三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

高田凛ちゃん、早期復帰の背景とその影響

凛ちゃん復活!

f:id:GYOPI:20190809010926p:plain:right学業専念のため、5月号からニコモとしての活動を休止していた高田凛ちゃんが、次の10月号から復帰することが発表されました。

そもそも、「中3」で「学業専念」とくれば、読者の多くが高校受験が終わるまでお休みすると考えていたところ、それがわずか半年で復帰となったのです。

では、この早期復帰の裏には、どんな事情ががあったのでしょうか。今日は、凛ちゃん復帰の背景を考えます。


編集部は待っていた

前回の「ニコモ修旅企画のスケジュール」で書いた通り、編集部は、毎年恒例の修旅企画を中3モ全員参加とするため、凛ちゃんが戻るまで実施を延期していました。

修旅といえば、過去10年以上にもわたって、必ず5月号、もしくは6月号で、単独の企画として実施されてきたものを、2019年だけは半年ほど遅らせた上、中3モ連載の形で実施することにしたのです。

これは、ニコ読さんたち誰もが気づいたように、明らかに凛ちゃん待ち。もはやそれくらい、現在のニコラにとって、凛ちゃんの存在感が大きいというわけです。

イメモ含み

ではなぜ、凛ちゃんがそんなにも必要とされるのか。もちろん、現中3の人数が少ないから。たった6人しかいないから。凛ちゃんが抜けると5人になってしまうから。こういった単純な理由ではありません。

だいたい、人数でいえば清原果耶さんたち2016年度の高1世代は、全部で5人しかいなかったわけで、最低でも同学年が3人以上いれば、イメモ×3に、それぞれ兼任で生徒会長&副会長を割り振ることで、ギリギリ成立します。

編集部が、修旅を延期してまでしてあえて凛ちゃんの復帰にこだわったのは、また、復帰号を10月号という時期に設定したのは、当然イメモ就任を期待しているからに他なりません。

イメモが決まるまで

さてここで、以下に示す「イメモ決定のスケジュール」を見て下さい。これは、毎年イメモが決まるまでの過程を、歴代イメモのコメントやインタビュー記事などからまとめたものです。

おおざっぱにいって、イメモが決まる手順はこんな感じ。10月前後に、中3モの中からイメモ候補が選ばれ、本人に伝えられます。

すると、秋から冬にかけて、イメモ争いが本格化。ニコラ誌面での私服企画や、自身のSNSにて、候補となった各モによるアピール合戦が始まります。

その後、今年3月号に掲載された川床明日香ちゃんによる生徒会長面談において、白井杏奈ちゃんに対し、会長が必死に「今こそがんばれ!」と繰り返し説いていたように、追い込みの12月が勝負のとき。

そして1月中に、ブランド側と編集部の話し合いを経て、ついに最終決定。事務所を通じ、本人にイメモ決定が伝えられ、6月号で一般公開の運びとなります。

イメモ決定のスケジュール

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最終ライン

ここでのポイントは、もちろん候補が決まる時期。上の表中では、赤字で記したところです。

イメモになるためには、まずはその候補に選ばれなくては、スタートラインにすら立てません。

すると、候補が決まるのは10月です。であるなら、最低でもその1カ月以上前にはモデル活動を再開していなければ、選ばれる可能性はゼロということで、この10月号というタイミングこそ、候補に入るためのギリギリ最終ラインだったのです。

凛ちゃんの参戦で

中3モの現状、世代トップを独走する若林真帆ちゃんと、先月号で初表紙となりすっかり世代2番手が定着した安村真奈ちゃんの2人が、イメモ争いでも一歩リード。

残る1枠も、あとは初表紙待ちの小林花南ちゃんが有力とされ、この3人で順当だったところへ凛ちゃんが復帰。イメモ争奪レースに参戦することで、一気に混戦となりそうです。

熱量を保つため

来年度のイメモ争いにつき、マホカナ+真奈ちゃんの3人確定で、残る話題が「3人がどのポストの割り振られるか」だけでは、どうしても盛り上がりに欠けることになります。

そこで編集部としては、イメモ3枠に入るための競争を促進させようと、凛ちゃんという、ある意味最強の”駒”を足すことで、「誰が選ばれるか」「誰が落ちるのか」といったワクワク感&ドキドキ感を演出。

イメモ最終発表日である来年5月まで、読者の熱量をより高い状態で保つことができることになるのです。

勢力図が激変

ということで、真帆ちゃんに次ぐ中3世代の表紙2番乗りで、読者人気も抜群である凛ちゃんの復帰は、いわば既定路線。

そもそも、休んでいた期間も、表面上は5月号、6月号、7月号、8月号、9月号と5カ月間ありますが、5月号では「直筆メッセージ」が掲載されたし、8月号以降は連載ミニコーナー「リンちゃん通信」が新設されたことで、凛ちゃんの姿が直接読者の目に触れなかったのは実質2カ月のみ

この点が、2018年の8月号から12月号にかけて活動を休止した溝部ひかるちゃんのケースと大きく異なるところです。

とにかく、真帆ちゃんに対抗し得る、2018年ニコプチ進級の本命が、思った以上に早く本格復帰。編集部のもくろみ通り、イメモ争奪戦はもちろん、生徒会役職争奪戦についても、これから大いに盛り上がることになりそうです。