三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

中学生雑誌は売れなくなっているのか?

中学生雑誌の現状

f:id:GYOPI:20160605020321p:plain:right先週、テレビや新聞で大々的に「雑誌が売れなくなっている」「とくに女性向けファッション誌が大幅な落ち込み」といったニュースが取り上げられていました。

つい去年、ニコラに抜かれるまでナンバーワン中学生雑誌として君臨したピチレモンが休刊するという大事件を経験したティーン向けファッション誌読者にとっても、この点ひしひしと感じるところだと思います。

そこで今日の三月の転校生では、中学生雑誌が売れなくなっている現状を、具体的な部数データをもって検証してみたいと思います。

過去5年分部数推移

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データ解説

上のグラフは、主要ティーン向けファッション誌「ニコラ」「ピチレモン」「セブンティーン」「ニコプチ」の4誌について、過去5年分の部数の推移を表したものです。

1番右が、先日発表されたばかりの最新データ(2016年1-3月期分)です。そこから順番に左が前年(2015年1-3月期分)、さらに左が前々年(2014年1-3月期分)と続き、合わせて過去5年分の各誌の部数の減りっぷりが、ひと目で確認できるようになっています。

なお、ピチレの場合、2015年の途中で休刊したため、最新分となる2016年のデータは存在しません。

各誌マイナス

グラフを見ると一目瞭然。5年前と比べ、各誌そろって部数が落ちていることが分かります。

ただし、いずれも落としてはいますが、その下落幅はというと、大小それぞれ。以下、下落率の激しい順に、1誌ずつ現状を見ていきます。

Seventeenは大幅減

4誌のうち最も部数を落としたのがセブンティーンで、その下落率は32%。

2011年は34万6千だったところ、2016年は23万5千ですので、なんと11万部以上の超々大幅ダウン。ここ5年間で、約3分の1の読者を失ったことになります。

とはいえ、30万超という圧倒的な部数を誇っていたため、まだまだニコラを楽に上回っていますが、このまま減少が続くようだと、さすがにちょっと心配になるところです。

ニコラは20万部割れ

次に落としたのがニコラで、下落率は14%。部数にすると、2011年の22万7千に対し、今年が19万5千ですので、マイナス3万部ということになります。

セブンティーンに比べ、ニコラはまだまだ下落幅こそ少ないですが、それでも、2015年の4月-6月期から20万を割るようになると、続く7-9月期、10-12月期、そして最新の1-3月期と4期連続で20万に届かず

ピチレが休刊し、唯一の中学生雑誌となったわけですが、ピチ読だった人は、意外とニコラに流れていないのかもしれません。

ピチレは休刊。。。

われらがピチレモンは、12万3千から9万1千(2015年)で下落率は26%。とはいえ、休刊前の最終発表部数7万3千ですので、実質の下落率は41%となり、はるかにセブンティーンを超えます。

とにかく、10万部を割って、かつ、わずか5年で半分近くも部数が落ちたのであれば、それは休刊やむなしといったところではないでしょうか。

ニコプチだけが健闘

ニコプチは、この5年間に11万6千から10万6千と1万部のマイナス。下落率は、4誌中で最も低い9%となります。

グラフを見ても分かるとおり、ほぼ横1直線。歴代ニコプチでも抜群の人気を誇った田尻あやめちゃん&阿部紗英ちゃんの「AYASAE時代」でもあり、そこと比べての微減ですので仕方の無いところ。

また、各誌ともにグラフが右下がりということで、年々部数を減らしているところ、唯一、ニコプチの"2014⇒2015"だけが増加している点も注目です。

もちろん、当時は、歴代ナンバーワンプチモ香音ちゃんや、後にピチレでもラブベリーでもエース候補となる関りおんちゃんに代表される最強世代の現役時代。

ということで、各誌がいずれも減らす中、ニコプチだけが、がんばっているといえそうです。

まとめ

以上、世間で言われる「雑誌が売れていない」というのは本当かを、舞台的な部数データを使って検証してきました。

結果的に、対象とした4誌が、5年前と比べ全て部数を落としている点、間違いなく「売れなくなっている」と言えそうです。

加えて、ショックだったのがセブンティーンの下落っぷり。なにより、中学生モデルにとって、卒業後にSTモになることは、出世コースであり、最大目標の1つとされます。

ということで、セブンティーンには、ぜひ今後がんばって、部数を回復していって欲しいと思います。