三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

杉本愛莉鈴ちゃんの合格に関して

ピチモ発表

f:id:GYOPI:20141112003153p:plain:right本日発売、『ピチレモン』7月号にて、2014年実施「第22回ピチモオーディション」の合格者が発表されました。

今年の合格者は、2011、2012、2013に引き続き、4年連続でまたまた4人となり、若い順に黒川心ちゃん(小6・東京)、佐々木莉佳子ちゃん(中1・宮城)、岡田結実ちゃん(中2・大阪)、杉本愛莉鈴ちゃん(中2・広島)。

管理人にとって、顔と名前が一致するのは、今年のニコプチ卒業生の愛莉鈴ちゃんだけで、他の3人は全くの初見。

なお、愛莉鈴ちゃんに関しては、ちょっと前に三月の転校生で書いた「ニコプチ卒業生の進路予想」にて、"ピチレに来る本命!"として取り上げた手前、バッチリ予想的中ということで、一安心です。(⇒参考:ニコプチ卒業生2014)

予定を変更し愛莉鈴ちゃん特集

とはいえ、愛莉鈴ちゃんがピチモに来るといっても、当然、その手段は「非オーデ*1」であると考えたわけで、まさかまさか、ここで一般公募オーディションを経ての加入とは、思ってもおらす、正直ビックリ。

ということで、今日は、合格発表当日の日記恒例「新ピチモ第一印象」や「オーデ振り返り」ネタではなく、急遽、予定を変更し、愛莉鈴ちゃんの合格経緯について、ちょっと考えてみたいと思います。

その手があったか!

今日のお昼、ピチレモンを購入し、ドキドキしながら合格発表ページを開いて、愛莉鈴ちゃんの名前を見つけ、まず最初に思ったのが「その手があったか~!」。

すでに書いたように、ニコプチの卒業生がピチレに来る場合、非オーデにて加入するのが定着していたところ。実際、2010年にニコプチを卒業した井之上史織ちゃんを始め、11年卒の関紫優ちゃん&森高愛ちゃん、さらには12年卒の田尻あやめちゃん&五十嵐ありさちゃんまで、過去5人の例があるんですが、いずれも完全に非オーデ。

ということで、先の予想でも、愛莉鈴ちゃんがピチレに来るとしたら、100%非オーデと想定していました。で、まさに今回。こうして、ニコプチから公募オーデでピチレに来るという新コースの開拓に、思わず「その手があったか!」となったわけです。

なぜ、わざわざ非オーデを?

でも、ここで大きな疑問が浮かびます。なぜ、愛莉鈴ちゃんは、わざわざ非オーデという「ピチモ直通コース」を取らず、一般読者に混じり3次審査まで戦う「オーディション」を選んだのか。

もっといえば、今からちょうど2年間。実際に、同じ事務所(アミューズ)で、同じニコプチ卒のアリサちゃんが、非オーデにて、ピチモになっているという前例まであるのです。

しかも、愛莉鈴ちゃんは、その活動実績も、一般知名度も、ニコプチでの人気も、アリサちゃんより上。となると、ますます、ピチモオーディションを受けた真意が気になります。

あえてオーデで加入する有名人

ここで、愛莉鈴ちゃん同様、非オーデが使えるはずなのに、あえて使わず、一般オーディションで入ってきたピチモを見てみましょう。

まず、2010年オーデ合格の藤井千帆ちゃん。そして、2012年合格の福原遥ちゃん。この2人は、前者が「天てれ」、後者が「まいんちゃん」ということで、それぞれ完璧な実績を誇り、そんなタレントさんが、一般読者に混じってオーデを受ければ、そりゃ合格も納得するところ。

これに、今回の「ニコプチ」&「元さくら学院」という実績を誇る愛莉鈴ちゃん含め、では、どうして、ピチモになるのに、一般公募オーディションにこだわるのでしょうか?

