進級の常識
おととしの進級が”るきゆな”で、去年が”あきあや”。そして今年が”はなたば”。
最近のニコ読さんにとっては、ニコプチからの進級は毎年2人セットというのが常識となっているのではないでしょうか。
でも、その認識はホントに正しい!? 今日は、来年のニコラ進級が2人じゃなくなる可能性について考えます。
進級の起源
そもそも、ニコプチ卒業生がニコラに行けるという進級制度は、1年に1人限定でスタートしました。
2008年進級の初代伊藤夏帆さんに始まり、2017年の黒坂莉那ちゃんまで丸10年、毎年キッカリ1人ずつ、合計9人がニコラ行きを果たしています。(2014年のみ進級該当者ナシ)
複数進級に
ところが、今から4年ほど前となる2018年。この年の進級は、安村真奈ちゃん、高田凛ちゃん、町田恵里那ちゃんとなり、一気に3枠へと広がったのです。
では、この採用枠拡大の裏に、いったい何があったのでしょうか。どんな事情により、制度設立11年目にして「1人⇒3人」と、進級枠が3倍に増えたのでしょうか。
複数となった理由
この点、あるていど詳しい読者さんたちの間でよく云われるのが、「04世代の人数が少なかった」ということ。
たしかに、現高3となる04世代のニコモ(卒業生)は、オーデ組が若林真帆ちゃん、小林花南ちゃん、そして加藤咲希ちゃんの3人しかいなかったことから、緊急避難的措置として、進級により複数人を補充したと見ることもできます。
人数が理由ではない
でも、だったらオーデ組だけで、ニコラ史上最多となる7人もいた翌2019年の05世代に対しては、進級で複数補充する必要は全くありません。
2018年が緊急措置であったというなら、2019年はこれまで通り、1人だけの進級に戻せたはずです。
にも関わらず、それ以後、2020年も、2021年も、そして2022年も、一向に進級枠が1人に戻る気配はありません。
であれば、2018年から進級枠が倍増したのは、単に世代の人数が多い・少ないが原因でないことは明白。他に、もっと根本的な理由があるはずです。
年に着目
ここで、「2017年までは進級が1人だった」「2018年から複数になった」という事実から、その切り替えのあった「年」に着目します。
ちょっと考えてみて下さい。この年の前後に、いった何があったのか。
夏休み前後から、うちのサイトを見てくれている人で、カンのいい人は、すぐに気づくのではないではないでしょうか。
編集長の交代
そうです、2017年というのは、ニコラにとって恒例行事である5年に1度の編集長の交代が行われた年なのです。
もうちょっと厳密に言うと、流れはこんな感じ。
2017春 リナ進級(単独)
2017夏 新たに小島編集長が就任
2017秋 進級面接
2018春 マナ&えりん進級(複数)
小島編集長が開始
2017年の夏、5年の任期が終わった眞部編集長が退任し、新たに小島編集長が就任します。
で、直後となるその秋。小島編集長が自身の手により、進級面接を担当。翌年の進級として真奈ちゃん、凛ちゃん、恵里那ちゃんの複数採用を内定します。
もちろん、2017年に進級して来た莉那ちゃんは、前の編集長が選考したわけで、小島編集長が責任者として採用した進級は、この2018年から。
つまり、ニコラ史上で初となる3人進級は小島編集長が始めたというわけです。
複数進級を定着
こうして、複数進級を導入した小島編集長は、その後、2019年に”めあここ”、2020年に”るきゆな”、20201年に”あきあや”、そして2022年に”はなたば”と、一貫して複数採用にこだわります。
たとえどんなにその学年の人数が多くても、決して進級枠を1人に戻すことをしなかったのです。
再び編集長の交代
そんなわけで、これまで通り、来年も複数進級であるなら、そこは順当にスターコンビがニコラにやって来ることになるはずです。
ところが、ご存じの通り。2022年の春をもって、5年の任期を終えた小島編集長が退任したところです。
よって、まもなく行われる2023年度加入の進級選考は、新たに就任した久保田編集長(まだ編集長”代行”。以下同じ)が担当することになるのです。
独自色を出す?
これまでの流れなら、「表紙回数が多い順に上位2人」という機械的なパターン通り、普通に考えて、来年の進級はスターコンビ以外ありえません。
しかし、久保田編集長があえて前任者と同じパターンで来るとも限りません。
小島編集長が、前例のない複数進級を始めたように、久保田編集長も独自色を発揮し、なにか変わったことをやってくる可能性だって十分あるのです。
採用基準の見直し
それが何なのか。たとえば、進級枠を1人に戻す、もしくは、逆に大幅に増やすといった人数面はもちろんですが、ここで久保田編集長に期待したいのが進級基準の見直しです。
かなり前から、それこそ小島編集長の時代以前から、進級はとにかく「表紙回数至上主義」ということで、もう完全に完璧に例外なくプチ時代の表紙回数上位から採用となっているのが現状です。
機械的には拾えない
しかしこれだと、小学生時代に人気を獲得し、まさに進級の瞬間こそ最大限に実力を発揮できるコは拾えますが、大器晩成型で将来性のあるコを、みすみす逃してしまいかねません。
実際、2015年にニコラ進級から落ちた生見愛瑠さんは、その後ポップティーンを経て、今やニコプチ卒業生ナンバーワンの存在となっています。
また、2010年の落選三吉彩花さんや、2019年の落選田中杏奈さん、2020年の落選入江美沙希さんらはセブンティーンに直行し、そこで人気モデルに成長しています。
エースの現状
一方で、プチ時代における各世代での表紙回数ナンバーワンという実績を買って、機械的に進級採用した涼凪ちゃん、莉那ちゃん、凛ちゃんといったところは、いずれもニコラ卒業後、すぐに芸能活動を引退しています。
こうした現状を見るにつけ、必ずしもプチ時代の人気や表紙回数に過度にこだわりすぎる必要はないのかもしれません。
まとめ
来年の進級候補、つまり現中1プチモの場合、星乃あんなちゃん&星名ハルハちゃんも、もちろん悪くないですが、たった1カ月で7万増やし、もうすぐ驚異の10万フォロワーに達する竹下優名ちゃんや、現2.3万フォロワーの濱崎心愛ちゃんといったインスタで影響力のあるコ。
さらには、女優として活躍する飯尾夢奏ちゃんに、アミューズ新人オーデ出身で「第2の清原果耶」とも呼ばれる白水ひよりちゃんまでいるように、09世代のプチモは、史上最強といってもいいくらい多士済々です。
せっかくニコラの編集長になったのだから、久保田編集長には、安易にスターコンビに飛びつくのではなく、「表紙回数ルール」や「2人限定ルール」など無視してでも、長期的な視点からじっくり選考して欲しいと思います。