発売日の違い
自分の出ている雑誌の発売日について、上京前の林芽亜里ちゃんは「めありのところは1日遅れの発売だから」。
同様に、セブンティーンの河村ここあさんは「私の住んでいるところは発売が2日後なので」。
一方で、主な近畿・関西圏では、発売日の前日に店頭に並ぶことになります。
不公平?
これに、発売日当日売りの首都圏&その他多くの地域も含め、とにかく実際に雑誌が売り出される日は全国バラバラというのが現状です。
でも、住んでいる地域で発売開始が異なるというのは不公平ではないか。
百歩譲って、地域事情で発売が遅れるのは仕方ないとして、少なくとも、発売日の前日に手に入る地域があるというのはおかしくないか。
今日は雑誌の発売日に関するお話です。
編集部の努力
とはいえこの点、いくら愚痴ってみても、今から雑誌の発売日を調整するというのは無理というもの。
長年の商慣習はもちろん、出版社・運送業社・書店、その他諸々の利害関係が絡むことから、もはや”発売日厳守ルール”の徹底は不可能とされています。
だからこそ各雑誌の編集部は、少しでも読者に対し、公平に情報を届けようと、SNSを駆使し、努力しています。
SNSで発信
で、その努力の1つが、主に編集部公式インスタでの表紙の事前公表というわけです。
こうして、少なくともネット上で公開すれば、たとえ発売が数日遅れる遠方に住んでいようとも、全国一律、すべての読者に対し、同時に情報を届けられる。
さすがに雑誌の中身までは無理としても、注目度の高い表紙については、平等に知らせることができるのです。では、具体例を見てみましょう。
ニコプチの場合
ニコプチの場合、現ニコラの馬場編集長が、プチの編集長だったときに、SNSでの表紙公開を始めました。
基本的に、発売日の2日前にインスタで表紙を発表。
現在も、後任の若狭編集長が引き継ぎ、表紙の前日公表を続けています。
STの場合
セブンティーンの場合、月刊の時代は「次号予告」で表紙も一緒に告知していました。つまり、すでに1カ月も前から表紙が公表されていたのです。
それが、2020年より季刊となったことで、SNSに発表の場を移行。
今は、おおよそ発売日の2週間ほど前を目安に、表紙画像が投稿されています。
Cuugal・ノンノの場合
その他、河村さんの古巣Cuugalも、インスタで5日前に公表。
芽亜里ちゃんのnon-noも、同じくインスタで、発売日の1週間程度前に表紙が公開されています。
ということで以上みてきたように、多くの雑誌は発売日の2週間前から遅くとも前日までの間に表紙を公表していることが分かります。
ニコラの場合
翻ってニコラはどうか。すると、こちらは完全に当日主義。
日付が変わると同時に公式サイトが更新され、また、当日中に編集部の公式インスタが更新され、そこに表紙画像が掲載されることになっています。
つまり創刊以来26年、ニコラは一度たりとも事前に表紙を公開したことはありませんでした。
史上初の事前公開
ところが、今発売中の11月号。新任の馬場編集長は、着任早々足川結珠ちゃんのピン表紙を、事前公開したのです。
それも、発売日の6日前となる8月26日に。
ただし、投稿という形ではなく、ストーリーであったため、24時間の限定公開だったわけですが・・・。
公開の理由
ちなみに、史上初となる表紙の事前公開には理由があって、そこは姉妹誌プチとの合同イベント「ニコフェス」が翌日に控えていたためです。
そんなニコフェスの会場には、結珠ちゃんの”特大10月号表紙パネル”が掲示されることになっていました。
当然、イベント参加者を発信源に、SNS上で「10月号の表紙が結珠ちゃんのピンであること」が、その日のうちに[]広まります。
そのため、ニコラとしては前代未聞となる1週間も前に、とりあえず特例として表紙の公開に踏み切ったと解釈できます。
時代遅れの秘密主義
であれば、問題はこれを今後も続けることができるかどうか。
だいたい、現在のSNS時代において、頑なに表紙を公開しないニコラの姿勢は完全に時代遅れです。
プチだって、STだって、Cuugalだって、ノンノだって、Rayだって、JELLYだって、ViViだって、みんながみんな普通にやっていることが、なぜニコラにだけできないのでしょうか。
公開すべき
果たして馬場編集長は、11月号以降も、引き続きSNSによる事前の表紙公開を続けることができるのか。
これまで延々さぼってきた習慣を改めることができるのか。
すべては編集長の決断次第ということで、これから1週間。特に次号の発売日の前々日(27日)、前日(28日)の編集部公式インスタが注目されます。