◆TNMの集計ミス
先日の東京開放日2019で実施された最終ステージをもってTNMが決着。みごと青井乃乃ちゃんの優勝で幕を閉じました。
しかし、せっかくの勝利に水を差すようで気が引けるところですが、改めてステージ別に獲得ポイント一覧を作成していた際、編集部によるポイントの集計ミスを発見。
しかも、「疑惑」や「可能性がある」といったレベルものではなく、誰の目にも明らかな加算もれということで、さっそく証拠を示しつつ、詳しく検証していきます。
◆被害者は?
ポイントの加算もれがあったのは、最終的に5位となった深尾あむちゃんです。
この点、ポイントを正しく加算し、再集計することで、圏外のコの順位が1つや2つ上がっても、それは当人にとって重要でも、ハッキリ言って大勢に影響はありません。
しかし、あむちゃんは5位。それも、わずか1200ptあまりの差で3位入賞を逃したということで、もしも消えたポイントが入っていたなら、表紙になっていたかもしれないのです。
このことを頭に入れてもらった上で、具体的に検証に入ります。自身の目で数字を確認したい場合、手元にニコラ本誌を用意し、適宜眺めながら読み進めてみてください。
◆あむちゃんのポイント獲得状況
◆ステージ1
上の表は、あむちゃんの獲得ポイントをステージ別にまとめたものです。見方は、緑色の矢印で示した通り、上段が「そのステージで獲得した合計ポイント」。
下段がその内訳で、左は「読者投票によるポイント」。そして右が「ボーナスポイント」。また、ステージ2から始まる最下段の欄は「そこまでの通算獲得ポイント」となります。
ということで、表中の「ステ1」欄は、ニコラ2月号で発表されたステージ1の結果に従い、あむちゃんは読者票のみにより859pt獲得したことを表します。
◆ステージ2
続くステージ2。あむちゃんは、読者票で獲得した2882ptに加え、勝利チームとしてのボーナス3000ptを加算。
その結果ステージ2単体で5882pt、ステージ1と通算で6741ptとポイントを伸ばしました。
とまあ、ここまでは特に問題なし。ポイント消失事件は、次のステージ3で起こることになります。
◆ステージ3
ステージ3で、あむちゃんは初めて圏外となり、ニコラ誌面においては、ポイント数が非公表。そのため、表中では「?」となっています。(この空欄こそが問題の発端)
ただし、先日公開された動画「TNMステージ3結果発表」では、なぜか全員分のインスタ「いいね」数による、ボーナス加算の内訳が発表されました。
動画により、あむちゃんは「4823いいね」を獲得し、これと同じ分だけのボーナスポイント(4823pt)を獲得したことが明らかになりました。
◆ステージ4
そしてステージ4。ニコラ4月号にある通り、あむちゃんは、読者票による4719ptに、変顔ボーナス5000ptを加え、合計19719ptを獲得。
これに、ステージ3までの獲得分(9348pt)も発表されたので、それと合わせて、ステージ4終了時の通算ポイントを29067ptとしました。
◆あむちゃん獲得ポイント表(第2版)
◆ステージ5&ファイナル
続くステージ5では圏外でながら、5月号のTNM結果発表ページにより1249ptと判明。最終ステージは、生中継動画で発表があった通り、2478ptとなります。
ということで、ステージ5の分と、最終ステージ分も加えて、ステージ3の空欄を除き完成した一覧表は上に示した通り。
なお、最終ポイントの集計も30ptほどずれている気がしますが、そこは誤差の範囲と考え、とりあえず今日は問題にしません。
◆ステージ3の読者投票は?
さて、ここで数学の問題です。空欄となっていたステージ3の読者投票による獲得ポイントを求めてみましょう。
求めるべき、あむちゃんの読者ポイント分を「x」と置きます。あとは、ステージ2までの通算が6741pt、ボーナスが4823pt、そしてステージ3までの通算が9348ptと判明していることから、簡単な方程式となります。
◆解答不能!
6741+x+4823=9348
x=-2216
◆100%編集部のミス
こうして、「x=-2216」。つまり、ステージ3において、あむちゃんの読者投票による獲得ポイントは-2216ptとなり、ボーナス4823ptと合わせ、同ステージの合計獲得ポイントは2607ptとなってしまいました。
なんと、マイナスです、マイナス。ステージ3におけるポイントが、編集部のミスのせいで、加算されていなかったどころか、あろうことか2607ptも減点されていたのです。
この点、仮に編集部が「ステージ3では、あむちゃんの読者票はゼロでした」「よって、0ptです」と言われれば、それはそれで、極めておかしいものの、編集部のミスであるという証拠はありません。
しかし、獲得ポイントがマイナスというのは絶対に起こり得ないので、100%の確率で編集部によるミスと断言できるわけです。
◆あむちゃん獲得ポイント一覧(完成版)
◆最低でも2216ptが加算もれ
ここで改めて、ステージ3の結果発表動画を見てみます。5分33秒からのところ(TNMステージ3結果発表)で、ハッキリ溝部ひかるちゃんが「13位、深尾あむ、2投稿、4823ポイント」と言っています。
であれば、たとえ読者票がゼロptだったとしても3ptだったとしても、あむちゃんはステージ3において、確実に4823ptが加算されているべきなのです。
にも関わらず、2607ptという、どこから出てきたかわからない中途半端な数字の加算にとどまっています。
ということで、最低でも、その差分である「2216pt」を、あむちゃんの最終ポイントに対し、加算しなくてはなりません。するとどうなるか?
◆最終順位
◆あむちゃんこそ3位
あむちゃんの最終ポイントは32824ptです。これに、最低ラインの2216ptを加算すると、35040pt。なんと、3位の濵尾咲綺ちゃん(34094pt)を楽に上回ってしまいます。
であれば、TNM上位3名の特権である「6月号の表紙」を、本来3位であるべき、あむちゃんに差し替えなくてはならないという異常事態が生じることになります。
もちろん、さらに通常の読者投票ポイントが加われば、さすがに1位には届かないものの、十分に2位だって狙えます。
◆説明責任
編集部は、どうするつもりなのか。実は、すでに何らかの対応をし、内々に埋め合わせも済んでいるとしても、これだけ数字で証拠が出ているのですから、ごまかさずにその経緯と、どのステージで埋め合わせをしたか、しっか読者にも説明すべきです。
また、もし未対応なら、すぐにでも訂正し、正しいポイントの内訳を発表したうえで、順位も変更すべきです。
「ニコ読は、しょせん小学生・中学生だから」といって甘く見て、この件をうやむやにすれば、必ずや読者からの信頼の低下が部数減という形で、やがて跳ね返ってくることになるはずです。