■2015年1~3月期分
先週、「ピチレモン」をはじめとする、各種雑誌の部数データが、日本雑誌協会ホームページ上で発表されました。
今回の数字は、「算定期間(2015年1月1日~3月31日)に発売された1号あたりの平均部数」(協会HPより)ということで、一般に公開されているデータ中で、最も新しい数字となります。
■過去3年分のピチレ&ニコラ部数推移
■ピチレは過去最低!
今回のピチレは、9万1千ということで、前期比マイナス6千500部。グラフからも分かるとおり、2期連続で一直線に下降してます。
しかも悪いことに、この9万1千という数字は、実は過去最低。「10万の大台を切ったら休刊の危機」といわれて久しい中、ここ2年のピチレは、9万台の半ばから10万台前半を行ったり来たり。
で、ついに今回。ピチレとしては未知の数字である、9万台の前半、もう8万台目前というところまで下がってしまったわけです。
■新編集部の責任
また、今回の数字は、去年秋のピチレの編集体制変更で、編集長以下、スタッフが一新されて以来、初めての本格的な部数データということでも注目されたわけですが、結果は見事に惨敗。
繰り返しますが、9万1千という数字は、旧編集部時代通じて、かつて無かったことであり、早くも今の編集部の実力・方針に、疑問が呈された形となりました。
■そこでリニューアル
で、リニューアルです。出版社(編集部)は、当然、かなり前に月ごとのより詳しい部数データを得ているわけで、いま話題の「本誌リニューアル」は、これを受けて、"その場しのぎの対策"というか、"部数挽回の最後の手段"と考えるのが自然です。
しかし、昨日も書いたように、はたして、本誌のサイズが大きくなり、タイトルロゴが変わっただけで、部数は回復するのでしょうか。
更なる値上げで550円となって、それでニコラの500円に対抗できると、編集部はホンキで思っているのでしょうか。
■ニコラとの差は10万部
最後に、ピチレとニコラの部数の現状を表す比較グラフを提示して、まとめとします。
赤線がピチレで、10万前後を行ったり来たり。対して、青線がニコラで、21万前後を行ったり来たり。両誌の差は歴然です。
こうして、常にピチレが10万部以上も少ないわけで、それを考えると、編集部には、なにより550円というのを7月号だけにとどめ、8月号以降の値段は、せめてニコラと同程度に戻すべきだと思います。
負けてるほうが、売れてないほうが、人気がないほうが、値段が高くて、その差が縮まるわけないのですから。
■ピチレvsニコラ部数推移