最新部数
きょう、日本雑誌協会のサイトにて、各雑誌の印刷証明付部数の最新データが発表されました。
間もなく創刊25周年を迎えるニコラの売り上げは、どんなものなのか。上がっているのか、それとも下がっているのか。
過去のデータと比較しつつ、部数の現状を詳しく見ていきます。
データの見方
同サイトでの部数公表は、1月~3月分、4月~6月分、7月~9月分、10月~12月分と、1年を4期に分けて行われます。
今回発表されたのが、現時点で最も新しいデータとなる2022年1月~3月分。(赤枠で囲った部分)
数字は、それぞれの期間中に発行されたすべての号を平均した部数となります。
nicola部数データ
2年で半減!
上の一覧は、ニコラの部数について、2012年から2021年まで過去10年分と、今回の最新分のデータをまとめたものです。
パッと見、細かい数字の羅列であり、イマイチ分かりずらいかもしれませんが、少なくとも2020年の初めまで、つまり、安村真奈ちゃんたちの世代の卒業までは、約20万部あったということ。
そして、そこからわずか2年。いまや10万の大台を割って9万9千部と、ほぼ半分になってしまったことが見えてきます。
グラフで確認
これがいかに激しい落ち込みであるのか、よりハッキリさせるため、グラフで確認してみましょう。
以下のグラフは、過去10年分の部数データをグラフにまとめたものです。
赤丸1つが1期分で、1番右が2021年の1月~3月分、1番左が今回の2022年1月~3月分を表します。
部数データ(グラフ)
過去10年間の推移
こうしてみると一目瞭然。2014年の終わりまでは、常に22万部前後で推移していました。
その後、2015年から2020年にかけては、途中、久間田琳加さん、清原果耶さん、香音さんといったピン表紙2回級のエース出現により、やや回復・上昇つつ、20万部前後を維持。
そして、真奈ちゃんたちが卒業した2020年の4月以降は、まさにコロナの拡大による外出制限と共に、一気に下降へと転じ、林芽亜里ちゃんの存在をもってしても、結局いまだ下げ止まらない状態となっているわけです。
10万割れの脅威
ということで、この10万割れという最新の状況をどう見たらいいのでしょうか。
ちょっと、脅しのようにもなってしまいますが、現にニコラ以外すべて休刊となった、かつてのライバル中学生雑誌4誌の実例をもとに、次回「10万部を切った中学生雑誌の行く末」と題して解説します。