三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

【部数公表】休刊回避のためにできる事

最新部数

5月16日、日本雑誌協会のサイト上で、同協会に加盟する83社が発行する雑誌の部数が公表されました。

今回公表されたのは2023年1月1日~3月31日までに発売された各雑誌の1号あたりの平均部数

以下、中学生雑誌「ニコラ」と小学生雑誌「ニコプチ」に絞って、見ていきます。


10期連続減

今期のニコラは82,915部。1つ前の期(2022年10~12月)からマイナス1,000ということで、これで10期連続の減少となります。

一方のニコプチは今回70,000部。こちらも前期から1,400の減少となっています。

そんな両誌の部数推移をグラフで表すとこんな感じ。過去10年分のデータを、四半期ごとにまとめました。

部数推移(nicola×ニコプチ)



ニコラの部数



ニコプチの部数



ニコラの半分

もともと、10年前(2013年1月~3月)は、ニコラの215,250部に対し、ニコプチが107,600部と、その差は10万7千ほど。

ニコラの部数は、ニコプチのちょうど2倍もあったのです。

ところが、うちのサイトでも繰り返し指摘している通り、コロナ禍を経て、とくにニコラの部数が激減します。

コロナ前⇒コロナ後

コロナ前(2020年1月~3月)の部数は、ニコラ19.4万に対し、ニコプチ10.2万。

それが、グラフが平行線となりハッキリと終息が見えてきた頃、つまり、部数が下げ止まったことが分かる2022年の中盤になると、どうなったか。

ニコラ8.5万に対し、ニコプチ7.2万ということで、わずかこの2年の間に、両誌の差は9.2万から1.3万まで、あっという間に縮まったのです。

固定部数

ただし、それ以降。すでに4期連続(2022年4月~6月⇒2023年1月~3月)で、両誌の間にある1.3万の差は全く変わっていない点も注目です。

要は、この「ニコラ8.3万」「ニコプチ7万」という数字が、それぞれの現状の固定部数であるということです。

現状維持こそ大事

ニコラ生徒会副会長就任の際、池端杏慈ちゃんが語った抱負が「ニコラ存続」(2023年5月号18ページ)。

部数増とか読者拡大ではなく、あくまで現状維持という現実的な目標だったわけすが、実際その通りで、雑誌全体が売れなくなっている今、もはや大幅な部数の回復は望めません。

だからこそ、いかにこれ以上の減少を食い止められるか。これこそ、セブンティーンポップティーンのたどった「紙休刊⇒web移行」の二の舞を避ける唯一の方法といえそうです。