◆リベンジ
今月号の50質にて、町田恵里那ちゃんが「もし進級に落ちたら、事務所オーデを受けるつもりだった」と語っています。
恵里那ちゃんの場合、無事に進級できたからよかったものの、実際問題、”進級落ち⇒事務所オーデ合格”というリベンジは可能なのでしょうか。
今日は、プチモ卒業生が進級によらずニコモになる方法を考えます。
◆プチ⇒ニコラ
ニコプチ創刊以来、プチモ経験者がニコモになったケースは、最も新しい関谷瑠紀ちゃん&高比良由菜ちゃんのダブル進級からさかのぼり、最も古い伊藤夏帆さんまで、全部で18人。
そのうち、以下の「歴代プチ⇒ニコラ一覧」にある通り、実に16人がプチモ卒業生対象の進級面接を経て、ニコラへやって来ました。
◆歴代プチ⇒ニコラ一覧
◆進級落ちの保険
プチモの立場でこれを見ると、たとえ進級に落ちたとしても、確かに難関ですが、「事務所オーデでニコモになれるかも」と期待が膨らみます。
事実、恵里那ちゃんもこうした過去のケースを参考に、進級に落ちた場合の保険として、事務所オーデを考えていたはずです。
しかし、コトはそう簡単には運びません。実は、黒崎さんと泉さんがニコモになった経緯は、ちょっと特殊なケースだったりします。
◆正規に卒業してない!
2人のケースのどこが特殊かといえば、それは黒崎さんも泉さんも、正式にニコプチを卒業していないのです。
要は、途中卒業。ニコプチでは、最近も中間朱音さんの件があるように、現在も続いていて、例の「読者に断りもなく、ある日、突然いなくなる」パターンです。
◆ニコラの場合
ちなみにニコラでは、2010年の中ごろ、いつの間にかいなくなった笠井海夏子さんを最後に、途中卒業の場合でも、それ以後はちゃんと卒業報告がなされるようになっています。
ということで、ともかく黒崎さんも泉さんも、ニコプチからいつの間にか消えて、その後、プチとは一切無関係に、純粋に事務所が取って来たお仕事の1つとして、ニコラの事務所オーデを受けたというわけです。
◆実績ゼロ
これを頭に入れたうえで、改めて上の一覧表を見渡してみて下さい。
そうすると、恵里那ちゃんのように、ニコプチを中1の終わりまでキッチリ務め、正規に卒業した場合、進級以外の方法でニコモになったケースは、過去1例もないことが分かると思います。
それもそのはず。そもそも、プチを正規卒業する場合、その時点ですでに学年は中2。
そこから、ニコラの事務所オーデに挑戦するとなると、基本、採用される時期は凛美ちゃんの「1月号加入」、もしくは草野星華ちゃんの「2月号加入」といった感じで、年明けデビューになってしまうのです。
◆非現実的
つまり、プチモ卒業生が事務所オーデを経てニコモになる場合、誌面デビューは中3直前となってしまうため、あまりに遅すぎて現実的ではないのす。
そこで以下に示す、「歴代ニコラ事務所オーデ加入一覧」を見て下さい。
これは、凛美ちゃんをはじめ、過去10年分の事務所オーデ加入者を一覧にまとめたものですが、ほとんどが中1のうちにデビュー。
清原果耶さんたち残る数人も、遅くとも中2の春までに誌面デビューしていることが確認できます。
◆事務所オーデ加入者一覧
◆隠された作戦
では、もしも恵里那ちゃんが進級に落ちたと仮定して、その後、本人の望み通り事務所オーデに挑戦した場合、ニコラ合格は無理だったのでしょうか。
普通に考えると「無理」が正解ですが、恵里那ちゃんに限っては否。だいたい恵里那ちゃんは、小6時にニコモオーディションを受けていたくらいの熱心なニコ読。そこらあたりの事情を知らない訳がありません。
その裏には、おそらくは恵里那ちゃんにしか実行できないであろう、”ある計画”が隠されていたのです。
◆禁じ手?
それが、「事務所オーデ中2合格⇒年明け加入」という、禁じ手です。
この点、加藤咲希ちゃんの「オーデ中2合格⇒10月号デビュー」でさえ、遅すぎるといわれる現状、それよりさらに遅い年明け1月号(2月号)デビューなんて、あり得るのでしょうか?
◆最も遅い事務所オーデ
すでに、プチ卒による事務所オーデ挑戦ついて、「(たとえ合格しても)加入時期が遅すぎて現実的でない」と書きましたが、それはあくまで一般論に過ぎません。
ここで、事務所オーデによる新モのうち、最も遅い加入は何年の何月号で、それは誰だったを調べると、面白いことが見えてきます。
改めて、上の一覧表の中にある、赤線で囲ったところを見て下さい。
◆ボックスの十八番
ニコラの事務所オーデ経由による最も遅い加入は、一覧にある通り、2015年1月号で誌面デビューした駒井蓮さんとなります。
駒井さんは、なんと中2の年明け1月号。つまりは、中3直前に誌面デビューしているのです。
で、その駒井さんの所属事務所はといえば「ボックスコーポレーション」。そうです、恵里那ちゃんの事務所の先輩なのです。
◆恵里那ちゃん限定のケース
中2が不利なことも、過去に「進級落選⇒事務所オーデ合格」という例が無いことも十分に承知の上で、それでも恵里那ちゃんが「まだ事務所オーデがある!」と言い続けていた理由が、これでハッキリ分かりました。
ということで、今日のテーマの結論としては、プチモの正規卒業者による事務所オーデの合格は基本ムリ。
ただし恵里那ちゃん限定で、プチ時代の実績、所属事務所、小6でニコラオーデの2次審査に進出した点、ニコラに対する熱意などなど総合的に判断すると、たとえ進級に落ちたとしても、執念で事務所オーデに受かっていたかもしれません。