"オーデ>非オーデ"のヒエラルキー

これは、ピチ読にとっては常識な反面、それ以外の人には、なかなか見えにくいところ。ズバリ、「ピチモは"オーディション出身者"がダンゼン優位」とされる点です。

そもそも、ちゃんと公募オーデを勝ち上がってピチモになったコと、事務所の力を背景に顔見せでパッとピチモになったコ。読者は、どちらにより親近感を抱くでしょうか。

この点、歴代すべてのピチモの表紙回数ランキングを見ると明らかです。上位10人のうち、なんとオーディション出身が9人を占め、非オーデから入賞は江野沢愛美ちゃん、ただ1人。例外的に、まなちゃんだけは大人気ピチモに成長しましたが、他の非オーデは、いずれも失敗。いかに、オーデを経ずにピチモになっても、人気が出にくいか、わかります。

参考:歴代ピチモ表紙回数十傑

 1位 志田友美  28回 (2013卒)第16回オーデ
 2位 江野沢愛美 24回 (2013卒)※非オーデ※
 3位 前田希美  23回 (2010卒)第14回オーデ
 4位 壁谷明音  23回 (2007卒)第06回オーデ
 5位 関根莉子  17回 ( 現役 )第19回オーデ
 6位 黒田瑞貴  16回 (2010卒)第14回オーデ
 7位 清野菜名  13回 (2011卒)第17回オーデ
 8位 吹田祐実  13回 (2008卒)第13回オーデ
 9位 右手愛美  13回 (2006卒)第04回オーデ
10位 福原遥   12回 ( 現役 )第20回オーデ


オーデ経由は"箔づけ"

ということで、いってしまえば、オーデ経由は「箔づけ」に他なりません。一般の応募者に混じって競争し、そこを勝ち抜くことで、より読者に温かく迎えてもらえることになるわけです。

たとえ形式的であっても、公正・公平にオーデを勝ち抜いたという事実こそが、特に事務所サイドにとって必要なのです。もちろん、一般読者を相手に敗退するようでは、話になりませんが…。

愛莉鈴ちゃん加入の伏線

ちなみに、今思うと、愛莉鈴ちゃんが来るという個人指名ではないものの、おそらく「知名度のあるタレントがオーデに受かる」「事務所組が大挙して受かる」という確証めいたもの、伏線は存在していました。

それが、オーデ応募要項の改訂。2013年のオーデでは「事務所所属者は応募不可」だったところ、今年のオーデでは「事務所に所属していてもOK」と変わったのです。ぜっかく、2013年は、当時のたっきゅん編集長の肝いりで事務所組を排除し、一般読者だけの競争にしたのに、現ぽんぬ編集長が元に戻してしまったのです。

で、さっそく、今年のオーデでは、去年は排除されていた事務所組の応募が殺到。今、ちょっと調べたところ、愛莉鈴ちゃんだけでなく、莉佳子ちゃんは「ハロプロのコ」、結実ちゃんは「天てれのコ」だそうで、結果として、合格者の75%となる3枠をも、芸能活動経験者が、一気に持って行ってしまったわけです。

事務所に所属してる人しか受からない?

以上、今回の愛莉鈴ちゃんの合格を基に、ピチモのオーデ制度から、オーデ・非オーデの位置づけ、今回のオーデの評価といった話まで発展させたため、三月の転校生としては珍しい長文となりましたが、どうだったでしょうか。

さっそく、今回の結果から、うちの日記へも検索【ピチモ まりり】といった、愛莉鈴ちゃん関連のワードが多くなっています。実際、多くのファンを抱え、その話題性も十分。一時的にでも、確実にピチレの部数アップにつながりそうです。

しかし、その反面。全くの一般読者から、たった1人、心ちゃんだけしか受からないという今回のオーデ結果は、やっぱり異常。というか、ピチモオーデ史上、最悪。こんなんでは、「どうせ事務所に所属してる人しか受からない」とイメージが定着し、応募者の減少、ひいては読者離れを引き起こします。

まとめ

そんなわけで、三月の転校生にて、かねてから主張し続けている「事務所組=非オーデ」「一般読者=オーデ」という棲み分けこそが、あるべき姿であるという思いは、ますます強くなりました*2。やっぱり、オーデは一般読者どうしで競うべきです。

ということで、来年のオーデでは、事務所組を完全に排除とはいかないまでも、せめて、ピチモに憧れる、ホントに普通の一般読者が、もうちょっと受かるような仕組みを作ってほしいと思います。

*1:ピチモになる方法は、「公募オーディション」と「顔見せ」の2通りある。そのうち、前者(ピチモオーディション経由)ではなく、後者(所属事務所を通じてピチレ編集部へ顔見せに出向き、その結果、採否が決まる)によって採用された専属モデルのこと

*2:ちなみに、二コラのオーディションは、初回より一貫して「事務所所属者は応募不可」となっており、完全にこの棲み分けがなされている