◆大量合格
先週発表された第9回プチモオーディションの合格者は、なんと大量10人。
森崎美月ちゃんたちが受かった第8回の8人をさらに上回り、過去最多となりました。
そこで今日は、史上初となる2桁の合格者が誕生するにいたった意味を考えます。
◆データ&グラフの見方
まずは、今回のオーデの基礎データから確認していきます。以下のグラフと表は、過去9回分のプチモオーデの実施データです。
グラフについては、オレンジ色の棒ブラフが「応募総数」を表し、左側の目盛りを使用。緑色の折れ線グラフは「合格者数」を表し、右側の目盛りを使用します。
◆応募総数&合格者数
◆合格率
◆最もゆるかった?
こうしてみると、今年のオーデは合格者が過去最多だったのみならず、合格しやすさも過去最高だったことが分かります。
なにしろ、応募総数は第6回(2017年)頂点に、以後は減少傾向にある反面、合格者の数は今回が最も多いのですから。
実際、合格率(合格者数÷応募総数割)を算出してみると0.16%ということで、最難関だった第6回の0.07%に比べ、2倍以上も受かりやすかったのです。
◆編集部の意図
では、なぜ編集部は、こうして合格基準をゆるくしてまで、合格者を増やすことにこだわったのでしょうか。
第7回までは、「多くても6人」と決まっていた合格枠を、前年には「8人」に。さらに今回は「10人」まで増やした理由は?
するとそこには、編集部のハッキリとした意図が存在するのです。
◆実は例年並み
改めて、上のグラフを眺めてみて下さい。たしかに、数字の上で過去最多なのは事実です。
しかし、新プチモの「総定員」といった視点から見ると、実は例年通りだったりするのです。
つまり今回の10人合格は、多少そのあたりの事情に詳しいプチ読にとって、十分に想定の範囲内だったというわけです。
◆総定員を理解する前に
現在、ニコプチの新モ採用には、以下の4つのコースがあります。
2、プチコレに出場し、プチモに選出されること
ex.高比良由菜、入江美沙希
◆プチモになる方法
このうち、4番目の事務所オーデについては、ニコラでいう凛美ちゃんパターンで、事務所の仲介により編集部での個別面接を経て採用に至るコースです。
ただし現状、2016年採用の中間朱音ちゃんを最後に、4年以上ストップしているので、事務所オーデは実質廃止と考えてよさそう。
ということで、プチモになる方法としては、1番~3番の全3コース限定としてみます。
◆加入リストの見方
では、その3つのコースによる新モ加入状況を、年度別に見ていきます。
以下のリストは、過去5年分の新モ加入を、それぞれコース別にまとめたものです。
年度別ということで、4月から3月までを1つの区切りとします。
◆新モ加入リスト
◆年間11人ルール
たとえば、今年(2020年度)についてみると、2020年4月から2021年3月までの加入は、9期オーデの10人と、先日発表された川崎王愛ちゃんの11人。
2019年度は、オーデ8人に、プチコレ2人、キラチャレ1人で合計11人
2018年度も、オーデ6人に、プチコレが高比良由菜ちゃんたち3人。そしてキラチャレ2人で、これまた合計11人。
この通り、ここ最近の年間の新モ総定員は「11人」で、一定しているのです。
◆総定員の考え方
とうことで、コロナの影響でプチコレが中止となった今年。当然、プチコレ選出による新モ加入はありませんでした。
だったら、その分をオーデによる採用で補わなくてはなりません。
あとは単純な引き算です。キラチャレ2020は実施されましたので、総定員の11人に足りない分は10人。
よって、そのまま不足分である10人が、人数通りキッカリ合格したという理屈です。
◆まとめ
こうしてみると、今回の10人合格が「史上最多!」だの「大量合格!」だのと、いちいち騒ぐべきものではないことが分かると思います。
要は、単なる数合わせにすぎず、「来年以降も2桁が続く」「これからのニコプチは大量合格の時代だ」と考えるのは、全くの見当違いというわけです。
ということで、総定員の考え方を用いれば、各年ともプチコレによる採用(6月発表)と、キラチャレによる採用(11月発表)が判明した時点で、その年のオーデ合格者(12月発表)の数はある程度予想できるのです。