◆520円⇒560円
今月号の誌面にて、これまで520円だったニコラの定価が、11月号より560円となることが発表されました。
それにしても値上げといえば、つい去年。2019年の11月号で実施したばかりであり、今回はさらに40円のアップとなります。
ということで今日は、ニコラの定価の推移を整理したうえで、頻発する値上げの理由も考えます。
◆特別定価
一般的に、「次号から560円に値上げされる」と聞いても、ピンと来ないかもしれません、
それもそのはず。普段から、付録が豪華だったり、ページ数が多かったりする号は「特別定価」で売られていて、そもそも通常の定価で売られることの方が、まれなくらいだからです。
そこで以下のグラフを見て下さい。これは、ちょっと古くなりますが2019年のニコラの値段をまとめたものです。
◆ニコラの値段(2019年)
◆値段の構成
基本となる「定価」が赤色グラフの部分で、2019年10月号までは500円、11月以降は520円となっています。
一方で、それに積み上がる緑色のグラフが「特別定価」としての増加分。
こうしてみると去年の場合、1年のほぼ半分の号が、特別定価として売られていたことが分かります。
◆最高価格の更新
で、今回。2019年11月号で20円アップした定価が再び値上げされ、2020年11月号より、40円アップすることになります。
すると、もう基本価格だけで去年の最高価格である9月号(550円)を上回ることになるわけです。
今後は、特別定価として売られる号の場合、ニコラ史上最高価格(2020年4月号)だった600円を超える号も、頻繁に出て来ることになりそうです。
◆値上げの意味を考える
続いては、2019年の値上げから、わずか1年という短期間で再び実施されることになる定価アップの理由を考えます。
そこで以下のグラフを見て下さい。これは、過去10年間のニコラの定価の推移をまとめたものです。
前出のグラフでは、赤色に相当する定価(基本価格)のみを取り出したものとなります。
◆定価グラフ
◆定価の推移
2011年4月号から480円に値上げ。その後、2015年10月号から500円に。
さらには2019年11月号から520円。そして、2020年11月号からは560円となります。
こうしてみると、じっくり4年かけて20円ずつ上げてきたところ、今回はたった1年で、しかも過去最高となる40円の大幅アップ。さて、その真意は?
◆値上げの理由
1、拡大路線説。中学生雑誌はニコラ1誌だけという独占状態であることから、独り勝ちの状態。値上げ分によって、ますます付録と誌面を充実させ、新たな読者を取り込んで、売り上げをさらに伸ばそうという試み説
2、配送費の増加説。誌面に書かれた「値上げ理由」にある通り、配送料の高騰のため、その費用に回すというもの
3、火の車説。もともと売り上げが下がってきていたところ、コロナの影響でますます減少。加えて、スポンサーであるブランド側もコロナの影響で広告費を減らしているため、苦肉の策としての値上げ説
みなさんはどう思いますか?