◆ボーナス検証
TNMも第4戦が終了し、残すは現在やっている「ステージ5」と、開放日に実施される「ファイナルステージ」の2つとなりました。
あと1カ月ちょっとで、いよいよ優勝者が決まるわけですが、それに先立ち、現状の上位9人について、ステージ4までのポイントの獲得状況を詳しく整理。
読者投票による通常ポイントと、特別ルールにより編集部が付与するボーナスポイントの比重について検証します。
◆獲得ポイントランキング
◆ランキングの見方
まずは、上に示した「TNM獲得ポイントランキング」を見て下さい。これは、現時点で最新データとなるステージ4終了時における、上位9人のポイント獲得状況を、ステージ別にまとめたものです。
今回は新たに、通常ポイント(読者投票分)と、ボーナスポイント(編集部が付与)を分離して集計。
特に、ボーナスが加算された場合、ボーナス分を赤字で表記したうえで背景をピンクに、ボーナス無しの場合は青で×印を表記したうえで背景を水色に塗り分けました。
また、「合計」のところは、上段の太字が通算ポイントを表し、その内訳として、下段の左は通常ポイント(黒色)、下段の右はボーナスポイント(赤色)となります。
◆ステージ別ボーナス付与状況
ステージ1では、そもそもボーナスという概念が無く、全員のポイントが一律に読者票のみ。よって、上の一覧表の背景も全員が水色となっています。
続くステージ2。ここから特別ルールが導入され、青井乃乃ちゃんに5000pt、深尾あむちゃん、藤本林花美愛ちゃん、濵尾咲綺ちゃんの3人に3000ptが加算されました。
◆全員ボーナス
そして問題のステージ3。ここでは「各自が公式インスタで獲得した『いいね数』=1pt」ということで、なんと22人全員にボーナスが加算。上の表中でも、全員の枠内がピンク色に塗られています。
中でも、ちょっと意外なところから、特に私服SNAPの投稿をがんばった野崎奈菜ちゃんが1万pt以上を獲得し、一気に上位進出を果たしました。
その一方で、優勝候補ナンバーワンであった白井杏奈ちゃんはといえば、締め切り当日に、たった1コ私服SNAPを投稿しただけ。
そもそも最終日の「いいね数」集計は、午後4時が締め切り。かつ、その日は平日であったため、表中に示した通り、杏奈ちゃんの獲得ボーナスはほぼゼロ状態。
ということで、このステージ3のボーナス分だけで、杏奈ちゃんと奈菜ちゃんとは、1万pt以上の差が開いてしまったわけです。
◆大量3万ptのバラマキ
さらに問題なのがステージ4。ここでは、なんと6人に対し5000ptずつ。合計で、3万ptものボーナスがバラマかれたのです。
で、その結果どうなったか。上の表を見ると明らかですが、なんとボーナスを獲得した6人全員が9位以内にランクインするという異常事態に。
こうしてTNMは、ステージ4まで来たところで、当初の「次世代のエースが決まる!」の謳い文句はどこへやら。
乃乃ちゃん、莉那ちゃん、リリちゃんの”三強”を除き、もはやすっかりボーナス獲得する競争になってしまったのです。
◆獲得ポイントのタイプ別分類
とはいえ、単にボーナス頼みというコだけではありません。ボーナスに頼らず、自分の力でがんばっているコもいます。
また、ボーナスと通常ポイントとを、それぞれバランス良く積み重ねているコもいます。
ということで以下、これまで獲得してきたポイントの比率に従い、上位9人をタイプ別に分類してみます。
◆A.ボーナス頼み型=ナナ
最もボーナスによる獲得分の比率が高いのが奈菜ちゃん。インスタ1万ptに加え、前回の友チョコ分が5000ptで、計1万6千pt。
これに対し、奈菜ちゃんの読者投票分が9000ptですので、ボーナスとの比率は、ほぼ「1:2」となります。
さすがに、まだまだ経験もない&読者に浸透しきれていない新モにとって、こういった投票企画は絶対的に不利なわけで、ボーナスによる救済頼みになるのは当然といえば当然。そして、そんなチャンスをしっかり生かした新モは奈菜ちゃんだけ。
しかも、ステージ5の文房具対決では、審査員評価「A」ということで、さらに1万ptのボーナス獲得のチャンスです。これを取れれば、奈菜ちゃんによるTNM優勝も見えてくるのではないでしょうか。
◆B.バランス型=ノノ
バランス型を代表するのが現在トップを独走する乃乃ちゃん。読者票&ボーナスともに、そろってキッカリ1万7千pt。計3万4千となり、トップを独走です。
これだけバランスよくポイントを集めれば、そりゃトップも納得。そんな乃乃ちゃんは、やっぱりステージ2のアスレチック対決で、最年長としてチームを引っ張って獲得したMVPが、読者への大きなアピールになったようです。
また、リリちゃんも同様に、バランス型といえます。それにしても、ステージ3までの上位3人(リリ、ノノ、リナ)が、ある意味意図的にステージ4では、ボーナス対象から除外されていたことが見えてきます。
◆C.自力型=リナ
そして、ボーナスに頼らない自力ポイント獲得型の代表例は、すでに「実質だれが1番人気?」でもまとめた通り、もちろん莉那ちゃん。
なんと、ボーナス分は全員を対象としたステージ3の2000ptにとどまるのに対し、読者票による獲得分は19000ptということで、実に9倍!
たとえ審査員評価がどんなに低かったとしても、確実に投票してくれるコが相当の人数いて、常に各回4000pt以上を獲得。こうしてグラフにしてみると、改めてその強さに驚かされます。
◆読者票ナンバーワン=アム
そして、もう1人。自力型として忘れてはならないのが深尾あむちゃんの存在です。
たしかに、ボーナスと読者票との「比率」でいえば莉那ちゃんの方が上ですが、あむちゃんは「読者票の数」が最多。
上の一覧からも分かる通り、読者票で2万ptを超えているのは唯一、あむちゃんだけなのです。
現在、実施中の「次世代モ総選挙2019」においても、あむちゃんは5位につけているように、その人気から、新中2を代表して、さっそく今夏ハワイがあるかもしれません。
◆ボーナスルールの改良点
最後に、もしTNMの第2回があるとしたら、ボーナスポイントの付与ルールにつき、どう改良したらいいのか、まとめます。
第1に付与の基準をはっきりさせること。編集部や審査員と称する人が、ボーナス対象者を「気分」選んだのでは、何の説得力もありません。
それこそしっかり、ステージ2の「優勝チームに3000pt」とか、ステージ3の「いいね1コ=1pt」とか、ステージ5の「プレゼント応募1位に1万pt」とかのように、数字や結果から、誰でも確認できる基準が必要です。
第2にボーナスと読者票との比重を適正にしたうえで、全ステージで統一すること。
だいたい、ステージ3では、読者票によるポイント数合計が3万ptちょっとなのに対し、ボーナスだけで5万pt超。もはや、読者票をはるかに超えるボーナスの存在により、投票の意義が失われてしまいました。
ということで、もしTNMに次回があるとして、以上2点を改めさえすれば、より多くの読者に納得してもらえる、それこそ「真のエース」を決定するための企画になるはずです。