イメモと身長
今月号45ページの欄外にて、吉岡優奈ちゃんが「身長的にイメモは難しいかなって思ったこともある」とコメントしています。
でも、ホントにそうなのでしょうか? イメモの選考において、高身長は不利なのでしょうか?
そこで今日は、過去のケースを参考にイメモと身長について考えます。
データの見方
まずは、以下の「歴代イメモ身長一覧」を見てください。
これは、現在の”3大ブランド体制”が本格的にスタートした2015年度以降、過去8年分、計24人のイメモにつき、その就任が発表された瞬間の身長をまとめたものです。
2021年度からイメモ発表が前倒しされたことにより、林芽亜里ちゃんたち5G世代以降は新高1の5月号時点。
その他、2020年度以前の18人は、それぞれ高1の6月号時点での身長となります。
イメモ就任時身長
優奈ちゃんの説は正しい?
この通り、身長が170cmを超えてた状態でイメモになることができたのは、なんと2019年度の藤本リリーさん1人だけという。
その他の23人の中では、最も高いのが若林真帆ちゃんの165.6cmということで、藤本さんの173.0cmとは実に7cm以上もの差があるわけです。
総合的に判断
であるなら、冒頭に取り上げた優奈ちゃんによる「高身長はイメモに不利説」は、一見すると正しいようにも思えます。
とはいえ、イメモは単に身長だけで決まるものではありません。
もちろん、身長&スタイルも重視されますが、当然ながらそれ以外に、人気や実績、適性、見た目なども考慮され、総合的に判断されることになります。
人気は?
では、様々な選考条件の中でも、イメモになるために最も必要とされる「読者人気」はどうだったのか。
そこで、各世代の人気の状況を知るために、「歴代卒モ表紙回数一覧」を作ってみました。
これは、卒業年次別に、それぞれ卒モ全員の最終的な表紙回数をまとめたものです。
カッコの中の数字が表紙回数を表し、回数の多い順に左から並べてあります。
歴代卒モ表紙回数
高身長に着目
大前提として、読者人気が最大限に反映されるのは表紙です。その回数が多ければ多いほど、人気があったと判断できます。
そこで、高身長組に着目します。現役時に身長が170cmに達したコを赤枠で囲っているので、改めて眺めてみて下さい。
すると、2017年と2019年の卒業世代を除く、残りすべての世代には、必ず身長が170cmに達したコが存在することが分かります。
高身長組の位置づけ
さらに、この170超の高身長組について、カッコ内に書かれている「表紙回数」と、その名前の表記されている「位置(世代内の順位)」に注目です。
たとえば、2016年卒モの倉本彩さんと小澤奈々さんは、そろって表紙1回で、序列は世代最下位。
同様に、2018年卒の小林恵月さんと、22年卒の湊胡遥ちゃんも、それぞれ表紙2回で世代最下位。
現役組は、まだ最終的に確定ではありませんが、組橋星奈ちゃんが現時点で表紙1回ということで、下から2番目となっています。
単に不人気
この点、2021年卒モの安村真奈ちゃんこそ、身長170超え組として、唯一のピン表紙経験者ということで、世代トップクラスの人気を誇ったわけですが、それ以外の高身長組は、世代内序列5位の藤本さん含め、いずれも完全に下位低迷。
要するに、高身長だからイメモになれなかったのではなく、純粋に人気がイマイチだったからイメモになれなかったのです。
身長よりも大事なこと
ということで、「私がイメモになれなかったのは、身長が高すぎたから」だなんて、言い訳に過ぎません。
身長を理由に、安易にあきらめるのではなく、イメモが決まる時期まで、いかにニコモとして読者に、さらには編集部にアピールできるかが重要です。
そして、努力が認められ、誌面への出番が増え、読者人気が上昇し、表紙に出られるようになったなら、あとは身長が高かろうと低かろうと、必ずやイメモになることができるはずです。