ついに判明
ニコラ創刊25周年に先立ち、一部の読者の間で、創刊号の発売日がいつだったのか、話題になっています。
「6月1日説」、「7月1日説」、そして「5月31日説」と3つあるわけですが、果たして正しいのは?
きょうは、永らく議論されてきたニコラ創刊号の発売日を、証拠画像付きで確定させます。
7月1日説
まずは改めて、創刊日に関する 3つの説について整理します。
1番目の7月1日説は、編集部によるニコラ公式ツイッターから。
以下の通り、こんな感じでプロフィール欄に「誕生日:1997年7月1日」と書かれていることが分かります。
公式ツイッターより
6月説
続いては6月説。これは、新潮社による2019年8月19日付けプレスリリースに出ています。
「売れ行き絶好調!」として、黒坂莉那ちゃんが初のピン表紙となった2019年8月号につき、発売2週間で実売率64%であることをアピールしています。
プレスリリースより
【雑誌『ニコラ』について】
月刊/毎月1日発売
創刊/1997年6月
部数/20万部
予価/500円(本体463円)
メディア広告サイトより
判型 A4変型 中とじ
刊行形態 月刊
発売日 毎月1月
創刊 1997年5月
定価 560円
バラバラ
ということで、編集部ツイッター、プレスリリース、メディア広告サイト、いずれもが新潮社による公式サイトであるはずなのに、それぞれ7月1日創刊、6月創刊、5月創刊と、みごとにバラバラ。
さてさて、ニコラの創刊日として、いったいどれが正しいのでしょうか?
みんな正解
結論からいえば、みんな正しい。(理由は後述します)
ですが、実際の発売日ということに限定すると、1997年5月31日となります。
以下の画像は、ニコラ創刊に先立ち本屋さんの店頭などで配布された、クオカードサイズの販促グッズです。
エリーローズさんバージョン、野村佑香さんバージョン、栗山千明さんバージョンなどなど、創刊時のモデルさんごとに複数パターンがあり、しっかり「5月31日創刊」と日付が書かれていることがわかります。
販促カード
正しいといえる理由
では、なぜ5月説だけでなく、6月説も、7月1日説も正しいといえるのか。
まずは6月説から。本来であれば、創刊号は「6月1日発売」の予定だったところ、たまたま1997年は、その日が日曜日だったのです。
そのため、前日の5月31日へと、発売が1日前倒しされたというわけです。
雑誌特有の表記
次に7月1日説についてですが、ご存知の通り雑誌は「月号の表記」と「実際の発売日」が、1か月ほどズレています。
たとえば、7月1日に発売されるのが8月号。8月1日に発売されるのが9月号といった具合。
表紙に大きく表示される「月号」は、発売日の1カ月先になっているのです。
発売日と発行日の違い
5月31日に発売された創刊号は、本来6月1日に発売されるはずであったもの。
よって、裏表紙の左下に書かれている「発行日」の欄には、その1か月先となる「7月1日発行」と書かれており、記録上の発行日は7月1日というわけです。
結論
要は、どれを取るかの問題。現実の発売日を取るなら5月創刊。本来の発売日を取るなら6月創刊。
そして、発行日を取るなら7月創刊となり、5月説、6月説、7月説のどれもが間違いではないのです。
なお、明確な誤りといえるのが、創刊号を「7月号」としている場合です。
おまけ
たとえば、Wikipediaにある「ニコラ(雑誌)」のページ。
以下のように、沿革欄には「1997年 創刊(7月号)」とありますが、そもそもニコラは”季刊”としてスタートしたわけですので、当時は「月号」という概念がありません。
Wikipediaに詳しい人は、ちょっと「1997年 創刊(夏号)」とでも修正しておいてください。
Wikipediaより