三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

【世代レベル】高橋快空ちゃん一強の弊害

世代論(後編)

2カ月後にニコラ卒業を控えた高橋快空ちゃんたち07世代の最終的な表紙回数が確定しました。

前回の「世代論(前編)」では、07世代のレベルの高低を、過去の世代と比較することで「快空ちゃん一強&世代全体で見ると平均的」と結論付けました。

今日は、その続編。歴代卒モ世代をエースの形態別に分類します。


一覧の見方

以下の「世代別トップモデル一覧」を見て下さい。

これは、卒業年次ごとに過去10年分、それぞれの世代のトップモデルの形態を「単独型」「ツートップ型」「スリートップ型」の3つに区分したものです。

取り合えずの基準としては、トップモデルを【表紙回数7回以上】かつ【ピン表紙経験アリ】で区切っていますが、なるべく当時のニコ読の総意に近づけています。

よって、2023年卒の世代は、完全にるきゆなのツートップ体制であったため、高比良由菜ちゃんについて、【表紙6回】でもトップモデルに加えています。

世代別トップモデル一覧



一強/二強タイプ

たとえば今年。快空ちゃんが、2位グループである足川結珠ちゃんたちの【6回】に、2倍以上の差をつけて引き離しているということで、07世代の特徴としては「快空ちゃん一強」となります。

去年の場合、すでに書いた通り、「るきゆな二強」体制であり、実際、2人の表紙回数は、関谷瑠紀ちゃんの【8回】に対し、由菜ちゃんは【6回】と、ほとんど差が無いことが分かると思います。

三強タイプ

では、2021年の卒モ世代はどうだったか。

すると、一部の読者は林芽亜里ちゃんが大きくリードしていたイメージを持っているかもしれませんが、数字で見るとこの通り。

芽亜里ちゃん、阿部ここはちゃん、深尾あむちゃんの3人が高いレベルで拮抗。

誌面の企画では「めあここあむなな」の4人で括られるケースも多く、うち、野崎奈菜ちゃん以外の3人はピン表紙も経験している点、今年の快空ちゃんほどの「めあ一強」ではなく、実態は「めあここむーちょ三強」体制であったといえます。

平均表紙回数との相関関係

以上、「一強」「二強」「三強」それぞれのパターンが確認できたところで、ちょっと表中の一番右の欄。【表紙平均】に着目します。

すると、「エースの形態」と「世代全員の平均表紙回数」との間に、意外な相関関係があることに気づくのではないでしょうか。

快空ちゃんはじめ、20年卒の黒坂莉那ちゃん、21年卒の若林真帆ちゃら「一強」タイプの場合、いずれも世代の平均は【4回台】にとどまります。

複数エース体制が優位

対して、るきゆな世代を除く「二強」タイプや、「三強」タイプの場合、明らかに世代の平均が多くなっているのです。

中でも最も顕著なのが、最強世代とされる永野芽郁さん、高嶋芙佳さん、中村里帆さんの「三強」時代で、その世代の表紙平均回数はなんと【6.0回】。

一強時代の弊害

こうして見ると、ひとりの絶対的エースがいる世代より、複数のトップモデルが存在する二強・三強世代のほうが、全体的にレベルも底上げされる

複数のトップモデルが切磋琢磨し、かつ、それぞれのファンがそれぞれの”推し”を熱く応援する。

この環境と好循環が、モデル自身のレベルを高めつつ、読者の興味・関心も高め、ひいては部数の増加につながるのです。

今後の取るべき道

であれば今後、ニコラが取るべき道は明白です。

今年の快空ちゃんのような、ライバル不在の完全独裁状態を作るのではなく、なるべく複数の選択肢を作る。

その際、ごり押しと言われないため、なるべく若い段階から育てていくことが重要です。

問題は09世代

この点、08世代でいうと、完全なはなたばの「二強」状態であり、3番手を作ることに失敗しました。

それでも、「一強」でない分、選択肢はあるので及第点と見ることができます。

となると、より問題なのが次の次。中2の09世代は、現時点で【表紙2回】の伊藤沙音ちゃんが独走中で、他はいずれも【表紙ゼロ】となっているのです。

今からすべきこと

だからこそ、今のうちから手を打っておくことが必要です。

編集部は、近いうちに松田美優ちゃんを表紙にして、将来的にしゃのみゆの「二強」とする構想を描くのか。

それとも、女優として有望な星乃あんなちゃんを加え、「三強」を目指すのか。

編集長の手腕に注目

さらには奥の手として、4年ぶりの事務所オーデや、今年の28期オーデで、松尾そのまちゃんクラスの超即戦力を引っ張って来るのか。

08世代については、今からどうこうするにはもはや手遅れですので、せめて09世代について、編集部がどう動いてくるか注目されます。