◆休刊決定の判断
学研の上層部がピチレ休刊の決断を行ったのが9月1日。あっという間にネット上でニュースが広まり、大騒(さわ)ぎとなったのが思い出されます。
では、その決断のウラにあったのは何か? 編集部もヤル気満々、誌面を全面リニューアルしてから、わずか3ヶ月しかたっていない状態で、イキナリ休刊を決めた理由は? その理由が今日、ようやく明らかになったわけです。
◆最後の部数発表
ということで本日5日、日本雑誌協会から「ピチレモン」の最新部数データが発表されました。
今回の対象期間は、2015年7月1日から9月30日までの3ヶ月。成功だったのか、それとも失敗だったのか。まさに、リニューアル後の結果が、ハッキリと現れることになります。
◆最新の部数
◆ピチレの部数の推移
◆信じられないくらい最悪の数字
最新の部数は、なんとなんと7万3千。あれだけ大々的にピーアールしたリニューアル後の結果が、これです。
1年前、10万を切ったところで「危機だ!危機だ!」と騒がれつつ、その後は9万前後を行ったり来たりだったピチレ。
グラフの急下降からも分かる通り、そこから一気に2万部減という過去最悪の下落幅を記録して、ついに7万台というこれまた最悪の数字になってしまったのです。
◆休刊は当然
一般に公開されたのが今日というだけで、もちろん出版社は、詳細な部数データを発売直後に手にしています。で、それを基にした休刊判断だったわけです。
休刊発表の当時、読者からは「まだ決断が早すぎる」「リニューアル直後なのに」「これから回復するかもしれないのに」といった声も上がりましたが、なんのことはありません。
このあまりにヒドイ数字を見ると、休刊の判断は当然。学研としては、新しい編集部に任せた以上、半年から1年は様子を見るつもりだったとしても、リニューアル断行で大幅減という惨敗(ざんぱい)では、もはやこの編集部に期待するのはムダと見放した、あきらめたといえそうです。
◆リニューアルは大失敗
すでにピチ読の間では「リニューアルは失敗だった」「ピチレがつまらなくなった」「前の方が良かった」などなど言われていましたが、まさに今回の部数の結果は、それを裏付けるものとなりました。
ということで、休刊の直接の原因は、ピチレに何の親しみも思い入れも無い、外部からやってきた新しい編集部が強引に実施したリニューアルの大失敗による部数減で確定です。