実質値上げ
いま発売中のニコラ2024年1・2月合併号の最後に出ている「次号予告」を見て、驚いた読者も多いのではないでしょうか。
なんと、次の3月号の価格も【予価690円】となっているのです。
まさに、1カ月前に書いた実質値上げの可能性が現実になりつつあるということで、今日は、ニコラの価格について考えます。
バカ高くなった
そもそもニコラ通常号の価格、つまり「定価」は【560円】であり、いまも変わっていません。
それが1・2月合併号は特別定価【690円】となり、実に定価を130円も上回ってニコラ史上最高価格となったのは、合併号という特別な事情があったから。
「1月号&2月号の2冊分なんだから仕方ない」「次の号は2カ月後になるんだから仕方ない」
だからこそ読者も、この急激な値上げを一時的なものとして受け入れ、渋々ながら納得したわけです。
まさかの継続
ところが実際、どうやら値上げは一時的なものではなかった模様。
次号予告によると、なんと編集部は、次の3月号も【690円】を続けるというのです。
これは明らかにおかしい。だいたい、3月号以降はこれまで通り月刊に戻るため、合併号ではありませんし、付録も特に豪華なものではありません。
にもかかわらず、合併号と同じ価格設定にしてきたのはなぜなのか。
目くらまし
この点、冒頭でも触れたうちのサイトの値上げ予想では、このまま月刊に戻っても【600円台前半】となる可能性について検討しています。
しかし、それがまさか合併号と同じ【690円】のままで来るとは考えてもいなかったことであり、まさに衝撃。
「合併号」という”目くらまし”を間に挟み、気が付いたら【690円】と一気に130円の値上げが行われたといっても過言ではありません。
不吉な予感
近年のニコラは、ただでさえ部数が落ちこんでいる最中、読者離れが止まらない時に、あえて大幅な値上げをする意図は何なのか。
だいたい、「合併号だから」という理由で、多少高くても買った人が、【690円】を維持したまま月刊に戻って、果たしてこのまま買い続けるでしょうか。
3月号の価格設定を見るにつけ、編集部はホンキで部数を回復させる気があるのか疑問に思うと同時に、来年は(悪い意味で)なにか新たな展開があるのではと想像せざるを得ないところです。