが最終決定する直前に、ちゃんと目標を達成したなら、そのままラテ。

もし万一、ダイエット失敗なら、イメモも剥奪。そういった感じで編集部は杏奈ちゃんに発破をかけ、奮起を促したのではないでしょうか。

連載スタート時「53.4キロ」。目標は「マイナス3キロ」。さてさて、杏奈ちゃんの運命や如何に!?

想定外の失敗

ところが結果はといえば、みんなからの期待に応えられず、まさかのダイエット大失敗。

それでも、「ギリギリ目標達成ができなかった」「あとちょっと足りなかった」なら許容範囲として、オマケでイメモ就任もあり得たところ、プラス体重というどうしょもない結末

これにより、ニコラ生徒会長&副会長はもちろん、イメモからも、杏奈ちゃんは完全に外されることが確定したのでした。(けっきょく窓際「オーデ応援隊長」に収まります)

代役探し

そうなったら、さあ大変。イメモ確定直前の脱落ですので、急遽の代役探しです。

しかも、いくらラテの発言力が強いといっても、さすがにすでに他のブランドに内定している莉那ちゃんや乃乃ちゃんを、いまさら強奪してくることはできません。

となれば例年のラブトキよろしく、こんどはラテが、残った中から最良の候補を選ぶ立場となりました。

リリちゃんに白羽の矢

で、誰を選ぶのか。残っている候補4人のうち、年明け2月号の時点で、表紙を経験しているのは、成美ちゃんと咲綺ちゃんの2人だけ。この2択になるのでしょうか。

とはいえ、どうしてもこの2人では、イマイチ押しが弱い。「世代1番人気」が定位置のラテイメモとしては荷が重い。

そこで、編集部が編み出した窮余の策が、当時TNMで上位入選を連発し波に乗る、本格モデル系で、スタイル抜群で、さらにはハーフでもあるリリちゃんの抜擢です。

ワールドを説得

そうと決まれば、さすがに編集部の対応は早いもの。急遽、3月号の表紙にリリちゃんを押し込むと、4月号では「リリ特集」。

さらに6月号からは、原則ニコモトップだけの特権である「個人連載」までスタートされるという驚異のテコ入れっぷり。

とにかく、こういった一連の優遇を材料に、リリちゃんを人気モにすることを約束し、そのうえで、編集部がラテサイドを説得したであろうことは容易に想像できます。

結論

ということで、以上みてきた「イメモ差し替え説」は、すべて状況証拠に基づくもの。編集部が公表した「表紙&目玉企画の差し替え」とは異なり、確証があるものではありません。

また、もちろん、本人やブランド側、事務所、編集部が、差し替えの事実を認めることも絶対にありません。

それでも、ある程度ニコ読歴の長い人が今回のラテの配置をみれば、必ずや「おかしい」「あり得ない」「裏に何かある」と感じたはずです。

では、その裏には何があったのか。今日書いたことが、そのまま真相を言い当てているとまでは断言できないまでも、方向性としてはあながち間違っていないのではないでしょうか。