創刊300号
「次号のニコラはいよいよ創刊300号記念号!」などと言っているのは、うちのサイトくらいかもしれません。
実際、本誌の次号予告にも、公式サイトの編集長コメントにも「300」の文字は一切見当たらなかったりします。
そこで今日は、果たして本当に次が300冊目なのか、手を使って原始的に数えた上で、そもそも編集部は大事な記念号をなぜ大々的にアピールしないのか理由を考えます。
リストの見方
まずは、12月1日に発売される「2024年1・2月合併号」が、絶対に創刊300号であることを確定させます。
そこで以下の「号数×通巻数対応リスト」を見て下さい。これは「創刊250号記念」として大々的にお祝いされた2019年10月号を起点(250冊目)とし、そこから1冊1冊、順番に通巻数を加えていったものです。
なお、19年10月号が250号であることは、以下の表紙画像の小林花南ちゃんの胸の部分に「祝ニコラ250達成大記念号!」と大きな文字が入っていることで確認できます。
号数×通巻数の対応リスト
落とし穴
読者さんの中には、「2023年12月号が創刊300号だ」と主張する人もいるようですが、この通り。
その見解には大きな落とし穴があって、コロナの影響で2020年8月号が発行されなかったという事実が抜けています。
上のリストにあるように、7月号と8月号が合併号という形となったため、2020年は11冊しか発行されなかったのです。
2023年12月号=通巻299号
そこで改めて、2019年10月号を250冊目とし、そこから一冊ずつ順番に数えていくと、いま売っている2023年12月号が、まさに299冊目。
よって、2024年1・2月合併号が創刊300号となるわけです。
節約志向
以上、次号こそ300号であることが確定できたところで、続いては、なぜ編集部がせっかくの記念号を、積極的にアピールしないのか考えます。
するとそこには、2000年のときの「コロナの影響で撮影ができなかったため」といった明確な理由を示さず、唐突に1月号と2月号を合併したこととも共通する、編集部の隠された意図、具体的には節約志向が見て取れます。
体力がない
先週の最新部数公表で書いた通り、現在のニコラの部数は、コロナの前から比べ約1/3にまで落ち込んでしまっています。要はお金がないのです。
もしも、「次号は創刊300号記念!」と大々的に煽った場合、そこは300号という大記録に見合った、大掛かりな読者プレゼント企画を用意する必要があります。
この点、2019年の250号記念の場合はどうだったかといえば、250に掛けて「読者250人!大プレ企画」として、様々な豪華商品が読者に提供されたのです。
また、2015年の200号記念の場合はもっとすごくて、「ありがとう1000人プレゼント」 として、ニコラ史上初最多となる1,000人にプレゼントが当たりました。
編集部の方針
今回、もしも「300号記念」と銘打って、大型のお祝い企画を準備する場合、最低でも前回よりさらに50人分も多くプレゼントを用意しなくてはならないわけです。
しかし、部数も広告も減った今のニコラに、さすがにそこまでの体力はありません。
そこで編集部としては、事前に告知しないことで読者の期待値を上げないよう配慮しつつも、記念は記念として合併号の誌面でひっそりとお祝いするといった方針を取ることしたのではないでしょうか。