三月の転校生

中学生雑誌nicolaに関する日記

今年のオーデで必ず中2が受かる理由

学年に着目

ニコラモデルオーディションの応募可能学年は、ルール上小5から中3までとなっています。

ですが実際、最年少となる小5や、最年長となる中3は、ほとんど受からず、基本、合格者は小6と中1で占められることになります。

ということで今日は、「オーデに受かる学年」に関するお話です。


データの見方

まずは、学年による有利・不利があるのか。中3はホントに受からないのか。過去のデータから確認します。

以下の一覧は、過去10年分。第16回~第25回までの合格者、全51人について、それぞれの合格時の学年をまとめたものです。

高橋快空ちゃんたちの受かった24期のみ、コロナの影響で合格発表が3カ月ほど遅れましたが、年度内には間に合ったため学年に変化はなく、そのまま応募時のもので集計しています。

合格時の学年


オーデ実施データ

小6&中1で9割!

最初に書いた通り、合格者の内訳は、ほぼ完全に小6と中1が独占。

とくに中1が49%、小6が39%ということで、両学年を合わせると、実に全合格者のうちの9割を占めることになります。

一方、小5は5年に1人の出現で4%。中2は2~3年に1人の出現で8%。中3にいたっては合格実績ゼロとなっています。

傾向は続く?

だったら、今年のオーデでも同様の傾向が続くのではないか。

なにより中2は、去年池端杏慈ちゃんが受かったばかりなので、さすがに2年連続は無いと考えるのが自然です。

ところが今年に限っては、これまでのパターンが全く通用しないのです。

ルール変更

理由はもちろん、応募条件が「事務所に所属していてもOK」と緩和されたからに他なりません。

でも、なぜプロ解禁が中2合格に結びつくのでしょうか。

ここでちょと、中2が受かりずらいとされるその仕組みについて考えます。

中2が忌避される仕組み

そもそもニコラにおいて、専属モデルは、高1の終わり(新高2となる4月号)をもって卒業となります。

終点が決まっているならば、中2よりも中1で、中1よりも小6で、とにかくデビューする時期は、早ければ早いほどいいわけです。

その分、読者の目に触れる機会、誌面でアピールする機会が多くなり、ファンも増えることになります。

無茶な話

この点、もし中2で合格した場合、新モとしての”おひろめ”は中2の10月号です。

すると、そこから全ニコモにとって最大の目標とされるイメモ&役職の決定まで、たった1年ちょっとしか残っていないのです。

わずか1年足らずの間に、読者の人気を獲得し、そのうえで編集部に認められるのは至難の業。

他方、編集部にとっても、中2合格のコを手取り足取り1人前に育てあげ、いよいよこれからという時に、卒業を迎えることになってしまい、極めて効率が悪いのです。

すぐに受験生

もっといえば、中2で合格したコは、半年後には受験生となるわけで、とくに新人さんにとって、学校とお仕事との両立が難しくなります。

最近の例だと、中1合格ではありますが、深尾あむちゃんが、受験期間中、お仕事をお休みました。

まあ、あむちゃんの場合、すでに人気も実績もあったため、みんなが復帰を待ってくれたからいいものの、まだ何ら実績もない新モちゃんがイキナリ休むなんて言い出したら目も当てられません。

中2合格の共通点

とにかくこうした事情により、中2の応募者は、編集部から忌避されているのです。

とはいえ、現に中2が受かっているではないか。10年のうち、4人もいるではないか。

実は中2の合格者には、1つの共通点が必ずあるのです。

即戦力が条件

それが何かといえば、芸能活動経験者で、かつ即戦力であるということにつきます。

たとえば22期の加藤咲希ちゃんは、元他誌の専属モデルで、直前はジェニィガールをやっていた、モデル歴の長いプロです。

17期の中村里帆さんも、ラブトキの会社が主催するモデル系オーデ「シンデレラオーディション」(2018年に終了)のグランプリ受賞者で、直前までライジングに所属していました。

16期の荻原里奈さんだって、「ミスセブンティーン2012」ファイナリストに残ったように、モデル系オーデの常連さん。

要は、ニコラ合格後、すぐにモデルとして活躍でき、1年後のイメモ争いに間に合う”元プロ”や”セミプロ”だけが中2で合格できたのです。

ホントの狙い

これで、「今年のオーデで必ず中2が合格する」という説に、ようやく話が繋がりました。

いま見てきたように、中2は経験者、元プロだけが合格できる。

一方で今年。突然のルール変更によって、”現役のプロ”にまで応募が解禁された。

その心は、事務所が売り出したい女優の卵、現役アイドル、「キラピチ」「キューガル」といった他誌モデル経験者を、ニコラ編集部は獲得する気が満々

というか、そのためにこそ、今年に限ってプロ解禁したと見ることができるのです。

層の薄さ

なお、もう1つの理由として、現中2世代に確固たるエース候補が不在であるといった事情もあげられます。

だいたい、進級してきたばかりの有坂心花ちゃん&小松崎ふたばちゃんが、さっそく世代のトップ候補となってしまうほどの層の薄さ。

当然、中2限定でとにかく強力な助っ人を補強する必要に迫られているのです。

結論

ということで、プロ解禁 中2のエース候補不在 今年は中2が必ず合格する

今から4カ月後の合格発表では、はなたばのライバルになりうる中2の合格者が複数、それも芸能事務所に所属するバリバリのプロがおひろめされることになるはずです。