三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

【不仲説】ニコラ編集部とニコプチ編集部の因縁

不仲検証

ニコラ編集部とニコプチ編集部の関係は、どんな感じなのでしょうか。

一般的には、同じ新潮社の、しかも姉妹誌どうしということで、関係良好のように思えるところですが、実は不仲であるというウワサが絶えません。

そこで今日は、客観的な証拠を基に、両編集部の不仲説について検証します。


ニコラ別冊として誕生

そもそもニコプチは、2006年に「ニコラ別冊」という形で創刊しました。

いわば、ニコラ編集部が”片手間”で制作していたわけです。

ところが、時代は小学生ブランドの全盛期。順調に売り上げを伸ばしていくと、2009年には正式に「ニコプチ編集部」が立ち上げられ、ニコラから完全に独立することになりました。

対立の元凶

すると、ニコプチの独り立ちに焦ったのは、他でもないニコラ編集部です。

ニコプチ創刊当初は、ニコラのY編集長がプチの編集長も兼任していましたが、2009年の独立と同時に、そのままY氏はニコプチに専念。

一方で、「他に選択肢がないから」と、ちょっと背伸びしてニコラを読んでいた小学生読者の一部は、自分の背丈にあったニコプチに移行。

こうしてニコラは、”やり手編集長”はもちろん、何より大切な”小学生読者の一部”(多数?)まで、ニコプチに持って行かれてしまったのですから。

当時の編集長の回顧

この一連の経緯につき、まさに直接の当事者にして、現在は新潮社を離れた、ニコプチの初代編集長によると・・・

・ニコラ編集部とニコプチ編集部は険悪な関係だった
・ニコラ側は「読者を盗られる」と警戒していた
・後任のニコラ編集長は新潮社の上層部に「ニコプチを無くしてくれ」と直談判した

要はニコラ側が、後発ながら順調に売り上げを伸ばすニコプチに対し強い危機意識を抱き、一方的に敵視していたというわけです。

ガラスの天井

そんな両編集部の対立により、最も被害を被ったのが、いわゆる進級モたちです。

2008年の進級制度設立以来、毎年ニコプチ卒業生がニコラにやって来るわけですが、2010年代前半までの進級モ扱いはそれはそれは酷いものでした。

各年の進級モは、それぞれプチを代表するエースとして鳴り物入りでニコラに加入しても、そこには目には見えない「ガラスの天井」が存在し、たとえどんなに人気があっても、どんなに実力があっても、”ニコプチ出身”というだけで軽く見られ、決してトップに立てない時代が長く続いたのです。

冬の時代

具体的には、明らかに生徒会長(当時の呼称は部長)の資格があった飯豊まりえさんは役職に就けなかったし、同様に永野芽郁さんだってイメモにこそなれたものの、役職においては副会長(当時の呼称は副部長)にすらなれず、3番手扱いでした。

こうして、プチ出身者の”冬の時代”が約10年に渡り続いた後、ついにガラスの天井を突き破ったのが香音さんだったのです。

革命

香音さんは、プチ時代に12冊連続表紙というとんでもない大記録を引っ提げて堂々ニコラへ進級。

たまたま同世代にのニコモには、(進級よりさらに低い階層である)事務所オーデによる清原果耶さん以外の大物が不在だったこともあり、瞬く間に人気上昇。トップモデルとして活躍するようになります。

そして新高1となった6月号。みごと、プチ出身として史上初めてニコラ部長に就任することになったのです。

黄金時代到来

すると、その後はご存じの通り。以後、まるで堰を切ったように「実力主義」の名の下、黒坂莉那ちゃん、阿部ここはちゃん、そして今年の関谷瑠紀ちゃん(予定)と、プチ出身がニコラのトップを意味する生徒会長職を独占することになりました。

ということで、こうしてみるとすでに両編集部は和解したのではないか。もはや不仲ではないのでは?といった風に捉えることもできそうです。

例外ケース

実際、つい先日更新されたニコラTVでは、芽亜里ちゃんがニコプチの撮影現場に押しかけて小松崎ふたばちゃんたちにドッキリを仕掛けていたように、関係は一見すると良好のように思えるところです。

しかし、あくまで芽亜里ちゃんのケースは例外中の例外。だいたい、せっかく編集部が同じ建物内にあるんだから、もっと交流があってもいいはずです。

では、どんなところから現在においても不仲であるといえるのか。その根拠を見ていきます。

SNSをフォローしない

第1の証拠に、編集部どうし、お互いそれぞれの公式インスタグラムをフォローし合っていないのです。ツイッターも同じです。

そもそも姉妹誌なんだから、SNSをフォローくらいしたってバチは当たりません。

公式サイトをリンクしない

同様に、それぞれの公式サイトもお互いにリンクがなく、行き来ができないようになっています。

この点、2020年11月に二コラのサイトが大幅リニューアルされましたが、実はそのリニューアル前までは、バナーでニコプチの公式サイトに行けるようになっていました。

ニコプチ側も、公式サイトにちょっと前まであったニコラネットへのリンクが、現在は消えています。

広告の停止

もっといえば、広告もそう。これまで、ニコプチには毎号必ず後ろの方のページに、ニコラの広告(次号予告)が出ていました。

それが2021年8月号以降は出稿をストップ。プチの誌面にニコラの広告が載ることが無くなりました。

だいたい、プチ読が年齢を重ね、ニコプチの購読を卒業すると、普通に考えて次はニコラを読むコース。

そのため、ニコラへ誘導するという大きな意味があったのに、ここ半年でニコラ広告はなくなってしまいました。

ゲストに呼ばない

さらに極め付けが、去年15周年を迎えたニコプチのお祝い企画です。

年間通じて毎号、大物プチモ卒業生をゲストに呼んでプチ時代を振り返ってもらう特集があったわけですが、なんと現役ニコモは誰も呼ばれなかったという。

セブンティーン田中杏奈ちゃん&藤村木音ちゃん、入江美沙希ちゃんが呼ばれて、”あんきの”と同学年の”めあここ”美沙希ちゃんと同学年の”るきゆな”が呼ばれない理由がありません。

この件に関し、一部のニコ読の間では「ニコラ外しだ!」「なんで呼ばないの?」「意味不明」と話題になったりもしました。

もっと仲良く

こうしてみると、ガラスの天井を打ち破ったことから分かるように、さすがに出自を巡る不当な差別、イジメのようなものはなくなりました。

しかし、両編集部の不仲は確かに存在し、むしろ、ますます距離は開いているのかもと思わせられるところも多々あったり。

いずれにせよ、ニコプチとニコラは対象とする読者の層も、「小学生雑誌」「中学生雑誌」ということで、しっかり分類されている点、ライバルではなく姉妹誌です。

雑誌が売れなくなっている今、他社のライバル誌に対抗する意味でも、もっと両誌の間に交流があってもいいのではないでしょうか。